2020/10/31

201031川崎2-1FC東京(J1 #25)

川崎2-1FC東京(等々力, 18:00KO, 11,061人/12,000人)

ACLの影響で日程が空いて、名古屋戦(J1 #23)から中12日。
 ホームで迎えるFC東京との第36回多摩川クラシコ。

この間も他チームは試合をこなしていて、暫定2位にはG大阪とC大阪が並ぶ。
 勝ち点差は17差。川崎が残りの10試合で勝ち点14を積めば優勝が決まる。
先発は、名古屋戦とまったく同じ11人。
 ベンチの7人にも変更がなかった。
FC東京はJ1リーグで14勝5分9敗の暫定4位。
 ACL出場のため、J1リーグの日程を早く消化している。
 YBCルヴァンカップでは準決勝で川崎に勝ち、柏との決勝を控える。

今シーズンの対戦は1勝1敗だった。
 200708FC東京0-4川崎(J1 #3)
 201007川崎0-2FC東京(YLC SF)

■1st half
FC東京はきれいに4-4のラインを並べて守る。
 ボールを奪えば、ロングボールで鋭いカウンター。
 1分、3分、6分と仕掛け、8分には右サイドから三田啓貴(7)がシュート。
 シンプルな攻めだが、ゴールに近づいていた。

川崎はFC東京の守備にギャップを作るためにボールを動かす。
 FC東京はゆったりしたパスには対応できるが、ダイレクトパスが重なると崩された。
 13分、中村が続けて2度のシュート。

そして23分。守田のロブボールを受けるダミアンが、渡辺剛(4)に倒されてPKを獲得。
 接触したのはPA外側だったように見え、微妙な判定だった。
 このPKを家長が右ポストギリギリに決めて、先制する。

FC東京は徐々に足が止まっていく。
 川崎がワンタッチで短く強いパスを繰り返すと、追えなくなる。
 カウンターを仕掛けることもできず、サンドバック状態となった。

32分の守田、39分と45+2分の三笘、44分の登里、45+1分の中村がシュート。
 多くのシュートを放ったが、GK波多野豪(13)の好セーブもあり、1点にとどまった。

■2nd half
ハーフタイムを経て、FC東京は息を吹き返す。
 川崎の中盤が緩んだ隙を見逃さずにスペースを突いてきた。

57分、ディエゴ・オリヴェイラ(9)が角度のないところからニアサイドを抜いて同点とする。
ここから10分ほど、FC東京の時間が続いた。
 前半のようなカウンターではなく、中盤からサイドに展開する。
 ボールを握りつつ、ディエゴや永井謙佑(11)の個の力を活かした。

川崎は耐えながらも反撃を狙う。
 前掛かりになったFC東京の逆を突くカウンターを仕掛けていく。

74分、三笘のスルーパスに家長が抜け出したが、シュートはGK波多野が止める。
 続いて三笘が左サイドをドリブルで深く切り崩し、中村がゴール。
 再三の決定機を止めていたGK波多野も、上に逃げるシュートは止められなかった。

87分、FC東京の最後の攻撃。
 アダイウトン(15)の連続シュートをGKソンリョンが止めた。

■summary
FC東京はカウンターを仕掛け、後半になるとつないで攻めてきた。
 チャンスは少なく、川崎に多くの決定機を許したが、接戦には持ち込んだ。
 GK波多野のシュートブロックが冴えていたこともあり、2失点に抑えた。

中2日と不利な日程で、ゆっくり時間を使いながら、勝負を仕掛けた。
 ルヴァンカップ準決勝の再現はできなかったが、質の高い内容を見せてくれた。


中村憲剛(14)。
するするとゴール前に入り込んで、三笘のラストパスをGKの上を打ち抜いて決勝ゴール。

翌11月1日、15時に今シーズン限りでの引退を発表した。


試合後に談笑するGK波多野豪(13)と田中碧(25)。
東京オリンピックを目指すU-22代表です。

川崎は多くの決定機を外し、難しい試合にしてしまった。
 家長、中村を中心としてスルーパスの出し手が多く、ゴール前に迫った。
ただ、密集して守るFC東京の最後のブロックに手を焼いた。
微妙な判定のPKで先制したが、追加点を奪えない。
FC東京の反撃で同点とされたが、中村の誕生日ゴールで勝利した。

選手交代は4人だけとなった。
 1点差という動きにくい展開で、鬼木監督は静かに見守っていた。
中12日ということもあり、コンディションに自信があったのだろう。

名古屋戦に続いてハイレベルなゲームを制し、J1リーグで12連勝。
 ただ、暫定2位のG大阪も勝ったため、勝ち点17差は変わらない。
次は中2日で札幌戦(J1 #26)。
 しっかりと選手を入れ替えて、勝利したい。

■goal
24PK家長昭博(41) 74中村憲剛(14) 
57ディエゴ・オリヴェイラ(9)

