2022/09/19

220917柏1-1川崎(J1 #30)

柏1-1川崎(三協フロンテア柏スタジアム, 19:00KO, 12,276人)

走れずにドローとなった名古屋戦(J1 #22)から中2日。
 台風14号が接近する中、アウェイでの柏レイソル戦。

客席に屋根がほとんどない日立台で、天気予報は雨。
 ずぶ濡れも覚悟していたが、雨は降らず、快適に観戦できた。


先発は、名古屋戦から4人が変わる。
 新たに登里、チャナ、小林悠、宮城天が先発する。
 脇坂、知念慶、マルシーニョはベンチスタート。
 山根視来は、累積警告4枚のため、出場停止。


柏レイソルは、J1リーグ13勝5分11敗の暫定6位。
 日程は中6日で、川崎よりも有利な状況。
 DF大南拓磨(25)は、累積警告で出場停止。

等々力での対戦は、川崎が勝っている。
 220409川崎1-0柏(J1 #8)

■1st half
柏は4バックで、横に広がって組み立てる。
 川崎のプレスを呼び込んでから、ロングボールを蹴っていく。
 ジェジエウやシミッチに跳ね返されるが、ときにチャンスとなった。
23分、マテウス・サビオ(10)が強烈なミドル。

川崎はじわじわ柏を押し込んでいった。
 ルーズボールは、シミッチを中心に回収する。
 チャナや家長が落ちて、CBからのパスを受けて前を向く。
 柏のマークを剥がしつつ、縦に運んでゴールに近づいた。

18分、チャナの縦パスから小林悠がシュート。
27分、宮城天のスルーパスで橘田が決定機を迎える。
 橘田のファーへのシュートは、GK佐々木雅士(21)がファインセーブ。
そして38分、先制に成功する。
 宮城天から家長につなぎ、最後は小林悠がGKのニアを抜いてゴール。
44分には家長がミドルシュートを放った。

■2nd half
後半、柏はプレスを強め、攻勢を仕掛ける。
 右サイドのサヴィオとRSB北爪健吾(14)が優位に立っていた。
 49分にサヴィオがミドル、52分にFWドウグラス(49)がシュート。

川崎は中盤が緩んできて、柏の突破を止められない。
 61分、北爪の右クロスをファーのLSB三丸拡(2)がシュート。
63分、三丸がPA内のFW細谷真大(19)にループパス。
 細谷はジェジエウと谷口に挟撃されつつ粘って、ドウグラスが同点ゴールを決めた。

同点となってから、川崎が押し返していく。
 65分、家長のループパスから小林悠がシュート。
 69分、マルシーニョの左クロスを小林悠がヘッド。
 72分、交代直後の脇坂が、FKを直接狙う。
終盤にはジェジエウがFWに上がって、さらに攻勢を仕掛ける。
 88分には瀬古樹、90分には遠野がミドルシュート。
 90分にジェジエウ、90+5分にシミッチがヘディングシュート。

■summary
柏は、体力差を活かしつつ、ドローに持ち込んだ。
 前半は川崎の攻撃を止められなかったが、後半には修正した。
 シミッチの自由を奪い、CBにロングボールを蹴らせて回収する。
 縦に早くボールを運び、川崎が守備ブロックを固める前にゴールを目指した。

同点ゴールは少し運に恵まれたが、押し込んでいた時間帯に生まれたもの。
 勝つことはできなかったが、ドローは悪くない結果といえる。


川崎は、求めていた勝利に届かなかった。
 先発4選手を入れ替えたことで、運動量は回復した。
 それでも体力的には厳しかったが、柏を内容で上回る場面も多く作った。

本来ならば、名古屋戦でもターンオーバーすべきだった。
 3連戦の最後の柏戦で、フレッシュな主力を起用できなかったのは残念なところ。

次は代表ウィークを挟んで、中13日のアウェイ札幌戦(J1 #31)。
 しっかり休んで、楽しい攻撃を取り戻してほしい。
 なお、日本代表に谷口と山根が、タイ代表にチャナが参加する。

