J1を制し、2018シーズンはFUJI XEROX SUPER CUPで始まる。
天皇杯王者のセレッソ大阪との対戦。どちらも初出場となった。
昨年のYBCルヴァンカップ決勝(2017 YLC Final)と同じ相手、同じスタジアムとなった。
先発は昨年の主力が中心。
昨シーズン最終戦の大宮戦(2017 J1 #34)からは2人が変更。
ケガの影響で大島がベンチスタート、エウシーニョは欠場となった。
ボランチには森谷、右SBには田坂が入った。
ベンチにはFC東京から再加入の大久保、流通経済大学卒のルーキーの守田が入る。
なお、5人交代が可能で、交代回数は3回(ハーフタイム別)までの特別ルール。
ACL上海上港戦(ACL GL #1)を中2日で控えるだけに、効果的に交代したい。
セレッソは昨年、昇格シーズンでYLCと天皇杯の2冠を達成。
J1リーグも3位となって、ACL出場圏に入った。
ソウザ(11)が欠場したものの、こちらも昨年からの主力が揃った。
■1st half
前半はセレッソのプレスが効く。
ボールホルダーを追いながら、パスコースを絞っていく。
川崎はパススピードが遅く、なかなかボールが回らない。
セレッソは杉本健勇(9)にロングボールを入れる。
杉本の近くで、柿谷曜一朗(8)、清武弘嗣(10)、水沼宏太(7)が絡む。
三角形を作って、ダイレクトでつないで抜け出してゴールに迫る。
26分、右サイドを振り回され、PA内で杉本がポストプレー。
丁寧に落としたところを山口蛍(6)がダイレクトで蹴り込んだ。
失点してからは川崎も攻めていく。
決定機はなかったが、少しずつ押し込んでいった。
マスコット総選挙のトップ3がハーフタイムに登場。 ドロンパ(3位)、レノ丸(2位)、グランパスくん(優勝) |
■2nd half
後半、中村と森谷を下げ、大久保と大島を投入する。
しかし、48分。
杉本がロングボールに競り勝ち、流したボールを清武が追いかける。
田坂をかわしてGKと1対1となり、冷静にゴールを決めた。
2点差となったが、直後の50分。
PA内で車屋が倒されてPKを獲得し、小林が中央に決めて1点差となる。
セレッソは守備を固め、カウンターを仕掛ける展開。
後半から入ったヤン・ドンヒョン(18)と杉本を目掛けてボールを入れていく。
川崎は大島を経由して、組み立てて同点を狙う。
なかなかセレッソを押し込めず、バイタルから先に進めない。
ボランチやサイドから中央に入れるところで、セレッソの網にかかってしまう。
攻めきれない中、78分。
ヤン・ドンヒョンのスルーパスに、高木俊幸(13)が抜けだして3点目。
再び2点差となったセレッソは攻撃を控え、川崎がボールを持つ。
90+2分、長谷川のクロスを大久保が決めたが、及ばなかった。
■summary
セレッソのコンディションが素晴らしく、川崎を圧倒した。
ボールへの寄せが早く、セカンドボールをしっかり拾う。
クオリティの高い選手が揃っていて、ショートパスをつないだ。
特に清武のプレーが図抜けていて、川崎の守備を切り裂いた。
川崎は動きが鈍く、中盤の守備が緩くなった。
パスの出し手を自由にしてしまったため、最終ラインの裏を何度も狙われる。
少ない人数の攻撃に対しても、フリーランに付ききれず、簡単にGKとの1対1を作られた。
セレッソが決定機を外さなければ、大差となっていたはず。
ルヴァンカップの決勝よりも、セレッソが内容で上回った。
1点差とはいえ、終始リードされ、勝つチャンスは少なかった。
シーズンの開幕戦に、負けてしまったのは残念。
次は中2日でACL上海上港戦。
修正するには厳しい日程だが、等々力での開催。
ACLグループリーグは6試合しかないだけに、勝ち点を確保したい。
■goal
51PK小林悠(11) 90+2大久保嘉人(4)
26山口蛍(6) 48清武弘嗣(10) 78高木俊幸(13)
■judge
ソンリョン(1) 5.5 可能性は少なかったが3失点。スーパーセーブはなかった。
田坂祐介(6) 4.5 数的不利での守備が多かった。48分、清武を防げずゴールを許す。
奈良竜樹(3) 5.0 中盤のフォローがない中、中途半端に高いラインの裏を狙われる。
谷口彰悟(5) 5.0 ハイボールを杉本、ヤン・ドンヒョンと競ったが、勝ち切れない。
車屋紳太郎(7) 5.5 PKを奪取。88分、福満隆貴(17)の決定機をスライディングで防ぐ。
森谷賢太郎(19) 4.5 セレッソの2トップに挟まれ窮屈にプレー。前に出せなかった。
ネット(21) 5.0 ボールをもらう動きは良かったが、守りで相手に寄せ切れず。
家長昭博(41) 5.0 一瞬のスピードがなく、マークを剥がせない。状態はこれからか。
中村憲剛(14) 4.5 立ち上がり、ミスパスが目立つ。ロングパスも出せず、前半で交代。
阿部浩之(8) 5.0 タッチ数が少なく、良さを出せなかった。33分のミドルはGK正面。
小林悠(11) 5.0 前線に残ったままで、ボールが入らなかった。PKを決める。
■sub
HT(19)大島僚太(10) 5.5 ボールを落ち着かせた。消えてしまう時間帯もあった。
HT(14)大久保嘉人(4) 6.0 最後に1ゴール。トップ下でさすがのキープ力を見せた。
52(6)守田英正(25) 6.0 右SBでのデビュー戦。良い動きでチャンスを作り出した。
71(8)長谷川竜也(16) 6.0 1アシスト。ドリブルで左サイドをかき回した。
79(41)知念慶(20) 5.0 最前線に入ったが、ボールにほとんど絡めなかった。
■bench
新井章太(30) 登里享平(2)
■coach
鬼木達 5.5 劣勢を挽回できなかった。次の試合を考えた選手交代は的確。
■referee
福島孝一郎 6.5 落ち着いて試合を裁く。PKは少し厳しい判定だった。