2022/09/11

220910川崎4-0広島(J1 #29)

川崎4-0広島(等々力, 18:30KO, 20,873人)

逆転負けを喫した湘南戦(J1 #28)から中6日。
 首位横浜Fマリノスとは、同じ消化試合数。
 勝ち点3差の暫定3位に立っている。


先発は、湘南戦から1人が変わる。
 LSBで佐々木旭が先発し、車屋紳太郎はベンチ外となった。
 佐々木は、7月20日のPSG戦(PSM)以来、久しぶりの出場。
ベンチには、チャナが入り、大島が外れた。


広島は、J1リーグ14勝8分6敗の暫定2位。
 天皇杯、YBCルヴァンカップもそれぞれベスト4に進出している。
 ミヒャエル・スキッベ監督が今季就任し、躍進を見せている。

2011-12年に川崎に所属した柴﨑晃誠(30)がボランチで先発。
 前節退場した塩谷司(3)は、出場停止となっている。

このところの広島は、公式戦8連勝中と絶好調。
 水曜日に天皇杯準々決勝を戦っていて、日程は中2日。

アウェイでの対戦では、川崎が勝っている。
 220319広島0-2川崎(J1 #5)

■1st half
広島は1トップのドウグラス・ヴィエイラ(9)を先頭に、プレスを仕掛ける。
 2シャドーの川村拓夢(27)とエゼキエウ(14)もCBに寄せてきた。

2CB谷口とジェジエウは、単純に蹴り出すことなくボールを動かす。
 バックパスを受けたGKソンリョンのロングキックも有効だった。
 サポートのない状況でも知念がボールを収め、味方につないだ。

広島は、エゼキエウが前後左右に大きく動き、チャンスを作る。
 4分、エゼキエウがPA内に入り込み、川村がシュート。
 9分、柴﨑の右CKを荒木隼人(4)がヘッド。
24分、野津田岳人(7)の左CKから川村がシュート。
 GKソンリョンは、タイミングは外れていたものの、見事にかき出した。

川崎は細かくつなぎながら、抜け出していく。
32分、シミッチがマルシーニョにロングボールを届け、ここから押し込んだ。
34分、マルシーニョの縦パスで、佐々木が左ポケットに走り込む。
 佐々木のマイナスのクロスを、家長がゴールを正確に射貫いた。

先制後は、川崎の時間が続いた。
36分、脇坂の芸術的なスルーパスで、マルシーニョが決定機。
 住吉ジェラニレショーン(21)に走り勝ったが、GK大迫敬介(38)がビッグセーブ。
40分、脇坂の縦パスから、知念がターンしてシュート。

■2nd half
広島は森島司(10)と満田誠(39)を投入する。
 右サイドにこの2人を配置し、突破口を作るためボールを集めた。

しかし運動量は回復せず、川崎の攻撃を止められない。
58分、家長がフリーでシュートするが、GK大迫が止める。
 さらには、佐々木がミドルシュートを狙う。
続いて59分、左から崩し、マルシーニョがゴール前の脇坂にラストパス。
 脇坂はトラップでDFを外すと、左ポストに当てるゴール。

66分には脇坂がスライディングした住吉に倒されてPKを獲得。
 キッカーは珍しく家長ではなく、知念が右上に決めた。

78分、マルシーニョのシュートをGK大迫が見事なセーブ。
 しかし、弾いたボールを家長が蹴り込んで、4点目を決めた。

■summary
広島は前半、互角に戦っていた。
 24分の川村の決定機が入らず、30分あたりから川崎に攻められた。
 マンツーマンの守備を剥がされて、縦に前進されてしまう。
 特に住吉がマルシーニョを止められず、厳しい状況に陥っていた。

34分に失点すると、その後は防戦一方となった。
 ゴールを目指して選手交代を繰り返すが、守りが薄くなり、失点を重ねた。

4失点はしたが、GK大迫敬介(38)は素晴らしかった。
 大迫のセーブがなければ、もっと大差になったと思われる。
 ただ、キックの精度は残念ながら良くはなかった。

天皇杯とルヴァンカップで勝ち上がっているため、過密日程は仕方がない。
 仮にコンディションに差がなければ、もっと面白い試合になったはず。
 スキッベ監督とともに、魅力的なサッカーを突き詰めてほしい。


柴﨑晃誠(30)と小林悠(11)。
2人で長く話し込んでいました。
2011年と2012年、川崎でチームメイト。

日泰国旗を掲げるチャナティップ(18)。

トゥクトゥクの運転席を見学するふろん太。
細かな仕草を欠かさず続けてます。

川崎は強豪広島に快勝した。
 ただ、大きな得点差としても、選手交代が遅いのが鬼木監督の特徴。
 ここから連戦となるが、湘南戦の轍を踏まないようにしなくてはならない。

佐々木旭は、久しぶりの実戦となった。
 登里、車屋の不在でチャンスが巡ってきたが、しっかり活躍した。
 7~8月は試合に絡めていなかったが、攻守ともに成長を感じさせた。

次は中3日で名古屋戦(J1 #22)。
 保健所の指示を捏造した名古屋の虚偽報告で延期された試合。
 正々堂々と、勝たなくてはならない。

■goal
34,78家長昭博(41) 59脇坂泰斗(14) 68PK知念慶(20) 

■judge
ソンリョン(1) 6.5 24分、ワンハンドで川村の決定機をセーブ。正確なキックを知念に届ける。
山根視来(13) 6.5 右サイドをきっちり封じる。12分、自陣でミスパス。15分、41分に右クロス。
ジェジエウ(4) 6.5 エゼキエウへのロングボールをクリア。8分、早い時間にイエローをもらう。
谷口彰悟(5) 7.0 プレスを受けながらも、焦れずにパスを出す。50分、ヴィエイラからカット。
佐々木旭(15) 6.5 1アシスト。バックパスが少なく、粘り強く守備で寄せた。58分、シュート。
シミッチ(6) 6.5 ミドルパスを左右に届けて攻撃にアクセントを与える。41分、ロングシュート。
脇坂泰斗(14) 7.0 36分、美しすぎるスルーパス。1ゴールに加えてPK獲得。ドリブルで運んだ。
橘田健人(8) 6.5 コースに顔を出してパスを受ける。動き出しが早く、ルーズボールを回収した。
家長昭博(41) 7.5 組立ては委ね、ゴールに専念する。2ゴール。19分、58分、78分にシュート。
知念慶(20) 7.0 ハイボールに競り勝ち、ボールを保持。21分、40分にシュート。PKで1ゴール。
マルシーニョ(23) 6.5 スプリントで住吉を抜き去る。36分、78分のシュートはGK大迫が防ぐ。

■sub
83(6)遠野大弥(19) 5.5 84分、家長とワンツーもオフサイド。85分、シュートブロック。
83(20)小林悠(11) 5.5 1トップ。12分ほどプレー時間はあったが、ボールに触れなかった。
87(23)宮城天(24) 6.0 87分、左クロス。90分に仕掛け。90+2分、ボール奪取からドリブル。
90+2(14)瀬古樹(16) 5.5 右インサイドハーフに入る。ほとんどプレー機会がなかった。
90+2(41)チャナ(18) 5.5 右フォワードで出場。タイムアップが迫る中、ボールを追った。

■bench
丹野研太(27) 山村和也(31) 

■coach
鬼木達 6.5 難敵相手に大勝した。大量リードしても選手交代は遅かった。

■referee
上田益也 5.5 微妙な判断が続いて不安定だった。PK判定は適切と思われる。

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LT+1,+5