■goal
63ドウグラス(49)
38小林悠(11) 

■judge
ソンリョン(1) 6.5 後半、クロスやシュートを多くキャッチ。81分、細谷の決定機を止める。 
佐々木旭(15) 6.0 いつもと逆のRSBで出場。34分、ボレー。45分、縦にドリブルしてクロス。
ジェジエウ(4) 6.0 5分にイエローをもらうが、臆さずクリアを続ける。最後はFWに上がった。
谷口彰悟(5) 6.0 落ち着いて組み立てて、ロングボールを入れる。ジェジエウと重なって失点。
登里享平(2) 5.5 低い位置でCBと横に並んでパスを受ける。50分、カット失敗で抜け出される。
シミッチ(6) 6.5 ルーズボールやハイボールを回収する。細かいタッチからパスを繰り出した。
橘田健人(8) 6.0 27分、決定機。ゴール近くでのプレーが多かった。71分からはLSBに回る。
チャナ(18) 6.0 45分、ボレー。落ちてボールに触る。CKを担当。後半は動きが少なくなった。
家長昭博(41) 6.0 1アシスト。左サイドに多く出張った。44分、ミドル。45+1分、ヘッド。
小林悠(11) 6.5 38分、先制ゴール。ポストプレーも効いた。18分、65分、69分にシュート。
宮城天(24) 5.5 左サイドから仕掛けて、クロスを供給。守備ではボールホルダーに寄せた。

■sub
62(24)マルシーニョ(23) 6.0 鋭いスプリントを繰り返す。69分、89分に左クロスを入れる。
71(18)脇坂泰斗(14) 5.5 72分、FKを直接狙った。90+5分、シミッチの頭にFKを合わせた。
71(11)知念慶(20) 5.0 79分、佐々木の縦パスをキープできず。プレー機会が少なかった。
71(2)遠野大弥(19) 5.5 左インサイドハーフから右FWに回る。90分、強烈なミドルシュート。
85(41)瀬古樹(16) 5.5 88分、縦パスをミスする。直後にミドルシュート。右IHに入った。

■bench
丹野研太(27) 山村和也(31) 

■coach
鬼木達 5.5 ようやくターンオーバーしたが、勝つことはできなかった。

■referee
御厨貴文 5.5 接触プレーの多くを流した。5分のジェジエウへのイエローは厳しすぎた。

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LT+2,+5

2022/09/15

220914名古屋1-1川崎(J1 #22)

名古屋1-1川崎(豊田スタジアム, 19:30KO, 10,691人)

2位3位の上位対決を制した広島戦(J1 #29)から中3日。
アウェイ名古屋戦は、もともと7月16日(土)に予定されていた。
 名古屋の虚偽報告で延期され、ミッドウィークに開催されることとなった。
 なお、200万円の罰金が名古屋に科せられている。


先発は、広島戦から変わらない。
 中3日ながらも、選手を入れ替えていない。
ベンチ入りも同じ7人となった。


名古屋は、J1リーグ9勝10分9敗の暫定10位。
 神戸戦(J1 #29)から中3日の日程。
 川崎と同じく、先発11人の入れ替えはない。
夏にレンタル加入した川崎ユース出身の永木亮太(20)は、ベンチスタート。

等々力での対戦は、川崎が勝っている。
 220312川崎1-0名古屋(J1 #4)

■1st half
名古屋はゆったりとプレーする。
 あえて攻撃は急がずに、体力を温存した。
 守備ではボールを動かされても、持ち場を動かず、陣形を保った。

川崎も疲労から動きが少なく、名古屋を崩しきれない。
 サイドにスペースを作れず、チャンスを作れなかった。
 好調のマルシーニョには、中谷進之介(4)が立ちはだかった。