■judge
ソンリョン(1) 7.0 1分、8分、61分、87分と卓越したセーブ。ニアを抜かれた失点は残念。
山根視来(13) 6.5 攻め上がった背後を取られる。87分、長距離ドリブルで上がりシュート。
ジェジエウ(4) 7.0 FC東京のスピード溢れるカウンターを防ぐ。80分、ドリブルを止める。
谷口彰悟(5) 6.5 プレスを受ける前に素早くボールを左右に展開した。45+2分、ヘッド。
登里享平(2) 6.5 良い立ち位置で攻撃を牽引する。44分、47分とゴール近くからシュート。
守田英正(6) 8.0 厳しいマークも苦にせず、中盤に君臨。守備も鉄壁で危険の目を摘んだ。
田中碧(25) 6.5 59分、ロングシュートをバーに当てる。右サイドに流れてクロスを入れた。
中村憲剛(14) 7.0 前後に動いてパスを受ける。多くのシュートを放ち、74分に決勝ゴール。
家長昭博(41) 6.5 PKで先制ゴール。74分、GK1対1を決められず。良いプレーを見せていた。
ダミアン(9) 6.5 23分、PKを奪取。力強くポストプレー。53分、GK1対1となってシュート。
三笘薫(18) 6.5 左サイドでドリブルを仕掛け、クロスやシュートを狙う。74分にアシスト。

■sub
77(14)脇坂泰斗(8) 5.5 中盤の空いたスペースを埋める。45+3分、FKでゴールを狙った。
90+5(2)車屋紳太郎(7) 5.5 左コーナー付近で三笘とペアでボールキープ。時間を使った。 
90+5(9)山村和也(34) 5.5 1トップで出場。強いプレスを仕掛けてボールを追った。
90+5(41)齋藤学(19) 5.5 右ウィングで出場。プレー機会はほとんどなかった。

■bench
丹野研太(27) 旗手玲央(30) 宮代大聖(20) 

■coach
鬼木達 6.5 質の高い難しい試合をしっかり勝ち切った。選手交代は慎重だった。

■referee
松尾一 5.0 悪くはなかった。24分、エリア外のファウルでPK判定。40分、ハンドを見逃す。

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2020/10/19

201018川崎3-0名古屋(J1 #23)

川崎3-0名古屋(等々力, 19:00KO, 10,161人/12,000人)

J1リーグで2度目の10連勝となった広島戦(J1 #22)から中3日。
最初の10連勝を止められて、今季J1リーグで唯一負けた名古屋との対戦。
肌寒い季節になったが、日曜日の19時キックオフとなった。

Jリーグの規制緩和を受け、この名古屋戦からは観客数を12,000席に拡大している。
先発は、広島戦から3人を変更する。
 新たに谷口、中村憲剛、三笘が先発する。
 山村、脇坂、齋藤学がベンチスタートとなった。
ベンチ外となったのは、広島戦で負傷した小林悠。
 また、広島戦に続いて、大島がベンチ外となっている。
名古屋は、J1リーグで13勝3分6敗で暫定5位(潜在的には2位タイ)。
今シーズン、川崎から移籍したMF阿部浩之(11)がトップ下で先発する。

今季は2回対戦していて、名古屋の1勝1分。
 200812名古屋2-2川崎(YLC GL #3)
 200823名古屋1-0川崎(J1 #12)

■1st half
名古屋はジェジエウがボールを持った瞬間、阿部を中心にぐっと詰めてくる。
しかし、川崎はそれほどプレスを苦にしなかった。
三笘のドリブルを活かしつつ、パスをつないで攻め込んでいく。
 3分に田中碧、10分に守田がミドルシュート。
 11分、中村憲剛の右CKを、ジェジエウがヘッドする。

このあと15分間ほど、名古屋の時間が続いた。
 ダブルボランチの米本拓司(2)と稲垣祥(15)が大事にボールを持ち運ぶ。
 13分、マテウス(16)の左クロスからゴール前で混戦となり、前田直輝(25)がミドル。
 29分、マテウスの右CKから、ゴール前で何度もボールを動かした。

30分あたりから、川崎が逆襲に転じる。
 34分、田中碧のシュートに続いて、山根がシュート。
 38分、数多くのパス交換で左右に揺さ振り、最後は田中碧がシュート。
 41分、山根が長距離をドリブルで持ち上がってシュート。

そして44分。
 田中碧の右CKを、ゴール前で谷口がフリックして、三笘が蹴り込む。
 前半終了間際に、セットプレーから先制ゴールを決めた。

■2nd half
1点を追う名古屋は、引き続きプレスを掛けてくる。
川崎は耐えながらも、セットプレーから加点していく。
 57分、中村のFKをジェジエウがヘッドでゴール。
 ジェジエウは、このゴールが来日初ゴールとなった。
 さらに65分、中村の左CKを守田が戻して、あらためて中村が左クロス。
 ジェジエウがこの日の2ゴール目となるヘッドを沈めた。

3点差となると、名古屋の攻撃も散発になっていく。
64分に阿部と前田が交代していて、右サイドに動いたマテウス頼みの攻撃となった。

川崎は危なげなく時間を使っていく。
山村の1トップもテストしながら試合を終えた。

■summary
名古屋はクオリティの高いプレーを見せてくれた。
ミスの少ないパスワークから、精度の高い縦パスを入れる。
守備では川崎にミドルを打たれていたが、粘り強く守れていた。

