2019/11/03

191102川崎2-1広島(J1 #30)

川崎2-1広島(等々力, 15:05KO, 23,910人)

5度目の決勝(YLC Final)で、初めてのルヴァンカップを獲得した。
中6日で、残り5試合となったJ1リーグ広島戦を迎える。


 エンブレムの下に3つ目の★。
 ルヴァンカップを示しています。

先発は、ルヴァン決勝から4人変更。
CBに奈良、右SBにマギーニョ、トップ下に中村、1トップに小林が入った。

ベンチには、新たにジェジエウ、イサカ・ゼイン、齋藤学、知念が入る。
 ジェジエウは、9月5日の右内転筋肉離れ(全治6週間)からの復帰。
 イサカ・ゼインは、桐蔭横浜大学4年の特別指定選手。
 2020シーズンの加入が決まっていて、初めてのベンチ入り。

J1リーグの累積警告で、家長と車屋が出場停止。
ルヴァンカップ決勝で退場した谷口も出場停止となっている。


広島はJ1リーグで暫定4位(1試合多く消化済)。
6位の川崎とは勝ち点3差となっている。
2017年に川崎に在籍したハイネル(44)は、累積警告で出場停止。
アウェイでの対戦は、広島が勝っている。
 190731広島3-2川崎(J1 #16)

■1st half
キックオフから5分間、川崎が攻め込んだ。
3分、小林がロングシュート、4分、脇坂と阿部が続けてシュートする。

しかし、6分、山村が持ち上がってロストすると、川崎のターンは終わる。
広島が両サイドを広く使って攻めてきた。
左サイドからは、柏好文(18)が森島司(14)、佐々木翔(19)と組んで崩す。
マギーニョと脇坂だけでは数的不利になるため、大島が加勢して防いだ。

川崎は広島の早いプレスバックに苦しむ。
密集エリアを抜け出せば、背後に広がるスペースを使うことができた。

21分、中村が戻したところを田中碧がロングシュート。
無回転のボールが左ポストとGK大迫敬介(38)の背中に当たり、先制に成功する。

広島は38分、森島の左クロスからゴール前の混戦を作る。
43分、ドウグラス・ヴィエイラ(20)の右クロスをフリーの川辺駿(40)がシュート。
45+2分にもエミル・サロモンソン(3)の右クロスを青山敏弘(6)が頭で合わせた。

■2nd half
広島はレアンドロ・ペレイラ(39)を投入する。
ドウグラス・ヴィエイラの1トップから、2トップに布陣を変える。

両サイドから多くのクロスを入れて、セカンドボールを拾って攻撃を重ねた。
ただ、クロスは山村と奈良に跳ね返されてしまう。
ミドルシュートが少なく、攻撃のパターンが限られた。

82分、ミスから広島に同点ゴールが生まれる。
マギーニョのクリアボールが味方に届かない。
奈良に競り勝ったペレイラが、GK新井を抜いてあっさりとゴール。

厳しい状況となったが、これまで圧倒されていた川崎が反撃。
84分、阿部の左クロスから齋藤学がシュート。
DFがブロックして戻ったボールを、マギーニョが決めた。

■summary
広島は効果的なプレスで川崎の攻撃を許さなかった。
トラップにもパスにもミスが少なく、ボールを渡さない。
勝ちに値する内容で川崎を上回っていたが、結果は出なかった。
欲をいえば、もっとパスで崩して、川崎の守備を揺さぶりたかった。


川崎は良い内容ではなかったが、勝ち点3を得ることができた。
パスの選択が悪く、まったくボールを持てない。
家長、谷口、車屋が3人同時に不在となった影響は大きかった。
広島の攻撃が続き、最終ラインが深く押し下げられてしまう。
それでも山村と奈良を中心に、粘り強く守って、逃げ切った。

66分、中村憲剛が負傷交代。
倒れた直後に自らバツを出していた。
ケガの状況は厳しいと思われるが、軽傷であることを願う。
(11月3日、本人のブログで左前十字靭帯損傷で長期離脱することが発表された)

次は中2日でアウェイ浦和戦(J1 #32)。
ACLで浦和が決勝に進んだため、繰り上がって開催される。
その次も中3日で鹿島戦(J1 #31)が控えるため、選手を入れ替えながら勝利したい。

■goal
21田中碧(25) 84マギーニョ(26) 
82レアンドロ・ぺレイラ(39)

■judge
新井章太(21) 6.0 43分、川辺のシュートをセーブ。46分、ミスキックで決定機を許した。
マギーニョ(26) 6.0 82分、大きなミスで失点を招いたが、84分、決勝ゴールで挽回する。
奈良竜樹(3) 6.0 明確にクリアしてプレーを切った。縦パスを狙うが、ロストが目立った。
山村和也(34) 6.5 ロングボールを競り合った。攻め続けられる展開でも集中して守った。
登里享平(2) 5.5 守りに追われ、推進力を出せなかった。90分、副審への異議でイエロー。
田中碧(25) 6.0 鼻骨を骨折してフェイスガード着用。6分、10分とファウルでFKを与える。
大島僚太(10) 5.5 15分、脇坂へロングパス。29分、小林へスルーパス。60分で交代した。
脇坂泰斗(28) 5.5 4分、25分、44分とシュート。ボールをキープできず、守備に追われる。
中村憲剛(14) 5.0 トラップが大きく、パスは味方と呼吸が合わなかった。負傷して交代。
阿部浩之(8) 6.0 58分、カウンターからシュート。スプリントを繰り返し、守備で貢献。
小林悠(11) 5.0 パスを受けられず、プレー機会が限られた。後半は守備に追われていた。

■sub
60(10)下田北斗(22) 5.5 劣勢を挽回できなかったが、スペースを埋め、ボールを追った。
66(14)齋藤学(19) 6.0 76分、長いドリブルを仕掛ける。84分、フリーでシュート。
90+3(11)知念慶(20) 5.5 久しぶりの出場。プレスとボールキープで逃げ切った。

■bench
ソンリョン(1) ジェジエウ(4) イサカ・ゼイン(35) ダミアン(9) 

■coach
鬼木達 6.0 内容的には広島に及ばなかったが、貴重な勝ち点3を得た。

■referee
山本雄大 5.5 ちぐはぐな判定が少し見られたが、試合の結果に影響がなかった。

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