名古屋は26分、左右のサイドに揺さぶって攻める。
 最後は森下龍矢(17)の右クロスを重廣卓也(19)がヘッド。

41分、山根の右クロスで、橘田が最終ラインの裏に抜け出す。
 GKランゲラック(1)と1対1の絶好機を迎えたが、シュートは浮いた。

■2nd half
名古屋はハーフタイムで3人を交代する。
 この3人を使いながら、前半と異なりアグレッシブに攻めてきた。
 特に永木が効いていて、ハーフスペースを埋めた。

川崎は押し込まれる中、61分、先制ゴール。
 ジェジエウが持ち上がり、シンプルにPA内にアーリークロス。
 知念が落とし、DFの前に入ったマルシーニョがシュート。
 ブロックされて転がったボールを、橘田がゴールに流し込んだ。

名古屋は攻勢を強め、73分にはさらに2人を投入する。
 直後の74分、相馬勇紀(11)の左CK。
 クリアボールを稲垣祥(15)がダイレクトボレー。
 低く抑えたシュートは、橘田に当たって同点ゴールとなった。

名古屋は引き続き攻撃を仕掛ける。
 右サイドでは森下が、疲れが見えてきた佐々木を翻弄する。
 左の相馬もPA内に侵入していったが、ゴールは奪えなかった。

■summary
名古屋は前半、スローテンポでスコアレスで折り返す。
 川崎の攻撃を待ち構え、動きの少ないまま時間を進めた。

後半になると、サイドハーフを高く上げて優勢に立つ。
 永木がセカンドボールを拾い、川崎をゴール前に押し込む。
 多くのCKを獲得し、サイドからクロスを入れていく。
 勝利に近づいたが、あと1点を決めることはできなかった。


川崎はコンディションが悪く、名古屋の5バックを崩せない。
後半になると、押される時間が続く。
 出足が鈍く、セカンドボールを拾えず、劣勢となる。
 それでも、先制ゴールを決めることができた。
 ただ、数多くのチャンスを与えていて、守備は決壊寸前。
 鬼木監督の交代策は遅く、同点とされてしまった。

優勝戦線から1歩後退する結果となった。
 とはいえ、内容を考えれば、悪くないドローといえる。

次は中2日でアウェイ柏戦(J1 #30)。
 体力的に厳しいが、フレッシュな選手を多く起用してほしい。

■goal
74稲垣祥(15) 
61橘田健人(8) 

■judge
ソンリョン(1) 6.0 難しいプレーは少なかった。多くのクロスやシュートを安定してキャッチ。
山根視来(13) 5.0 25分、88分にトラップミス。34分、イエローで次節出場停止。精彩を欠いた。
ジェジエウ(4) 6.0 守備の時間が長くなったが、崩されなかった。61分、先制点の起点となる。
谷口彰悟(5) 6.0 ビルドアップのパスコースが少なかった。ゴール前を固め、クリアを続ける。
佐々木旭(15) 5.5 前半は縦に仕掛ける。後半、疲労から淡白さが目立った。90+4分、イエロー。
シミッチ(6) 5.5 ハイボールに競り勝つ。狭い中盤からロングボールを狙った。70分、イエロー。
脇坂泰斗(14) 5.5 17分、スルーパス。19分、パスカット。78分、足を痛め担架に乗って交代。
橘田健人(8) 6.0 41分の決定機は外したが、61分、きれいに流し込んでJ1初ゴールを決める。
家長昭博(41) 5.0 キープ力は見せた。連戦の中だが、フル出場で走行距離8.209kmは短すぎ。
知念慶(20) 5.0 1分、6分とボールカット。ロングボールを競ったものの、多くを収められず。
マルシーニョ(23) 6.0 17分、脇坂のパスからシュート。56分、3人を抜き去ってシュート。

