2022/09/15

220914名古屋1-1川崎(J1 #22)

名古屋1-1川崎(豊田スタジアム, 19:30KO, 10,691人)

2位3位の上位対決を制した広島戦(J1 #29)から中3日。
アウェイ名古屋戦は、もともと7月16日(土)に予定されていた。
 名古屋の虚偽報告で延期され、ミッドウィークに開催されることとなった。
 なお、200万円の罰金が名古屋に科せられている。


先発は、広島戦から変わらない。
 中3日ながらも、選手を入れ替えていない。
ベンチ入りも同じ7人となった。


名古屋は、J1リーグ9勝10分9敗の暫定10位。
 神戸戦(J1 #29)から中3日の日程。
 川崎と同じく、先発11人の入れ替えはない。
夏にレンタル加入した川崎ユース出身の永木亮太(20)は、ベンチスタート。

等々力での対戦は、川崎が勝っている。
 220312川崎1-0名古屋(J1 #4)

■1st half
名古屋はゆったりとプレーする。
 あえて攻撃は急がずに、体力を温存した。
 守備ではボールを動かされても、持ち場を動かず、陣形を保った。

川崎も疲労から動きが少なく、名古屋を崩しきれない。
 サイドにスペースを作れず、チャンスを作れなかった。
 好調のマルシーニョには、中谷進之介(4)が立ちはだかった。

名古屋は26分、左右のサイドに揺さぶって攻める。
 最後は森下龍矢(17)の右クロスを重廣卓也(19)がヘッド。

41分、山根の右クロスで、橘田が最終ラインの裏に抜け出す。
 GKランゲラック(1)と1対1の絶好機を迎えたが、シュートは浮いた。

■2nd half
名古屋はハーフタイムで3人を交代する。
 この3人を使いながら、前半と異なりアグレッシブに攻めてきた。
 特に永木が効いていて、ハーフスペースを埋めた。

川崎は押し込まれる中、61分、先制ゴール。
 ジェジエウが持ち上がり、シンプルにPA内にアーリークロス。
 知念が落とし、DFの前に入ったマルシーニョがシュート。
 ブロックされて転がったボールを、橘田がゴールに流し込んだ。

名古屋は攻勢を強め、73分にはさらに2人を投入する。
 直後の74分、相馬勇紀(11)の左CK。
 クリアボールを稲垣祥(15)がダイレクトボレー。
 低く抑えたシュートは、橘田に当たって同点ゴールとなった。

名古屋は引き続き攻撃を仕掛ける。
 右サイドでは森下が、疲れが見えてきた佐々木を翻弄する。
 左の相馬もPA内に侵入していったが、ゴールは奪えなかった。

■summary
名古屋は前半、スローテンポでスコアレスで折り返す。
 川崎の攻撃を待ち構え、動きの少ないまま時間を進めた。

後半になると、サイドハーフを高く上げて優勢に立つ。
 永木がセカンドボールを拾い、川崎をゴール前に押し込む。
 多くのCKを獲得し、サイドからクロスを入れていく。
 勝利に近づいたが、あと1点を決めることはできなかった。


川崎はコンディションが悪く、名古屋の5バックを崩せない。
後半になると、押される時間が続く。
 出足が鈍く、セカンドボールを拾えず、劣勢となる。
 それでも、先制ゴールを決めることができた。
 ただ、数多くのチャンスを与えていて、守備は決壊寸前。
 鬼木監督の交代策は遅く、同点とされてしまった。

優勝戦線から1歩後退する結果となった。
 とはいえ、内容を考えれば、悪くないドローといえる。

次は中2日でアウェイ柏戦(J1 #30)。
 体力的に厳しいが、フレッシュな選手を多く起用してほしい。

■goal
74稲垣祥(15) 
61橘田健人(8) 

■judge
ソンリョン(1) 6.0 難しいプレーは少なかった。多くのクロスやシュートを安定してキャッチ。
山根視来(13) 5.0 25分、88分にトラップミス。34分、イエローで次節出場停止。精彩を欠いた。
ジェジエウ(4) 6.0 守備の時間が長くなったが、崩されなかった。61分、先制点の起点となる。
谷口彰悟(5) 6.0 ビルドアップのパスコースが少なかった。ゴール前を固め、クリアを続ける。
佐々木旭(15) 5.5 前半は縦に仕掛ける。後半、疲労から淡白さが目立った。90+4分、イエロー。
シミッチ(6) 5.5 ハイボールに競り勝つ。狭い中盤からロングボールを狙った。70分、イエロー。
脇坂泰斗(14) 5.5 17分、スルーパス。19分、パスカット。78分、足を痛め担架に乗って交代。
橘田健人(8) 6.0 41分の決定機は外したが、61分、きれいに流し込んでJ1初ゴールを決める。
家長昭博(41) 5.0 キープ力は見せた。連戦の中だが、フル出場で走行距離8.209kmは短すぎ。
知念慶(20) 5.0 1分、6分とボールカット。ロングボールを競ったものの、多くを収められず。
マルシーニョ(23) 6.0 17分、脇坂のパスからシュート。56分、3人を抜き去ってシュート。

■sub
73(23)遠野大弥(19) 5.5 82分、右ポケットでヒールパス。90分、相馬を倒してFKを与える。
73(20)小林悠(11) 5.0 見せ場はなかった。90+5分、GKのパントキックをキープできず。
78(14)宮城天(24) 5.0 81分、ボールカットからドリブルでPA内まで侵入。守備はズレがち。
89(8)瀬古樹(16) 5.5 左インサイドハーフに入る。守りの時間がほとんどとなった。

■bench
丹野研太(27) 山村和也(31) チャナ(18) 

■coach
鬼木達 4.0 湘南戦に続き、走れない選手を起用して勝ち点を失った。

■referee
荒木友輔 5.0 イエローを簡単に出しすぎた。知念慶のハンド見逃しは、池内明彦VARのミス。

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LT+1,+5