ただ、いずれもセットプレーからの3失点を喫した。
これ以外にもセットプレーでは、たびたび決定機を作られていた。

次の試合を中2日で控えていて、早めに阿部と前田を下げざるをえなかった。
この2人がいなくなると攻撃パターンが限られて、川崎に余裕を与えた。

 11連勝のNew RecordのTシャツを着て、タオルを掲げるジェジエウ(4)。今日の日付が入ってました。

 バックスタンドからメインスタンドまでぐるっと半周してくれた阿部浩之(11)。
 今シーズン3試合目の対戦で、初めて川崎戦に出場しました。

川崎は大島と小林悠が欠場した。
 家長や登里、ダミアンなど中3日の広島戦で長くプレーした選手も起用していた。
 それでも名古屋にスキを見せることがなかった。
 セットプレーで3得点を決め、良い内容で勝ち切った。

J1リーグで11連勝となり、次は中12日でFC東京戦。
 神戸戦(J1 #23)を8月に消化しているため、少し間隔が空く。
 残り10試合で暫定2位のC大阪と勝ち点差17。
 余裕を持つことなく、勝ち続けていきたい。

■goal
44三笘薫(18) 57,65ジェジエウ(4) 

■judge
ソンリョン(1) 6.0 3分にボールをこぼした以外は安定してキャッチ。ロングパスも通した。
山根視来(13) 6.5 63分、ダッシュで戻りカウンターを止める。34分、41分と枠内シュート。
ジェジエウ(4) 8.0 鉄壁な守備。さらにセットプレーから2ゴール。11分にもCKをヘッド。
谷口彰悟(5) 7.0 金崎夢生(44)と激しい攻防を繰り広げる。1アシスト。50分、CKをヘッド。
登里享平(2) 6.5 8分、49分、61分と左からのクロス。相対する前田に仕事をさせなかった。
守田英正(6) 7.0 10分、ロングシュート。リスクをコントロールしながらチームを操縦した。
田中碧(25) 6.0 積極的にシュートする。30分、危険なロスト。44分、右CKで先制点を生む。
中村憲剛(14) 6.5 セットプレーから2アシスト。徐々にパフォーマンスを取り戻しつつある。
家長昭博(41) 6.0 少ない運動量でも気の利いたプレー。55分、パスミスで決定機を招いた。
ダミアン(9) 6.5 前線から精力的にボールを追った。ポストプレーも強かった。8分、ヘッド。
三笘薫(18) 6.5 44分、蹴り込んでゴール。ドリブルを狙いながら、中央にクロスも入れた。

■sub
70(14)脇坂泰斗(8) 6.0 スプリントを繰り返して中盤をぐっと引き締めた。89分、シュート。
87(18)齋藤学(19) 5.5 左FWに入った。89分、ドリブルから脇坂に左クロスを届ける。
87(2)車屋紳太郎(7) 5.5 厳しいマークでマテウスを封じる。90分、金崎のタックルを受ける。
90+1(41)旗手玲央(30) 5.5 右FW。90+2分、ドリブルからのシュートはブロックされた。
90+1(9)山村和也(34) 5.5 1トップで試運転をこなした。90+2分、ロングボールを受ける。

■bench
丹野研太(27) 宮代大聖(20) 

■coach
鬼木達 7.0 先発のチョイスが素晴らしく、名古屋に勝利。選手交代は遅めだったか。

■referee
高山啓義 6.0 適度に接触プレーを流しながら、クオリティの高い試合に貢献した。

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2020/10/14

201014広島0-2川崎(J1 #22)

広島0-2川崎(エディオンスタジアム広島, 19:00KO, 3,007人/17,500人)

1点リードを守り切って勝利した仙台戦(J1 #21)から中3日。
第21節は、アウェイでの広島戦。

J1リーグでは9連勝中で、勝ち点59で首位に立っている。
 潜在2位(暫定4位)のG大阪(-1試合消化)とは勝ち点18差。
 第21節で暫定2位のFC東京、暫定3位のC大阪がともに敗れて、勝ち点差が広がった。

Jリーグの観客数制限の緩和を受け、広島はこの試合から観客上限を17,500人とする。
 収容率50%まで観客上限を拡大したが、アウェイ席の設置はない。


先発は、仙台戦から8人を変更する。
 新たに山根、ジェジエウ、登里、守田、脇坂、家長、ダミアン、齋藤学が先発する。
 続けて先発するのは、ソンリョン、山村、田中碧の3人。
前週水曜日のFC東京戦(YLC SF)の先発と比べると、10人が同じ。
 谷口が外れて、山村が入っている。
ベンチには、新たに宮代が入っている。


広島は、J1リーグで9勝4分7敗で暫定11位。
 YBCルヴァンカップは、グループリーグ2位でトーナメントに進めなかった。

1か月前の等々力での対戦は、川崎が勝利している。
 200913川崎5-1広島(J1 #16)

■1st half
広島はボールにしっかり寄せて、自由を許さない。
 狭いエリアに追い込むことで、川崎のミスを誘った。
 中盤までボールを運ばれると、ラインを下げてブロックを作った。

川崎はロングボールでチャンスを作った。
 9分に齋藤学、10分にダミアン、11分に家長へとロングボールが入る。
 前線でポイントを作って、味方のサポートを待った。