■sub
73(23)遠野大弥(19) 5.5 82分、右ポケットでヒールパス。90分、相馬を倒してFKを与える。
73(20)小林悠(11) 5.0 見せ場はなかった。90+5分、GKのパントキックをキープできず。
78(14)宮城天(24) 5.0 81分、ボールカットからドリブルでPA内まで侵入。守備はズレがち。
89(8)瀬古樹(16) 5.5 左インサイドハーフに入る。守りの時間がほとんどとなった。

■bench
丹野研太(27) 山村和也(31) チャナ(18) 

■coach
鬼木達 4.0 湘南戦に続き、走れない選手を起用して勝ち点を失った。

■referee
荒木友輔 5.0 イエローを簡単に出しすぎた。知念慶のハンド見逃しは、池内明彦VARのミス。

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LT+1,+5

2022/09/11

220910川崎4-0広島(J1 #29)

川崎4-0広島(等々力, 18:30KO, 20,873人)

逆転負けを喫した湘南戦(J1 #28)から中6日。
 首位横浜Fマリノスとは、同じ消化試合数。
 勝ち点3差の暫定3位に立っている。


先発は、湘南戦から1人が変わる。
 LSBで佐々木旭が先発し、車屋紳太郎はベンチ外となった。
 佐々木は、7月20日のPSG戦(PSM)以来、久しぶりの出場。
ベンチには、チャナが入り、大島が外れた。


広島は、J1リーグ14勝8分6敗の暫定2位。
 天皇杯、YBCルヴァンカップもそれぞれベスト4に進出している。
 ミヒャエル・スキッベ監督が今季就任し、躍進を見せている。

2011-12年に川崎に所属した柴﨑晃誠(30)がボランチで先発。
 前節退場した塩谷司(3)は、出場停止となっている。

このところの広島は、公式戦8連勝中と絶好調。
 水曜日に天皇杯準々決勝を戦っていて、日程は中2日。

アウェイでの対戦では、川崎が勝っている。
 220319広島0-2川崎(J1 #5)

■1st half
広島は1トップのドウグラス・ヴィエイラ(9)を先頭に、プレスを仕掛ける。
 2シャドーの川村拓夢(27)とエゼキエウ(14)もCBに寄せてきた。

2CB谷口とジェジエウは、単純に蹴り出すことなくボールを動かす。
 バックパスを受けたGKソンリョンのロングキックも有効だった。
 サポートのない状況でも知念がボールを収め、味方につないだ。

広島は、エゼキエウが前後左右に大きく動き、チャンスを作る。
 4分、エゼキエウがPA内に入り込み、川村がシュート。
 9分、柴﨑の右CKを荒木隼人(4)がヘッド。
24分、野津田岳人(7)の左CKから川村がシュート。
 GKソンリョンは、タイミングは外れていたものの、見事にかき出した。

川崎は細かくつなぎながら、抜け出していく。
32分、シミッチがマルシーニョにロングボールを届け、ここから押し込んだ。
34分、マルシーニョの縦パスで、佐々木が左ポケットに走り込む。
 佐々木のマイナスのクロスを、家長がゴールを正確に射貫いた。

先制後は、川崎の時間が続いた。
36分、脇坂の芸術的なスルーパスで、マルシーニョが決定機。
 住吉ジェラニレショーン(21)に走り勝ったが、GK大迫敬介(38)がビッグセーブ。
40分、脇坂の縦パスから、知念がターンしてシュート。

■2nd half
広島は森島司(10)と満田誠(39)を投入する。
 右サイドにこの2人を配置し、突破口を作るためボールを集めた。

しかし運動量は回復せず、川崎の攻撃を止められない。
58分、家長がフリーでシュートするが、GK大迫が止める。
 さらには、佐々木がミドルシュートを狙う。
続いて59分、左から崩し、マルシーニョがゴール前の脇坂にラストパス。
 脇坂はトラップでDFを外すと、左ポストに当てるゴール。

