2019/09/02

190901C大阪2-1川崎(J1 #25)

C大阪2-1川崎(ヤンマースタジアム長居, 18:00KO, 27,201人)

清水戦(J1 #23)に引き分け、中7日でセレッソ大阪戦。
J1リーグで5試合勝利がない状況が続いている。
9月に入って少し和らいだとはいえ、暑さの残る長居スタジアム。


先発は、清水戦から2人変更。
新たに家長、小林が入り、ダミアンがベンチスタート。
齋藤学は清水戦で負傷したため、6~8週間の離脱となった。

ベンチからは知念が外れ、田中碧が入った。


C大阪はJ1リーグで11勝4分9敗で6位。
等々力での対戦(J1 #6)は、ドローだった。

■1st half
開始早々の2分、セレッソの左CK。
ソンリョンが触ったボールを、DF瀬古歩夢(15)が押し込んで先制。

いきなりの失点だったが、川崎はボールを回していく。
13分、家長のシンプルな右クロスを、小林とGKキム・ジンヒョン(21)が競りあう。
こぼれたボールを、阿部が素晴らしいボレーで同点に追いついた。

マギーニョが右ワイドに張って、ボールを呼び込んで家長と絡む。
中央からも、下田と守田がトリッキーなパスで攻めていった。
44分、車屋が鋭い左クロスを入れて決定機を作る。
長く押し込むことはできたが、ゴールは1つだけだった。

■2nd half
後半開始から、セレッソが攻勢を仕掛ける。
川崎のパスコースをプレスで封じて、高い位置で奪って速攻を狙う。
52分、右サイド深くからMFレアンドロ・デサパト(6)がクロス。
PA内でフリーとなったFW鈴木孝司(18)がヘッドで決めた。

川崎はなかなか見せ場を作れない。
左サイドに長谷川を入れてクロスを狙うが、スペースを埋められる。
逆に右サイドは家長が交代したため、マギーニョを活かせなくなった。

運動量が先に落ちてしまい、セカンドボールはセレッソ優位となる。
カウンターを仕掛けられ、決定的なピンチを招く。
82分、84分とMF田中亜土夢(32)がシュートを放った。

ダミアンを入れて2トップにしていたが、放り込みは遅かった。
ゴールは遠く、セレッソがクリーンに時間を費やした。

■summary
セレッソが数少ないチャンスを活かした。
1点目も2点目も、いったん中立となったボールを拾ってのゴール。

川崎にボールを持たれても、崩れることがなかった。
サイドに振られても、全体でスライドしてスペースを埋め続ける。
ロティーナ監督らしい、ポジションを固める美しい守備だった。


川崎は攻め手が見つからないまま、敗戦を喫した。
59分、家長を下げたことで、右サイドの優位性を失ってしまう。
66分、中村に代えてダミアンを入れて2トップとしたが、パサー不在。
脇坂は流動性を生むことができたが、周囲の足は止まっていた。
ロスタイムになっても急ぐことなく、淡々とタイムアップを迎えた。

残念な結果となり、内容も伴わなかった。
楽しく崩しながらゴールを攻略する姿を取り戻したい。

ボールを失うことを怖れて、安全なパスを選ぶことが増えている。
どこでスピードを上げて、勝負するタイトなパスを入れていくのか。
時間はかかっても、少しずつ戦術を改善しなくてはならない。

次は中2日でルヴァンカップ名古屋戦(YLC QF #1)を迎える。
名古屋は中4日なので、日程的にも不利な状況。
厳しいところだが、タイトルへの道筋を何とか残したい。

■goal
2瀬古歩夢(15) 52鈴木孝司(18)
13阿部浩之(8) 

■judge
ソンリョン(1) 5.5 2点は防げなかったが、82分、84分と田中亜土夢の決定機を止めた。
マギーニョ(26) 5.5 判断早くクロスやシュートを狙う。52分、カウンターをクリアした。
ジェジエウ(4) 5.5 スピードでカウンターを防ぐ。FWブルーノ・メンデス(20)を封じた。
谷口彰悟(5) 4.5 52分、プレゼントパスでピンチを招く。54分、鈴木孝司に外されて失点。
車屋紳太郎(7) 5.0 後半、左サイドを狙われてクロスを許した。76分、強烈なミドル。
下田北斗(22) 5.0 動いても相手に隠れがちだった。80分、脇坂へスルーパスを通した。
守田英正(6) 5.5 ボールを吸い寄せる守備と細かいタッチを見せる。右SBでは消極的。
家長昭博(41) 5.5 右サイドで時間を作りながら押し込んだ。13分、クロスでアシスト。
中村憲剛(14) 4.5 ミスが目立つ。スルーパスを狙っても、近くの相手に引っ掛けた。
阿部浩之(8) 6.0 難しい状況で技巧的な同点ゴールを決める。守備ではスペースを埋める。
小林悠(11) 5.0 ハイボールで競り負ける。78分のヘッドはバー。ポストプレーは良かった。

■sub
59(41)長谷川竜也(16) 6.0 カットインやクロスで仕掛けた。攻撃の多くを担っていた。
66(14)ダミアン(9) 5.0 2トップに入るが、厳しくマークされる。90+3分、CKをヘッド。
73(26)脇坂泰斗(28) 5.5 ボランチに入る。精力的に動いて前線でギャップを作った。 

■bench
新井章太(21) 馬渡和彰(17) 田中碧(25) 山村和也(34)

■coach
鬼木達 4.5 采配に迷いが感じられる。結果も出せず。自信を取り戻してほしい。

■referee
池内明彦 4.5 いつものように不可解なジャッジが続く。判定が一貫しなかった。

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