広島は最初は素早くクロスを入れてくる。
 徐々にボールを保持するようになり、パスをつないで川崎を押し込んだ。
 2分、15分、36分とレアンドロ・ぺレイラ(39)、24分に浅野雄也(29)がシュート。

川崎もプレスを剥がしながら、守備ブロックのギャップを探していく。
 13分、齋藤学がシュート。30分、田中碧がミドル。
 39分、ダミアンがヘッド。41分、FKを山村がヘッド。43分、ダミアンのシュートはバー。
 広島よりもチャンスは多かったが、ゴールは決まらなかった。

お互いにプレスを怠ることなく、強度が高いまま前半を終えた。

■2nd half
56分、川崎が先制する。
 登里が左サイドをドリブルで破り、ダミアンがクロスをヘッドで決めた。

失点後の広島はさらにプレスを強める。
 川崎を自陣深くに押し込んで、波状攻撃でチャンスを作った。
 60分、森島司(10)のシュートはバーに当たる。
 61分、青山敏弘(6)がミドル。63分、右クロスをぺレイラがボレー。

川崎はボールを奪うことができても、広島のプレスバックに苦しむ。
 ロングボールを旗手や三笘に預けても、すぐに囲まれてキープできない。
 何度も広島に攻め込まれて、ラインが下がった。
 76分、右CKを野上結貴(2)がヘッド。

82分、小林悠が投入されたが、直後に負傷。宮代と交代した。
(10月19日、左ハムストリング肉離れで受傷日から全治6~8週間と発表。)

ジェジエウと山村が必死にクリアするが、セカンドボールを拾えない。
 広島はミスが少なく、長く続く攻撃でかなり崩された。
 それでも川崎はプレスを続け、剥がされても動き直して守った。

ロスタイム、家長がファウルを2回もらって余裕を作る。
90+5分、FKからシンプルにつなぎ、三笘が狭いニアサイドを撃ち抜き、試合を終えた。

■summary
広島はタイミングの良いプレスを仕掛け、川崎からボールを奪う。
 フリーになる動きでパスコースを作り、きれいにボールを回す。
 サイドからのクロスの精度も高く、決定的なチャンスを多く作った。

ゴールは奪えなかったが、賞賛すべきパフォーマンスだった。
最後まで質が落ちることなく、素晴らしいゲームとなった。


川崎はプレスに苦しみながらも、広島を押し込んだ。
 ショートパスや縦への突破でブロックを崩し、決定機を作った。
 56分の先制ゴールは、登里が森島司(10)を抜いてクロスを上げたもの。
 粘り強く守る広島の最終ラインを崩すことができた。

リードしてからは広島に攻め込まれ、苦しい時間帯が続く。
 集中力を保つことが難しい展開だったが、それでも失点を許さなかった。
 ジェジエウと山村、ソンリョンが、無失点に大きく貢献した。

J1リーグで2度目の10連勝。
 G大阪がドローとなり、勝ち点差20となった。
 未消化試合を踏まえると勝ち点差は17ということになる。
 暫定3位のC大阪、暫定5位の名古屋と並び、2位争いは団子状態。


次は、中3日でホーム名古屋戦(J1 #23)。
 今シーズン、J1リーグで唯一負けている名古屋との対戦となる。
 しっかり戦って、良い結果を出したい。

■goal
56ダミアン(9) 90+5三笘薫(18) 

■judge
ソンリョン(1) 7.0 24分の浅野、36分のぺレイラ、76分の野上と、ビッグセーブを連発する。
山根視来(13) 6.0 10分、2度のクリアが小さくなった。後半は右サイドの守備に追われる。
ジェジエウ(4) 6.5 精一杯のクリアを続ける。余裕のない展開でクリアボールをつなげず。
山村和也(34) 7.0 果敢に飛び出してハイボールを処理した。41分、FKをフリーでヘッド。
登里享平(2) 6.5 左サイドでフリーとなってパスを受ける。65分、ドリブルから1アシスト。
守田英正(6) 6.5 厳しいプレスを受けてもボールを動かした。良く走ってスペースを埋めた。
脇坂泰斗(8) 6.0 13分、齋藤学へラストパス。41分、51分にFKを蹴る。攻守に効いていた。
田中碧(25) 5.5 ボランチの位置までカバー。18分、30分にミドル。15分、63分とロスト。
家長昭博(41) 6.0 4分、右クロスを入れる。27分、ミドル。ロスタイムに2度、FKを獲得。
ダミアン(9) 6.5 力強くポストプレー。17分、39分、43分とシュート。56分、先制ゴール。
齋藤学(19) 6.0 13分、ゴール前でフリーとなってシュート。49分、ドリブルで中に入る。

■sub
55(8)三笘薫(18) 6.0 66分、ドリブルで仕掛ける。90+5分に極々狭いニアを抜くゴール。
55(19)旗手玲央(30) 5.5 押される時間帯にもっと長くキープしたい。90+5分、アシスト。
82(9)小林悠(11) 5.5 3分間で負傷交代。プレー機会は少なく、ボールを追っただけだった。
85(11)宮代大聖(20) 5.5 85分、守田のループパスをヒールでトラップ。90分、シュート。

■bench
丹野研太(27) 車屋紳太郎(7) 下田北斗(22) 