66分には脇坂がスライディングした住吉に倒されてPKを獲得。
 キッカーは珍しく家長ではなく、知念が右上に決めた。

78分、マルシーニョのシュートをGK大迫が見事なセーブ。
 しかし、弾いたボールを家長が蹴り込んで、4点目を決めた。

■summary
広島は前半、互角に戦っていた。
 24分の川村の決定機が入らず、30分あたりから川崎に攻められた。
 マンツーマンの守備を剥がされて、縦に前進されてしまう。
 特に住吉がマルシーニョを止められず、厳しい状況に陥っていた。

34分に失点すると、その後は防戦一方となった。
 ゴールを目指して選手交代を繰り返すが、守りが薄くなり、失点を重ねた。

4失点はしたが、GK大迫敬介(38)は素晴らしかった。
 大迫のセーブがなければ、もっと大差になったと思われる。
 ただ、キックの精度は残念ながら良くはなかった。

天皇杯とルヴァンカップで勝ち上がっているため、過密日程は仕方がない。
 仮にコンディションに差がなければ、もっと面白い試合になったはず。
 スキッベ監督とともに、魅力的なサッカーを突き詰めてほしい。


柴﨑晃誠(30)と小林悠(11)。
2人で長く話し込んでいました。
2011年と2012年、川崎でチームメイト。

日泰国旗を掲げるチャナティップ(18)。

トゥクトゥクの運転席を見学するふろん太。
細かな仕草を欠かさず続けてます。

川崎は強豪広島に快勝した。
 ただ、大きな得点差としても、選手交代が遅いのが鬼木監督の特徴。
 ここから連戦となるが、湘南戦の轍を踏まないようにしなくてはならない。

佐々木旭は、久しぶりの実戦となった。
 登里、車屋の不在でチャンスが巡ってきたが、しっかり活躍した。
 7~8月は試合に絡めていなかったが、攻守ともに成長を感じさせた。

次は中3日で名古屋戦(J1 #22)。
 保健所の指示を捏造した名古屋の虚偽報告で延期された試合。
 正々堂々と、勝たなくてはならない。

■goal
34,78家長昭博(41) 59脇坂泰斗(14) 68PK知念慶(20) 

■judge
ソンリョン(1) 6.5 24分、ワンハンドで川村の決定機をセーブ。正確なキックを知念に届ける。
山根視来(13) 6.5 右サイドをきっちり封じる。12分、自陣でミスパス。15分、41分に右クロス。
ジェジエウ(4) 6.5 エゼキエウへのロングボールをクリア。8分、早い時間にイエローをもらう。
谷口彰悟(5) 7.0 プレスを受けながらも、焦れずにパスを出す。50分、ヴィエイラからカット。
佐々木旭(15) 6.5 1アシスト。バックパスが少なく、粘り強く守備で寄せた。58分、シュート。
シミッチ(6) 6.5 ミドルパスを左右に届けて攻撃にアクセントを与える。41分、ロングシュート。
脇坂泰斗(14) 7.0 36分、美しすぎるスルーパス。1ゴールに加えてPK獲得。ドリブルで運んだ。
橘田健人(8) 6.5 コースに顔を出してパスを受ける。動き出しが早く、ルーズボールを回収した。
家長昭博(41) 7.5 組立ては委ね、ゴールに専念する。2ゴール。19分、58分、78分にシュート。
知念慶(20) 7.0 ハイボールに競り勝ち、ボールを保持。21分、40分にシュート。PKで1ゴール。
マルシーニョ(23) 6.5 スプリントで住吉を抜き去る。36分、78分のシュートはGK大迫が防ぐ。

■sub
83(6)遠野大弥(19) 5.5 84分、家長とワンツーもオフサイド。85分、シュートブロック。
83(20)小林悠(11) 5.5 1トップ。12分ほどプレー時間はあったが、ボールに触れなかった。
87(23)宮城天(24) 6.0 87分、左クロス。90分に仕掛け。90+2分、ボール奪取からドリブル。
90+2(14)瀬古樹(16) 5.5 右インサイドハーフに入る。ほとんどプレー機会がなかった。
90+2(41)チャナ(18) 5.5 右フォワードで出場。タイムアップが迫る中、ボールを追った。

