3試合ぶりに勝利した清水戦(J1 #13)から中3日。
YBCルヴァンカップ(YLC)のプライムステージ準々決勝の神戸戦を迎える。
YLCの準々決勝と準決勝は、例年ならばホーム&アウェイの2試合制。
今年は1試合制となり、同点でも延長戦はなく、PK戦で決着する。
先発は、清水戦から6人を変更する。
新たに山根、ジェジエウ、谷口、家長、大島、小林悠が先発する。
車屋、宮代、ダミアンはベンチに回り、ジオゴ、山村、下田はベンチ外となった。
ベンチには、田中碧と脇坂が入っている。
今季レギュラーとして活躍している2人だが、清水戦から続けて2試合先発を外れる。
神戸はJ1リーグで4勝6分4敗の暫定10位。
ACLに参加しているため、YLCはプライムステージから出場する。
川崎とは前週水曜にアウェイで対戦(J1 #24)し、2-2のドローだった。
■1st half
川崎は1週間前の対戦とは見違えるようだった。
厳しいプレスを仕掛け、高い位置でボールを奪う。
パスの起点となるLSB酒井高徳(24)は旗手がきつくマークし、自由を与えなかった。
7分、大島のアシストから小林悠が先制ゴール。
13分、齋藤学のアシストから小林悠が2点目を奪う。
そして21分、大島の美しいループパスで齋藤学が抜け出し、ループでゴールを決めた。
神戸のプレスは弱く、連動していない。
ボールをせっかく囲んでも、次のパスコースを消せずに逃げられる。
川崎の攻撃が続くと、戻りが遅れてバイタルにスペースができていた。
その後も川崎が決定機を量産する。
36分、小林悠のミドルシュートがバーに当たる。
44分、齋藤学がDFダンクレー(33)をメイア・ルアで抜き去り、ループシュート。
■2nd half
46分、GK飯倉大樹(18)のスローを大島が奪って、家長にラストパス。
家長はPA手前からゆったりとシュートして、4点差となった。
川崎の寄せが緩みはじめ、神戸が少しだけ盛り返す。
58分、FW古橋亨梧(11)がドリブルで切り込んでシュート。
60分、FW小田裕太郎(41)の左クロスがゴール前に入るが、ソンリョンがキャッチ。
試合は決まっていたが、神戸が川崎をハーフコートに押し込んだ。
しかし、川崎は選手交代をきっかけとしてプレスを再開する。
神戸のボールを簡単に奪って、カウンターから多くのシュートを放った。
72分に脇坂、88分に宮代がゴールを決めた。
■summary
神戸は1週間前と同じプレーができなかった。
強いプレスがなく、川崎のパス交換からずるずると撤退する。
最終ラインもシューターに寄せ切れず、次々とゴールを許した。
攻撃では川崎のプレスに苦しみ、パスをつなげない。
LSB酒井高徳とRSB西大伍(22)がフリーになれず、安全なパスコースがなかった。
後半、15分間ほど優勢とはなったが、川崎の守備ブロックを崩せない。
決定機をほとんど作れないまま、6失点を喫した。
川崎は1週間前は疲れ果てていた選手たちが回復した。
1歩目の動き出しが早く、プレスを仕掛けつつ、セカンドボールを拾った。
清水戦で山根、ジェジエウ、家長、谷口(87分から出場)を休養させた効果が大きかった。
そして、清水戦に続いて、アンカーに守田、左FWに齋藤学を起用。
2人とも良いパフォーマンスを披露して、勝利に貢献してくれた。
神戸に勝利して、YLCで準決勝に進出。
準決勝は10月7日(水)、FC東京戦(YLC SF)が予定されている。
次は中2日で横浜Fマリノス戦(J1 #14)。
厳しい日程が続くが、しっかりと戦って、勝ち点を重ねたい。
■goal
7,13小林悠(11) 21齋藤学(19) 46家長昭博(41) 72脇坂泰斗(8) 88宮代大聖(20)
■judge
ソンリョン(1) 6.0 17分、古橋のシュートをキャッチ。少ないプレー機会を確実にこなした。
山根視来(13) 6.5 21分、35分と右クロス。ワンツーパスでゴールを目指して走り込む。
ジェジエウ(4) 6.5 スピードで神戸FWを抑え込んだ。45+1分、古橋との1対1を守り切る。
谷口彰悟(5) 7.0 攻守ともに完璧な内容だった。良いタイミングで登里にパスをつないだ。
登里享平(2) 6.5 高いポジションでボールを引き出した。68分、家長へラストパス。
守田英正(6) 6.5 1ボランチで中盤を支配する。3分、48分、89分とミドルシュート。
家長昭博(41) 6.5 落ち着きはらった1ゴール。あまり目立たなかったが、周囲を支えた。
大島僚太(10) 7.0 ピッチを俯瞰するような自由な発想で試合を動かした。3アシスト。
旗手玲央(30) 6.5 右サイドでポイントを作り、守備で酒井高徳を封じた。34分、シュート。
小林悠(11) 7.5 コースを正確に狙った2ゴールで勝利に導いた。後半はペースを落とす。
齋藤学(19) 7.5 多彩な攻撃パターンから1ゴール2アシスト。プレスも鋭かった。フル出場。
■sub
60(30)三笘薫(18) 5.5 いつもと逆の右FW。ドリブルに鋭さがなかった。80分、右クロス。
70(10)脇坂泰斗(8) 6.5 72分、ボールを奪ってそのままゴール。84分、ドリブルシュート。
70(41)田中碧(25) 6.0 右インサイドハーフで出場。走り回って、中盤を引き締めた。
80(2)車屋紳太郎(7) 6.0 LSBで出場。85分、中央から攻め上がる。89分、左クロス。
80(11)宮代大聖(20) 6.5 82分、ターンからシュート。88分、待望の川崎での初ゴール。
■bench
丹野研太(27) ダミアン(9)
■coach
鬼木達 6.5 1週間前のドローを教訓に、大勝に導いた。守田と齋藤学の起用も良かった。
■referee
荒木友輔 5.5 ファウルの基準が一貫していなかったが、まずまずのジャッジ。
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