■coach
鬼木達 6.0 広島に押されつつも勝利に導いた。今季初めて交代枠を残した。

■referee
佐藤隆治 6.5 抑制された的確なジャッジ。素晴らしい試合を演出した。

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2020/10/11

201010川崎1-0仙台(J1 #21)

川崎1-0仙台(等々力, 18:00KO, 8,263人/11,000人)

YBCルヴァンカップ準決勝FC東京戦(YLC SF)から中2日。
 大事なタイトルを1つ失ったが、すぐにJ1リーグの仙台戦を迎える。

J1リーグでは首位に立ち、暫定2位のFC東京(+2試合消化)と勝ち点12差。
 暫定3位のC大阪(同じ試合を消化)とは勝ち点14差となっている。
 残り13試合となり、このリードを保っていくことが重要。

台風14号の関東上陸が予想され、開催が危ぶまれた。
 しかし、台風の進路が南に逸れたため、無事に開催される。
 風は強くなかったが、試合中は雨が降り続いた。

Jリーグの観客数の緩和を受けて、この仙台戦から11,000席に拡大している。
先発は、FC東京戦から8人と大幅な変更。
 新たにジオゴ、山村、車屋、大島、中村、旗手、小林悠、三笘が先発する。
 続けて先発するのは、GKソンリョン、谷口、田中碧の3人。

 外れた登里、守田、家長、ダミアン、齋藤学はベンチスタート。
 山根、ジェジエウ、脇坂はベンチ外となった。

ベンチには、下田が入り、宮代が外れている。

仙台は、J1リーグで2勝6分11敗の暫定16位。
 YLCは、グループリーグ3位で終えている。

札幌戦(J1 #20)から中6日で、川崎よりも日程的には有利。

アウェイでの対戦は、川崎が2点ビハインドを逆転した。
 200722仙台2-3川崎(J1 #6)

■1st half
川崎が攻め続けて、ハーフコートに押し込む。
 大島と中村で組み立てて、左右中央とバランス良く攻め込んでいく。
 特に右サイドでは、ジオゴ・マテウスが精力的にスプリントした。

仙台はほとんど攻め手がなかった。
 ボールをなんとか運び、クロスを入れるのが精一杯。
 24分、36分と止血のため田中碧が2度ピッチ外に出た。
 数的有利となった時間帯も、チャンスは作れなかった。

川崎は小林悠が多くの決定機を迎えた。
 18分、大島のスルーパスから2回続けてシュート。
  1度目はGKヤクブ・スウォビィク(27)が防ぎ、2度目はポストに当てた。
 39分、DFを外してシュートするが、これもGKスウォビィクがセーブ。
 そして、41分。三笘のスルーパスから先制ゴールを決めた。

■2nd half
後半も川崎が押し込んでいく。
 49分、56分、58分に小林悠がシュートする。
 いずれも決定的だったが、決められなかった。

追加点が入らないまま、60分あたりから仙台が攻めてくる。
 プレスを強めて、ボールに寄せることで川崎のミスを誘う。

川崎も選手交代で対抗しようとするが、盛り返せない。
 パスの正確性を欠き、判断も悪く、ボールを保持できない。
 守備では左サイドを攻められて、車屋が厳しい対応を迫られた。

終盤、仙台が猛攻を仕掛けた。
 80分、FW長沢駿(20)のヘッドは左ポストに当たる。
 82分、FWアレクサンドレ・ゲテス(29)がヘッド、85分にもゲデスがシュート。
 88分、MF道渕諒平(18)の右クロスからゴール前で混戦を作る。

危ないシーンが続いたが、何とか逃げ切った。

■summary
仙台は前半を耐え凌いで、後半に勝負を仕掛けた。
 中6日と有利な日程を活かし、最後まで運動量は落ちなかった。
 多くの決定機を作ったが、残念ながらゴールを決められなかった。

GKスウォビィクが素晴らしく、1失点で済ませることができた。
 特に前半は、大量失点しても仕方がない内容だった。
 後半も小林悠に決定機が続いたが、スウォビィクが望みをつないだ。

川崎は大きくターンオーバーしながら、勝利することができた。
 YBCルヴァンカップは失ったが、J1リーグでは9連勝となった。
 暫定2位のFC東京(+2試合消化)、暫定3位のC大阪(同試合消化)が敗れた。
 勝ち点差はそれぞれ15差、17差となった。
 また、勝ち点18差で暫定4位のG大阪(-1試合消化)が、潜在的な2位に上がってきた。

前半、決定機を量産しながらも、1点に留まった。
 最後は仙台に追い込まれたが、無失点で切り抜けた。
 良い内容とまではいえないが、良い結果を出した。

ジオゴ・マテウスや山村、中村も良い出来だった。
 疲労が目立つ主力をサポートしつつ、勝利に導いてくれた。

次は中3日でアウェイ広島戦(J1 #22)。
 選手を入れ替えながら、しっかり勝ち点を積み重ねたい。

■goal
41小林悠(11)