■bench
丹野研太(27) 山村和也(31) 

■coach
鬼木達 6.5 難敵相手に大勝した。大量リードしても選手交代は遅かった。

■referee
上田益也 5.5 微妙な判断が続いて不安定だった。PK判定は適切と思われる。

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2022/09/04

220903湘南2-1川崎(J1 #28)

湘南2-1川崎(レモンガススタジアム平塚, 19:00KO, 12,083人)

完勝となった鳥栖戦(J1 #20)から中2日。
 J1リーグ第28節では、アウェイで湘南と対戦する。
 天候はくもり。9月に入り、少し涼しくなってきている。


先発11人は、中2日でも鳥栖戦から変わらない。
ベンチの7人も同じで、何も動かさなかった。


湘南は、J1リーグ6勝8分11敗の暫定16位。
 7月、かつて川崎に所属した阿部浩之(49)と中野嘉大(44)を獲得した。
 今日は阿部がベンチスタートとなり、中野は先発する。

等々力では、湘南が圧勝した。
 220525川崎0-4湘南(J1 #15)

■1st half
湘南は5バック、3センター(1アンカー)、2トップの布陣。
 2トップの町野修斗(18)と瀬川祐輔(13)がシミッチを挟みこむ。
 川崎のビルドアップが詰まると、どちらかがCBまで追いかける。
 プレスに苦しんだ川崎は持ち運べず、難しい展開となった。

ただ、そんな中でも家長のキープ力は別次元。
 湘南のプレスを物ともせず、ボールを保持する。
 動けない味方に時間を与え、ラインを引き上げていった。

12分、山根の縦パスを受けた知念がターンしてシュート。
さらに20分に先制点。脇坂の右CKから。
 谷口のヘッドを、わずかに知念がコースを変えて押し込んだ。

湘南は縦にボールを入れ、ハイラインの川崎の2CBを背走させる。
 シミッチの網にかからないように、直接町野や瀬川にボールを入れた。
 左からは中野が仕掛けて、クロスを入れる。
 15分に岡本拓也(6)、26分にタリク(11)、28分に杉岡大暉(2)、41分に平岡大陽(28)がシュート。
 川崎をハーフコートに押し込んで、人数を掛けて攻めてきた。

■2nd half
後半開始から大島と宮城天を投入する。
 湘南との明らかな体力差を少しでも埋めようとした。

50分、中盤での競り合いを湘南が制し、瀬川がスルーパス。
 ジェジエウよりも先に身体を入れた町野が倒されて、PKを獲得。
 町野が自らPKを決め、同点とした。

川崎はチャンスを作れず、湘南が押す展開となる。
瀬川が立て続けにシュートを放っていく。
 72分、82分、そして82分の2本目は左ポストを叩いた。

ロスタイムが近づき、ようやく川崎が攻撃を仕掛ける。
 85分に車屋、86分に小林悠がシュート、90+1分に知念が2本連続シュート。
 
しかし、90+3分。
 GK谷晃生(1)のスローを受けた杉岡が縦にロングパスを入れる。
 一度スルーした阿部浩之が、山田直輝(10)の戻しをきれいにゴールした。

■summary
湘南は体力差を活かしながら、優位に立った。
 プレスの強度を落とすことなく走り続ける。
 先制ゴールは許したものの、川崎にチャンスを与えない。
 徹底した戦術でボールを奪い取り、多くのシュートを放った。

ロスタイムには阿部浩之が素晴らしいゴールを決めた。
 ダイレクトで振り幅が小さく強いシュート。
 タイミングを外されたGKソンリョンは、動くことができなかった。
 幾度となく川崎を救ってきた、阿部浩之らしいシュート。
 初優勝を決めた大宮戦(2017 J1 #34)の先制ゴールを彷彿とさせた。

