2019/09/09

190908名古屋2-2川崎(YLC QF #2)

名古屋2-2川崎(パロマ瑞穂スタジアム, 18:00KO, 11,587人)

YBCルヴァンカップ準々決勝は、第1戦(YLC QF #1)を2-0で勝利。
アドヴァンテージを抱えて、中3日の第2戦はアウェイゲーム。

台風15号が接近中。
東海地方は外れたため、試合に影響はないが、関東地方に直撃。
東海道新幹線は運休となったため、泊まらないと川崎に帰れない。


先発は、第1戦から前線の3人が変わる。
家長、阿部、小林が入り、長谷川、知念、ダミアンがベンチスタート。

ベンチには、ソンリョンと中村が入り、安藤とジェジエウが外れる。
特別指定の筑波大学4年、三笘薫は第1戦に続きベンチ入りを果たした。


名古屋は、U21枠で成瀬竣平(33)を先発起用。
第1戦で途中出場したFWジョー(7)も先発する。

■1st half
川崎の2CB、山村と谷口が落ち着いてボールを動かす。
名古屋はFWジョーとFWガブリエル・シャビエル(10)のプレスが緩め。
いったんはボールを追っても、外されるとすぐに足を止める。

川崎のボランチは、周囲の空いたスペースにドリブルしていく。
中盤にギャップが生まれ、するするとゴールに迫っていった。

11分、39分と小林が抜け出してゴールを決める。
しかし、いずれもVAR判定によるオフサイドで取り消された。

名古屋はエドゥアルド・ネット(21)がCBの間に落ち、シミッチ(8)が組み立てる。
右SBの宮原和也(6)によくボールが入るが、バックパスが多かった。
ジョーも下がってポストプレーをこなすが、ゴールとの距離が遠くなる。
止まった選手の足元へのパスが多く、脅威は少なかった。

■2nd half
後半に入ると、川崎がブロックを作る展開となる。
山村を中心にクリアしていくが、セカンドボールを拾われた。
名古屋が押し込んで攻め、51分、シャビエルの左CKをネットが高いヘッド。

しかし54分。川崎が押し込んで右サイドでパスを続ける。
脇坂が名古屋の守備を食いつかせてから、中央でフリーの下田へ。
左足ロングシュートが素晴らしい弾道を描き、ゴール右上に決まった。

アウェイゴールが決まって、ほぼ試合は決まった。
4点が必要となった名古屋だが、攻め急ぐことはなかった。
シミッチを中心にパスを回すものの、前に仕掛けてこない。

73分、長谷川アーリアジャスール(9)がゴールするが、81分にダミアンが突き放す。
89分にはジョーが決め、点を取り合う展開となった。

■summary
名古屋は第1戦で2点を失っていたのに、攻めてこなかった。
失点を避ける意図は理解できるが、消極的だった。
後半、下田のゴールが決まっても、慌てることがなかった。
不可解にも思えるが、風間監督らしいといえばらしい采配。

結果への影響は少なかったが、2ゴールを決めることができた。
ジョーとシャビエルの2人の攻撃は魅力的だが、ボールを追わないことが多い。
周囲の守備の負担が大きく、起用法が難しいところ。
観ていて楽しいゲームを続けながら、失点を減らしたい。


川崎はリードを守るため、落ち着いた展開にしたかった。
後半、結果は決まっていたのに、派手な撃ち合いに持ち込まれてしまう。
もっと集中して守り続け、失点を防いでいきたい。

とはいえ、悪くない内容でYLCで準決勝に進む結果を残した。
次は中5日で、J1リーグの磐田戦(J1 #26)。
しっかりと休んで、良い内容を続けていきたい。

■goal
73長谷川アーリアジャスール(9) 89ジョー(7)
54下田北斗(22) 81ダミアン(9) 

■judge
新井章太(21) 6.0 73分、シミッチの強烈ミドルを防ぐ。76分、79分とヘッドをキャッチ。
馬渡和彰(17) 6.0 右サイドを上がって山村からパスを受ける。36分、56分に右クロス。
山村和也(34) 6.5 名古屋の放り込みを確実にクリアした。64分、家長のクロスをシュート。
谷口彰悟(5) 6.5 ジョーに身体を当てて対応。山村のおかげで負担が減り、パスも光った。
車屋紳太郎(7) 6.0 鋭くスペースを突き、スプリントを繰り返しす。68分、ボールロスト。
下田北斗(22) 7.5 試合を決める圧巻のロングシュート。さらに1アシスト。よく走った。
守田英正(6) 6.0 26分、バイタルでのファウルでFKを与える。72分、ロングシュート。
家長昭博(41) 6.0 44分、強烈なミドルシュート。右サイドでキープして時間を作った。
脇坂泰斗(28) 6.0 ゴールを目指して積極的なプレー。ドリブルやクロスで攻め続けた。
阿部浩之(8) 6.0 クレバーな動きで攻守に活躍。41分、ネットにイエローを与えた。
小林悠(11) 5.5 背後に抜け出した。11分、39分と2つのゴールがVARでオフサイド判定。

■sub
65(28)長谷川竜也(16) 5.5 逃げ切りを図る展開で、守備に傾注する。仕掛けは少ない。
74(11)ダミアン(9) 6.5 81分、下田のFKを高い打点のヘッドでゴール。プレスを先導。
86(8)三笘薫(32) 5.0 公式戦デビュー。3回、ボールをもらったがロストが多かった。

■bench
ソンリョン(1) マギーニョ(26) 中村憲剛(14) 知念慶(20)

■coach
鬼木達 6.0 良い結果を出す。脇坂と小林を下げて停滞を起こした。三笘を起用。

■referee
松尾一 6.0 ストレスが少ないジャッジ。慣れないVARを副審とともに正しく運用した。

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