■judge
ソンリョン(1) 6.0 仕事は少なかった。30分、43分、53分とハイボールをがっちりキャッチ。
ジオゴ(17) 6.5 ワンツーやドリブルで鋭く右サイドを抜け出す。82分、ゲテスをフリーに。
山村和也(34) 7.0 仙台のクリアボールを回収。谷口をフォローして、無失点で切り抜ける。
谷口彰悟(5) 6.5 ダイレクトパスでボールを左右に振り分ける。最後は落ち着けなかった。 
車屋紳太郎(7) 6.0 58分、小林悠に左クロス。70分、フリーでヘッド。後半、攻め込まれる。
田中碧(25) 6.0 1ボランチで奮闘する。頭部出血で2度ピッチ外に。42分、60分にシュート。
大島僚太(10) 6.0 中村とパスを繰り返す。21分、ミドル。18分、56分に小林へスルーパス。
中村憲剛(14) 6.0 落ち着いたプレー。8分、フリーでシュート。51分、FKをバーに当てた。
旗手玲央(30) 5.5 15分、シュート。右クロスを多く上げる。59分、小林悠へラストパス。 
小林悠(11) 6.5 41分、先制ゴール。多くの決定的なシュートはGKやポストに阻まれた。
三笘薫(18) 6.0 ドリブルで抜くことは少なかったが、パスで貢献。12分、ボレーシュート。

■sub
67(30)齋藤学(19) 6.0 右FWに入り、81分、左FWへ。90分、ドリブルでPA内に侵入する。
67(14)家長昭博(41) 5.0 右インサイドハーフで出場。ボールキープする場面が少なかった。
74(10)守田英正(6) 5.5 1ボランチで引き締める。劣勢を盛り返すまでは至らなかった。
81(11)ダミアン(9) 6.0 87分、ワンタッチでシュート。88分、1人でキープして時間を作る。
81(18)下田北斗(22) 5.0 87分、ダミアンへ左クロス。精力的に走るが、周囲と噛み合わず。

■bench
丹野研太(27) 登里享平(2)

■coach
鬼木達 6.0 大きなターンオーバーを行いながら、しっかりと勝利した。

■referee
福島孝一郎 6.0 接触プレーが少ない展開の試合となり、スムーズにジャッジした。

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2020/10/07

201007川崎0-2FC東京(YLC SF)

川崎0-2FC東京(等々力, 19:00KO, 6,635人/7,000人)

J1リーグ8連勝、公式戦9連勝となったC大阪戦(J1 #20)から中3日。
YBCルヴァンカップ(YLC)のプライムステージ準決勝、FC東京戦。

YLCは、9月2日の準々決勝神戸戦(YCL QF)以来、1ヶ月ぶり。
 今年の準決勝は、準々決勝と同じく1試合制。
 延長戦はなく、同点で90分を終えるとPK戦で決着する。

Jリーグは、9月19日以降、観客数を緩和している。
 等々力では、9月23日の横浜FC戦(J1 #18)は5,000人を維持して開催。
 このFC東京戦から、7,000人に引き上げる。
先発は、C大阪戦と10人が同じ。
 レアンドロ・ダミアンが新たに先発して、小林悠がベンチスタートとなる。
 FC東京は、ACLに出場しているため、YLCはベスト8から登場。
 準々決勝で名古屋に勝利して、勝ち上がっている。
 J1リーグは13勝5分5敗で、首位川崎と勝ち点12差の暫定2位。

湘南戦(J1 #20)から中2日で、川崎より試合間隔が短い。
ただ、湘南戦ではターンオーバーを行っていて、先発10人を変更。
唯一続けて先発するFWディエゴ・オリベイラ(9)も、湘南戦は45分で退いている。

今シーズンは味の素スタジアムで対戦し、川崎が勝った。
 200708FC東京0-4川崎(J1 #3)

■1st half
川崎が圧倒的にFC東京を押し込んでいく。
 ただ、ペナルティエリアに近づいても、スピードを上げなかった。
 ボールを長く持ちながら、じわりじわりと攻めていく。

FC東京はブロックを作って自陣に引きこもる。
 ボールホルダーへのプレスも少なく、ゴール前を固めて川崎を待ち受けた。
13分、ジェジエウがFW永井謙佑(11)にスピードで抜かれ、ファウルで止める。
14分、その角度がないところからのFKを、レアンドロ(20)が直接ゴール。
 ほとんどチャンスを作れていなかったが、セットプレーで先制に成功した。

川崎は引き続きじっくりと攻めていく。
左サイドを多用して、登里と齋藤学が縦にボールを動かした。
なかなか崩せなかったが、前半終了間際にはチャンスを作った。
 39分、齋藤学が左サイドを突破してクロス。
 43分には守田、44分には脇坂がミドルシュートを放った。

■2nd half
後半開始から、三笘と大島を投入する。
 46分、51分、56分と三笘が左サイドから仕掛けていく。
 57分にはCKのクリアボールを山根がミドルシュート。
 大島はバイタルでボールを落ち着かせることで、狭いエリアから展開した。

同点を狙って、川崎が前掛かりになっていた62分。
 田中碧のトラップミスからカウンターを仕掛けられる。
 三田啓貴(7)が永井にスルーパスを入れ、レアンドロが2点目のゴール。

2点差となり、FC東京はゆっくりと時間を費やしていく。
 守備ブロックを崩すことなく、少人数でカウンターを狙った。
 74分に投入されたFWアダイウトン(15)が、多くのシュートを放った。

