2020/09/20

200920浦和0-3川崎(J1 #17)

浦和0-3川崎(埼玉スタジアム, 19:00KO, 6,357人/7,000人)

広島戦(J1 #16)から中7日と久しぶりに間隔が空いた。
J1リーグの対戦が一巡することとなる第17節浦和戦。

5,000人上限だった観客数は、9月19日(土)から収容率50%上限となった。
 17,000人以上のスタジアムは、収容率30%を目途に段階的に緩和される。
 巨大な埼玉スタジアムだが、この試合は7,000席で運用される。


先発は、広島戦から5人を変更する。
 新たに谷口、登里、大島、家長、小林悠が先発する。
 車屋、田中碧、旗手、ダミアンがベンチスタート、山村がベンチ外となった。
ベンチからは三笘が外れ、中村憲剛が入った。

11日前の神戸戦(J1 #15)の先発とは10人が同じ。
 脇坂が入って、旗手がベンチに回っている。



浦和はJ1リーグで8勝3分5敗の暫定8位。
(前日19日の試合の結果、暫定6位から8位となった。)
 YLCはGLで2位となり、敗退している。

昨シーズンは3回対戦していて、川崎の2勝1分だった。
 190216川崎1-0浦和(FXSC)★
 190601川崎1-1浦和(J1 #14)
 191105浦和0-2川崎(J1 #32)

■1st half
浦和はGK西川周作(1)からサイドに入れて、2トップで勝負する。
 FWレオナルド(45)とFW杉本健勇(14)につながればチャンスになった。
 途中でボールを失いがちだったので、回数は限られる。

川崎はゆっくりと押し込んでいく。
右サイドでは家長、山根、脇坂の3人でパス交換。
左では齋藤学が、RSBトーマス・デン(20)に向かってドリブルを挑む。
肝心のPA近くになると、パスの精度が低く、浦和の守備を崩し切れない。

膠着状態が続いていた37分。
 右サイドから崩して、家長がふわっとしたラストパス。
 小林と脇坂が空けたスペースに走り込んだ山根が、完璧なボレーで先制する。

■2nd half
後半になると、浦和はプレスを緩めてしまう。
50分、齋藤学の左クロスを小林悠がヘッドでゴール。
 トーマス・デンは、PA内の齋藤学に詰めず、クロスを許した。
 さらにDF槙野智章(5)は、小林悠の動き出しに気付けなかった。

2点差となっても、川崎が攻勢を続ける。
 52分に脇坂と齋藤学、55分に脇坂、61分に脇坂と守田、66分に田中碧。
 69分に家長、76分に旗手、82分に山根、87分に旗手。
多くのシュートを放ったが、決めることができなかった。

浦和はようやく90分、川崎を崩してDF岩武克弥(28)がシュート。
しかし、90+2分、カウンターからダミアンに3点目を決められた。

■summary
浦和は前半、良い守備ができていた。
 強くプレスにいくのではなく、サイドに追い込んで川崎のミスを誘う。
 ファウルしないようにむやみに飛び込まず、粘り強く守っていた。
ただ、攻撃はあまり上手くいかなかった。
 FWレオナルド(45)とFW杉本健勇(14)までなかなかボールを届けられない。

後半になると、川崎を止めることができなかった。
 2トップが歩きがちとなり、川崎のCBに自由を与えてしまう。
 中盤で2度3度とボールを出し入れされると、動き直して寄せていけなかった。
 川崎のシュート精度の低さに助けられなければ、3失点では済まなかったと思われる。


川崎は三笘を欠いたが、勝つことができた。
 前半、互角の展開から山根のゴラッソで先制。
 後半になると浦和を圧倒して、リードを広げた。

J1リーグ第17節では、2位セレッソ大阪が負け、勝ち点8差となった。
次は中2日で横浜FC戦(J1 #18)。
13連戦に比べれば短いが、3連戦となる。
しっかり選手を入れ替えて、首位を固めたい。

■goal
37山根視来(13) 50小林悠(11) 90+2ダミアン(9) 

■judge
ソンリョン(1) 7.0 78分、マルティノス(11)のシュートをキャッチ。飛び出しも良かった。
山根視来(13) 7.0 3分、パスミス。37分、先制ゴール。41分、82分にもシュートした。
ジェジエウ(4) 6.0 積極的に前に出てクリアした。荒いプレーもあり、36分にイエロー。
谷口彰悟(5) 6.5 スルーパスで背後を狙われたが、しっかりクリア。的確にビルドアップ。
登里享平(2) 6.5 機を見て持ち上がり、ときにボールを戻す。状況を見て緩急を付けた。
守田英正(6) 7.0 縦横無尽に動いた。細かいドリブルも冴える。61分、決定的なヘッド。
脇坂泰斗(8) 6.5 次々とシュートするが、枠を捉えきれず。豊富な運動量でプレスを牽引。
大島僚太(10) 6.5 狭いスペースでも高い技術で打開。ロングパスは通らず。負傷で交代。
家長昭博(41) 6.5 69分にシュート。61分、90+2分にクロスで決定機を作る。1アシスト。
小林悠(11) 6.5 3分、42分とシュート。50分、きれいに動き出してGKニアを抜くゴール。
齋藤学(19) 6.5 ドリブルで何度も仕掛けた。ゴールは決められなかったが、1アシスト。

■sub
45(10)田中碧(25) 6.5 フィールドを駆け巡った。66分、ミドルシュート。FKを担当する。
72(8)旗手玲央(30) 6.0 多くのチャンスに絡んだ。76分、87分、90+4分とシュート。
72(11)ダミアン(9) 6.0 85分、FKをヘッド。90+2分、こぼれ球を押し込んでゴール。
89(2)車屋紳太郎(7) 5.5 LSBで出場。サイド攻撃を防いだ。プレー機会は少なかった。
89(19)宮代大聖(20) 5.5 90+2分のシュートはGK西川に弾かれる。90+4分、イエロー。

■bench
丹野研太(27) 中村憲剛(14) 

■coach
鬼木達 6.5 三笘の欠場、大島の負傷交代にも適切に対応して、快勝に導いた。

■referee
佐藤隆治 6.0 抑制的なジャッジ。ただ、ラフプレイにはしっかりとイエローを出すべき。

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