2019/04/06

190405川崎1-1C大阪(J1 #6)

川崎1-1C大阪(等々力, 19:00KO, 21,494人)

松本戦(J1 #5)でJ1リーグ初勝利を挙げて中4日。
ここまで5試合を終え、1勝3分1敗で勝ち点6、10位となっている。
第6節のC大阪戦は、次週ACLが組まれているため、金曜日の開催となった。

先発、ベンチともに松本戦から変更なし。
知念は、ダミアンと小林を制して、続けて先発。
松本戦で体調不良で途中交代した奈良も先発する。

川崎デビューを飾ったカイオ、J1初ベンチだった脇坂も松本戦に続いてベンチ入り。
なお、今年セレッソから移籍してきた山村はベンチ外となった。


セレッソは、昨年まで東京V(J2)監督を務めたミゲル・アンヘル・ロティーナを新監督に招聘。
ここまでJ1リーグは、勝ち点6の12位。
札幌(J1)から獲得した川崎U-18出身のFW都倉賢(9)が先発する。

川崎との対戦は、一昨年のルヴァンカップ決勝から公式戦4連勝中。
 171104C大阪2-0川崎(YLC Final)
 180210川崎2-3C大阪(FXSC)
 180411川崎1-2C大阪(J1 #7)
 181110C大阪2-1川崎(J1 #32)★

■1st half
立ち上がりは川崎がペースを掴む。
ボランチの2人と右サイドの家長で攻めていく。
セレッソを押し込んで、素早いプレスバックも効いた。

セレッソはポジションを崩さない守備で迎える。
カウンターを狙って、少ない人数で早く攻めていく。

22分、柿谷曜一朗(8)がドリブルで中央に運んでロングシュート。
早いタイミングのキックで、ゴール左隅に決めた。
トップにいた清武弘嗣(10)がおとりとなり、守田の寄せを遅らせる。
知念が治療のためピッチ外に出ていた時間帯で、数的有利をうまく使われた。

先制したセレッソはゆったりとプレー。
ボールを持つと、フィールドを広く使った。
選手間の距離を大きく保ち、川崎のプレスを集中させなかった。

■2nd half
後半開始から川崎がギアを上げて、攻め込んでいく。
49分、家長の右クロスを田中碧が落とし、知念が豪快に同点ゴール。

その後もパスをつなぎ、セレッソを自陣深く押し込んでいく。
56分、奈良の縦パスで知念が決定機を迎えるが、GKキム・ジンヒョン(21)がブロック。
家長と鈴木が右サイドでパス交換を続けながら、崩していった。

セレッソは守りながらも、都倉を使ってカウンターを狙う。
ただ、谷口のカヴァーが上手く、チャンスを作れない。
79分、FKの流れから柿谷が決定的なシュートを放った。

川崎は74分に小林、80分に長谷川を投入して勝利を目指す。
74分、82分と小林がシュートを狙った。
最後まで押し込みながらも、ドローに終わった。

■summary
セレッソを押し込みつつ、ゴールを目指す良い内容だった。
崩しの多様性やミドルシュートは少なかったものの、知念を筆頭として決定機を作った。
ドローは物足りない結果とはいえ、セレッソ戦の連敗を4で止めることができた。

奈良は守備も良かったが、攻撃でも大きく貢献した。
56分の知念、82分の小林と、奈良の縦パスがそのままシュートに結びつく。
サイドチェンジも正確で、ロングボールで攻撃の起点となった。


 同点ゴールの知念慶(20)。
 試合後のインタビュー。

セレッソは守るだけではなく、きちっと攻めてきた。
ボランチのソウザ(11)が中心となり、清武と柿谷が高い技術を見せる。
都倉は孤立気味だったものの、カウンターで脅威を与えていた。
後半は動きが鈍り、川崎の攻勢を許すが、1失点でとどめた。


次は中4日でアウェイの蔚山現代戦(ACL GL #3)。
ドロー以上の結果が欲しいところだが、同じ先発を2試合続けている。
今後のスケジュールを睨み、車屋、小林、ダミアンなどフレッシュな選手を起用したい。

■goal
49知念慶(20)
22柿谷曜一朗(8)

■judge
ソンリョン(1) 6.0 20分のデサバト(6)のシュート、43分のCKからの混戦を防いだ。
鈴木雄斗(27) 6.0 右サイドで組み立てに参加する。もっと積極的に仕掛けていきたい。
奈良竜樹(3) 7.0 正確なロングボールを供給して、決定機を作った。守備も安定していた。
谷口彰悟(5) 6.5 スペースを埋めてカウンターを防ぐ。ハイボールの競り合いも制した。
登里享平(2) 5.5 66分、PA内に入り込んでクロス。落ち着いたプレーでバランスを保つ。
守田英正(6) 5.5 局面を打開するロングパスを狙う。柿谷のゴールシーンは寄せが甘かった。
田中碧(25) 6.0 パスコースを作るため動き続ける。シンプルにつないだ。1アシスト。
家長昭博(41) 6.5 右サイドでポイントを作る。じわじわとセレッソを押し込んだ。
中村憲剛(14) 5.5 運動量が少なかった。決定機を作れず、セットプレーも不発だった。
阿部浩之(8) 5.5 守備では効いていたが、ボールを受ける回数が少なかった。38分にミドル。
知念慶(20) 7.0 ポストプレーから力強いドリブルで前に進みチャンスを作る。1ゴール。

■sub
74(20)小林悠(11) 6.0 投入直後の74分に左足で、82分にターンからシュートを放つ。
80(14)長谷川竜也(16) 5.5 左のサイドライン際でボールを待つ。ドリブルを狙った。
88(8)ダミアン(9) 5.5 短い時間だったが、中央でクロスボールを競った。

■bench
新井章太(21) 車屋紳太郎(7) カイオ(44) 脇坂泰斗(28)

■coach
鬼木達 5.5 好調の知念は交代せずに残したかった。交代のタイミングが遅かった。

■referee
西村雄一 5.5 的確に試合をコントロールしたが、少しセレッソ有利な判定となった。

86,200views

■おまけ
試合が終わり、両チームの選手が引き上げたあと。
セレッソのゴール裏から、川崎に移籍した山村和也(34)のチャントが響いた。
しばらく経って、山村がゴール裏に挨拶に向かうと、再びのチャントで迎えられた。
素晴らしい光景でした。


 山村和也(34)。
 今日はベンチ外だった。

 セレッソのゴール裏での挨拶。
 多くの人が21時05分まで山村を待っていた。