川崎はさらに3人を交代させて巻き返しを図る。
 前線の人数を厚くしたが、密集の中ではパスがつながらない。
 69分に大島のミドルがポストを叩き、90+4分に小林悠が決定機を迎えたが、ゴールは奪えなかった。

■summary
FC東京はプラン通りのプレーを展開した。
川崎の攻撃を防ぎながら、数少ないチャンスでゴールを仕留める。
先制してからはリスクを抑えて、カウンターで追加点を奪って逃げ切った。

川崎の戦術をきちっと分析し、どうすれば勝てるのかを理解していた。
長谷川健太監督の采配も、それをピッチで具現した選手たちも賞賛に値する。
堅守速攻型のチームを構築したFC東京の、会心の勝利となった。
川崎は中3日でもターンオーバーしなかった。
厳しいコンディションから足元のパスが多くなって、FC東京の守備を崩せなかった。
ジェジエウと谷口にも疲労が残り、FC東京のカウンターに難しい対応を迫られた。
必ずしも悪い内容ではなかったが、結果を出せなかった。

今シーズン、名古屋戦(J1 #12)に続く2敗目を喫した。
連覇を狙ったYBCルヴァンカップ(YLC)を失うこととなった。

次は中2日で仙台戦(J1 #21)。
この試合でベンチ外だった選手も多く起用して、しっかりターンオーバーしたい。

■goal
14,62レアンドロ(20)

■judge
ソンリョン(1) 5.0 14分、FKでニアサイドを抜かれ失点。79分、81分と好セーブを見せる。
山根視来(13) 5.5 足元で受けるプレーが多かった。11分、18分に右クロス、57分にミドル。
ジェジエウ(4) 4.5 13分、永井に走り負けてFKを与える。79分、アダイウトンに独走を許す。
谷口彰悟(5) 5.0 カウンターで背走させられて苦しんだ。76分、ミスパスで決定機を与える。
登里享平(2) 6.0 ビルドアップの起点となった。35分、58分と左サイドを抜け出してクロス。
守田英正(6) 6.0 43分、ミドル。しっかり中央で役割を果たす。77分からRSBに移動する。
田中碧(25) 5.0 4分、ミドル。52分、FKを直接狙う。62分、トラップミスで失点を招いた。
脇坂泰斗(8) 5.5 8分、44分にミドル。悪くなかったが、23分にイエローを受け前半で交代。
家長昭博(41) 4.5 C大阪戦にフル出場したためか、運動量もボールに触る機会も少なかった。
ダミアン(9) 6.0 12分、46分にシュート。32分、囲まれてもキープした。ポストも良かった。
齋藤学(19) 6.0 サイドライン際でボールを受ける。多彩な仕掛け。4分、39分と左クロス。

■sub
HT(8)大島僚太(10) 6.0 狭いエリアで高い技術を披露。69分のミドルは左ポストに当たった。
HT(19)三笘薫(18) 6.0 左からのドリブルでゴールを目指した。中央での存在感はなかった。
65(25)旗手玲央(30) 5.0 強く当たる守備でファウルをとられる。左サイドで仕掛けられず。
65(9)小林悠(11) 5.5 90+4分、決定的なシュート。ラインの裏を狙うがパスは来なかった。
77(13)宮代大聖(20) 5.0 良さをまったく出せなかった。トラップが浮き、すぐ寄せられた。

■bench
丹野研太(27) 車屋紳太郎(7) 

■coach
鬼木達 4.0 選手や戦術の選択がすべて奏効せず。FC東京の術中に嵌まり、タイトルを失う。

■referee
西村雄一 6.0 適切なジャッジ。接触プレーの判定は川崎にやや厳しかった。

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2020/10/05

201003C大阪1-3川崎(J1 #20)

C大阪1-3川崎(ヤンマースタジアム長居, 15:00KO, 11,842人/22,000人)

J1リーグ7連勝、公式戦8連勝となった湘南戦(J1 #19)から中5日。
 勝ち点11差で追う2位セレッソと、アウェイ長居で対戦する。

観客制限の緩和を受け、収容率50%(最大22,000人目安)で開催される。
 ただ、アウェイ席の設置はなく、川崎サポーターは現地観戦できない。


先発は、湘南戦から2人を変える。
 登里と齋藤学が入って、車屋と旗手がベンチスタート。
 中5日と間隔が空いたため、控え目なターンオーバーとなった。
ベンチには、2週間前の浦和戦(J1 #17)で負傷した大島が復帰している。


セレッソ大阪は、J1リーグ13勝3分4敗の2位。
 2連敗したあと、前節の仙台戦(J1 #19)は逆転勝利している。
 YBCルヴァンカップは準々決勝で敗退し、ベスト8。

等々力での対戦は、1月半前だった。
 セレッソが先制したが、川崎が逆転して勝利した。
 200819川崎5-2C大阪(J1 #11)

■1st half
お互いにしっかりとプレスを仕掛け、中盤を引き締める。
拮抗していたが、どちらかといえば、川崎がゴールに近づいた。
 4分、家長と脇坂、6分、田中碧、7分、ジェジエウ、36分、小林悠がシュート。 