中野嘉大は、左サイドハーフで先発フル出場を果たした。
 山根は抜けなかったが、それでも川崎の守備を押し下げる十分な働きだった。
 5バックの守備も、杉岡のサポートを受けて、まずまずだった。


阿部浩之(49)を抱き締めるGK谷晃生(1)。

ユニフォームを交換する瀬川祐輔(13)と大島僚太(10)。

川崎は中2日の鳥栖戦からまったく選手を入れ替えなかった。
 案の定、走ることができず、湘南のプレッシングで押し込まれる。

GKソンリョンは、ゴールキックを大きく蹴ることが多かった。
 2CBにパスをつないでも、直ちに湘南のプレスを受けて前進できないため。
 ただ、知念はパントキックを収められず、簡単にボールを渡した。

コンディションが悪くとも、勝ち点を得るチャンスはなくはなかった。
 それでも、遠野や宮城天、瀬古を先発起用していれば、助けてくれたはず。
 鬼木監督が選手たちの疲弊した状況を見誤ってしまった。

暫定首位だったが、この敗戦で暫定3位に後退した。
次は中6日で、新たな暫定首位の広島戦(J1 #29)となる。
 家長が3試合連続でフル出場し、体力回復が気掛かりなところ。
 それでも、勝たなければならない。

■goal
53PK町野修斗(18) 90+3阿部浩之(49)
20知念慶(20) 

■judge
ソンリョン(1) 5.5 ゴールキックを味方につなげなかった。PKはわずかに手が届かなかった。
山根視来(13) 5.5 ボールを持った中野嘉大と対峙する。加勢が少ない状況で、守備に追われた。
ジェジエウ(4) 4.5 50分、町野を倒しPKを与える。不運なプレーだったが、接触は不要だった。
谷口彰悟(5) 5.5 1アシスト。気迫あるプレーを見せたが、湘南に背後を狙われて振り回された。
車屋紳太郎(7) 5.5 ビルドアップに多く参加。43分、47分、60分に左クロス。85分、ミドル。
シミッチ(6) 5.5 疲れは感じさせたが、守りで奮戦。26分、タリクのシュートをブロックする。
脇坂泰斗(14) 5.5 20分、右CKで先制点を生む。動きが少なく、ボールタッチが少なかった。
橘田健人(8) 5.5 12分、倒れても立ち上がってキープ。59分、PA内に走り込んで大島に落とす。
家長昭博(41) 6.0 前半、キープ力でプレスをいなす。運動量が少なくとも、欠かせない存在。
知念慶(20) 5.5 12分、山根の縦パスを受けてシュート。20分、先制ゴール。90+5分、ヘッド。
マルシーニョ(23) 5.0 2分、縦にドリブル。スプリントしたが、湘南の走力に抑え込まれる。

■sub
HT(14)大島僚太(10) 5.5 59分、ボレー。86分、小林悠にラストパス。パスコースがなかった。
HT(23)宮城天(24) 5.5 48分、49分に左から仕掛ける。57分、シュート。90+2分、左クロス。
69(4)山村和也(31) 5.0 RCB。スピードで勝負される。81分、瀬川を止める。82分、ロスト。
76(6)小林悠(11) 5.5 86分、大島の裏抜けパスでシュート。90+2分、PA内でミストラップ。
83(8)瀬古樹(16) 5.5 アンカーに入り、ゴールを目指した。89分、宮城天にロングボール。

■bench
丹野研太(27) 遠野大弥(19) 

■coach
鬼木達 4.0 走れない選手たちを起用した。せめて2~3人は入れ替えるべき。交代策も機能しなかった。

■referee
飯田淳平 5.5 接触プレーの判断が微妙に感じた。PK判定は妥当。

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