押されつつもドローで終えた神戸戦(J1 #24)から中2日。
3試合ぶりのホーム等々力で、清水と対戦する。
選手入場。 ゲームキャプテンは守田英正(6)。 青タキシードのダンディ坂野氏。 |
先発は、神戸戦から大きく8人を変更する。
新たにジオゴ、山村、車屋、守田、下田、宮代、ダミアン、齋藤学が先発する。
齋藤学は今シーズン初先発となる。
続けて先発するのはソンリョン、登里、旗手の3人のみ。
ベンチには、新たに中村憲剛が入った。
昨年11月2日の広島戦(2019 J1 #30)での左前十字靭帯損傷からの復帰となる。
神戸戦で先発していた谷口、田中碧、大島、小林悠の4人はベンチスタート。
ジェジエウ、山根、脇坂、家長の4人はベンチ外となった。
清水は、J1リーグで2勝3分7敗の暫定16位。
ミッドウィークに試合がなかったため、中6日の日程。
中2日の川崎よりコンディション面は有利といえる。
今シーズンは2月16日に対戦(YLC GL #1)していて、川崎が5-1で勝っている。
■1st half
清水のプレスは緩く、しかも単発で、川崎が圧倒的に攻め込んでいく。
CB車屋と山村だけでなく、中盤の守田や下田もフリーとなり、縦パスを狙った。
齋藤学が最終ラインの背後に抜け出して、多くのチャンスが生まれた。
先制は21分。
旗手が中央からミドルを放つと、DFに当たってゴール左に決まった。
清水はGK大久保択生(39)からしっかりとビルドアップ。
CBから縦パスを入れて、ワンタッチで展開しようとする。
しかし、川崎のプレスを受けて、苦しむことが多かった。
ほとんどの時間帯で、川崎の攻撃を浴び続けた。
■2nd half
51分、登里のラストパスからダミアンがゴールして2点差となる。
清水は61分に2人、72分にも2人を交代したが、状況は変わらない。
プレスを仕掛けることなく、川崎のボールホルダーに自由を与える。
前半と同じように、何度も攻め込まれて翻弄された。
ゴールを奪う道筋は、最後まで見つけられなかった。
川崎はリードしても、攻撃のペースを緩めなかった。
74分に旗手、85分に中村、87分に三笘がゴールを決めた。
■summary
清水は前半から劣勢だったが、手を打てなかった。
前からのプレスが緩く、川崎の中盤に余裕を与えてしまう。
4バックの背後に走り込まれても、オフサイドを取ることができなかった。
受け身のまま、齋藤学に面白いように突破されて、決定機を量産された。
前半は旗手のゴールだけで乗り切ったが、後半、川崎に4ゴールを決められた。
GK大久保択生は素晴らしいセーブを見せてくれた。
5失点したとはいえ、1対1を含む多くの決定機を止めた。
大久保のセーブがなければ、5点では済まなかったと思われる。
82分、試合が一時中断したタイミング。 ジュニオール・ドゥトラ(11)と中村憲剛(14)。 ドゥトラは2010年に京都で、2012年に鹿島で、2019年に清水で、中村憲剛と同じピッチに立って対戦しています。 |
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あんたが大賞。 復帰戦となった中村憲剛(14)。 個人的なMOMは2ゴールの旗手玲央(30)だと思いますが、この試合のあんたが大賞はやはり憲剛でしょう。 |
川崎は前半、決定機を量産しつつも1得点だけだった。
後半、51分に2点目を奪ったあとも攻め続け、圧勝することができた。
ここまで出場機会が少なかった選手たちが活躍した。
ジオゴ、山村、宮代がフル出場。
齋藤学が69分までプレーし、77分には復帰戦となる中村憲剛が登場。
主力に休養を与えつつ、しっかりと勝つことができた。
9試合が組まれた怒濤の8月が終わった。
アウェイが6試合もあり、厳しすぎる日程だった。
6勝2分1敗で切り抜けたことは、素晴らしい結果といえる。
9月も引き続き連戦が続き、7試合が予定されている。
5回の水曜日のうち、第1週、第2週、第4週に試合がある。
次は中3日で神戸戦(YLC QF)。
3週連続の神戸戦のうち、2試合目となる。
今年もルヴァンカップを獲得するために、勝利したい。
■goal
21,74旗手玲央(30) 51ダミアン(9) 85中村憲剛(14) 87三笘薫(18)
■judge
ソンリョン(1) 6.5 53分に金井貢史(15)、59分に西澤健太(16)と2本の決定機をセーブする。
ジオゴ(17) 6.0 セットプレーや右クロスで正確なキックを見せる。守備でも安定していた。
山村和也(34) 6.5 落ち着いたプレーで最終ラインを牽引。71分、ジオゴの右CKをヘッド。
車屋紳太郎(7) 6.5 左CBで組み立ての起点となった。7分と8分に下田の左CKをヘッド。
登里享平(2) 6.5 7分、左クロスが直接ゴールポストに当たる。51分、ダミアンをアシスト。
守田英正(6) 6.5 動き続けてパスを両サイドに散らし、縦パスも入れた。守備も効いていた。
旗手玲央(30) 7.0 インサイドハーフで出場。中盤で守備もこなしつつ、ミドルで2ゴール。
下田北斗(22) 6.0 旗手の1点目をアシスト。齋藤学やダミアンにスルーパスを入れた。
宮代大聖(20) 6.0 45+1分、56分に決定的なシュート。フル出場も、初ゴールはお預け。
ダミアン(9) 6.5 周囲を上手く使いながら、多くのチャンスに絡んだ。51分にゴール。
齋藤学(19) 6.5 決定機を量産するが、ゴールは決まらなかった。鋭いプレスを掛け続けた。
■sub
69(22)大島僚太(10) 6.0 71分、PA内に走り込んでシュート。80分、中村へラストパス。
69(19)三笘薫(18) 6.5 左サイドをドリブルで疾駆した。87分、1人で持ち込んでゴール。
77(30)中村憲剛(14) 6.5 77分、80分とシュート。85分、ビルドアップを奪ってゴール。
77(9)小林悠(11) 5.5 中央や右サイドでプレーする。90+1分、中村のパスからシュート。
87(2)谷口彰悟(5) 5.5 左CBに入る。90分、縦パスをミス。守備機会は少なかった。
■bench
丹野研太(27) 田中碧(25)
■coach
鬼木達 7.0 ターンオーバーしつつ、圧勝に導いた。交代策もベスト。
■referee
清水勇人 6.5 接触プレーの少ない展開で、抑制的なジャッジ。
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