セレッソも機会は少なかったが、チャンスを作る。
 15分のブルーノ・メンデス(20)、16分の片山瑛一(16)のヘッドは、ソンリョンが防ぐ。

そして37分。CKからのクリアボールを登里がロングパス。
 届いたボールを右サイドの脇坂がダイレクトで入れると、瀬古歩夢(15)がオウンゴール。
 鋭いクロスの先には小林悠が待っていたので、瀬古のプレーは仕方がなかった。

43分に脇坂、45分に小林悠がシュートするが、GKキム・ジンヒョン(21)がキャッチ。
両チームともに最後まで上質のプレーが続いた。

■2nd half
後半立ち上がりから、セレッソが攻勢を仕掛ける。
 右サイドを坂元達裕(17)とRSB松田陸(2)が攻め込んでいった。
 そして62分、松田のアーリークロスを奥埜博亮(25)がヘッドで合わせて同点ゴール。
 崩されたわけではなかったが、谷口とジェジエウの間をシンプルに突かれた。

セレッソが追い付いてからは、川崎の時間帯が続く。
 ボールを保持しながら、右へ左へと揺さぶっていく。
 しかし、セレッソは中央をしっかり固めて、跳ね返していった。

82分、川崎が5人目の交代となるダミアンを投入した直後。
 大島の右CKの戻りを、旗手がグラウンダーのミドルを放つ。
 GKが弾いたところを、ダミアンが詰めて、決勝点を奪った。
1分後にもPA内をきめ細かく崩して、山根のラストパスから三笘がゴール。

終盤に2点を奪ったことで、余裕を持って川崎が逃げ切った。

■summary
セレッソは3失点で負けてしまったが、高いクオリティを示した。
 清武弘嗣(10)を中心として、川崎のプレスを受けても、簡単にボールを失わない。
 しっかりとパスを繋ぎ、サイドからのクロスや速攻を仕掛けた。

守備ではPA内に人数を揃えて待ち構える。
 左右にボールを散らされても、全員でスライドしてスペースを埋める。
 GKキム・ジンヒョンも良いセーブを見せてくれた。


川崎は押し込みながらもセレッソの堅陣を崩せない時間が続く。
 それでも焦れることなくボールを動かし続け、3ゴールを奪った。
 途中出場のダミアンと三笘がゴールを決めて、勝つことができた。

レベルの高い試合で、良い結果を出すことができた。
 J1リーグでは8連勝、公式戦は9連勝となった。

残り13試合で、2位だったセレッソと勝ち点14差となった。
 翌日、暫定2位には勝ち点12差のFC東京が浮上している。
 ただ、FC東京はセレッソと川崎より2試合多く消化している。

次は中3日でホームFC東京戦(YLC SF)。
 今年のYBCルヴァンカップは、1試合制となっている。
 重要な試合をきちっと勝って、決勝に駒を進めたい。

■goal
62奥埜博亮(25)
37OwnGoal 83ダミアン(9) 84三笘薫(18) 

■judge
ソンリョン(1) 6.0 15分、16分とシュートを止める。53分、ロングボールに飛び出さず。
山根視来(13) 7.0 清武に自由を与えなかった。84分、PA内ドリブルで崩して、1アシスト。
ジェジエウ(4) 6.0 7分、CKをヘッド。14分、抜け出された奥埜を倒し、イエローをもらう。
谷口彰悟(5) 6.0 素早いパスで攻撃のスイッチを入れる。奥埜のゴールはマークを外した。
登里享平(2) 5.5 坂元の仕掛けを止められなかった。37分、ダイレクトで脇坂につないだ。
守田英正(6) 7.0 落ち着いたプレーが目立つ。2人に囲まれても苦にせずビルドアップする。
脇坂泰斗(8) 6.5 37分、右クロスからオウンゴールを生んだ。4分、43分にもシュート。
田中碧(25) 6.5 相手に寄せて鋭いタックルでボールを奪う。6分のミドルはDFに防がれる。
家長昭博(41) 6.5 キープ力でポイントを作る。4分、ミドル。54分、左に流れてクロス。
小林悠(11) 6.5 36分、45分、49分、65分とシュート。ゴールはなかったが、好調を維持。
齋藤学(19) 6.5 左サイドで受けて、多彩な仕掛けを見せる。守備も怠ることがなかった。

■sub
63(8)大島僚太(10) 6.5 バイタルで受けて周囲にパスを出した。79分、カウンターを防ぐ。
63(19)三笘薫(18) 6.5 65分、80分にドリブルで切り裂く。84分、ワントラップでゴール。
73(2)車屋紳太郎(7) 6.0 セレッソのサイド攻撃を慎重な対応で封じる。81分、左クロス。
73(25)旗手玲央(30) 6.5 83分、低い弾道の強いミドルで、ダミアンのゴールを生んだ。
82(11)ダミアン(9) 6.5 投入直後のファーストタッチで決勝ゴール。プレスを仕掛ける。

■bench
丹野研太(27) 宮代大聖(20) 

■coach
鬼木達 7.0 先発のチョイスも交代策も成功し、1位2位対決のビッグマッチに勝利した。

■referee
東城穣 6.5 丁寧なジャッジを続け、両チームが繰り広げた素晴らしい試合に貢献した。

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