2019/07/31

190731広島3-2川崎(J1 #16)

広島3-2川崎(エディオンスタジアム広島, 19:00KO, 10,965人)

大分戦(J1 #20)に勝利してから中3日。
ACLのためスキップされた第16節広島戦が組まれる。
水曜日の遠距離アウェイは観戦には厳しいが、仕方がないところ。

J1リーグは暫定3位で、首位FC東京とは勝ち点4差。
悪くない状況で、勝ち点を積んで差を詰めていきたい。


先発は、大分戦から4人を変更。
馬渡和彰、守田、家長、長谷川が新たに先発する。
車屋、田中碧、中村、齋藤学はベンチスタート。
先発は入れ替えたが、メンバー入り18人は大分戦と同じ。


広島は、J1リーグで暫定8位。
ACLではグループリーグを突破したが、ラウンド16で鹿島に敗れた。
中10日の日程で、川崎よりコンディション的に有利な状況。

2018シーズンの対戦は1勝1敗だった。
 180331川崎0-1広島(J1 #5)
 180819広島1-2川崎(J1 #23)

2017シーズンに川崎に在籍したハイネル(44)が先発する。
 2018はヴィトーリア(BRA)でプレーし、広島には今季から加入。
なお、2011-12シーズンに在籍した柴﨑晃誠(30)も先発する。

■1st half
4分、森島司(14)のCKから、佐々木翔(19)が蹴り込んで先制ゴール。
川崎は立ち上がり、落ち着く前にいきなり失点してしまった。

広島は低く構えた5バックで待ち受ける。
サイドも中央もスペースを引き締めて、川崎に攻めさせる。

川崎は守田の判断が遅く、ボールを持ちすぎた。
逡巡しているうちに広島に詰められて、難しい状況を作ってしまう。
家長も阿部もボランチからの距離が遠く、パスが滞った。

23分、森島の左クロスを、ドウグラス・ヴィエイラ(20)がヘッド。
ドウグラスの手前にいた谷口が目測を誤ってしまう。
ジャンプは空振りに終わり、ドウグラスがきちっとファーに決めた。

■2nd half
守田を下げ、山村がボランチに入るとパスが動き始める。
しかし、全体的に1歩目の動き出しが鈍く、ルーズボールを拾えない。
押し込むことはできたが、広島のクリアを拾う二次攻撃が少なかった。

52分、森島の長距離FKの流れから、荒木隼人(23)がヘッドで3点目。
いい時間帯だったが、セットプレーからあっさりと失点を喫した。

川崎はいいところがなかったが、75分、ダイレクトパスで攻略する。
中央から下田、小林、ダミアンとつなぎ、小林がゴールを決める。
78分には長谷川の左クロスをダミアンが押し込んで1点差とする。

残り時間、守備は割り切って、ゴールを目指す。
81分、山村の強いミドルはGK大迫敬介(38)がセーブ。
82分、長谷川のバックヘッドはゴールラインぎりぎりでクリアされた。

前線に小林、ダミアン、山村を並べて、クロスを入れていく。
迫力ある攻撃を仕掛け、惜しい局面を作ることができた。

■summary
試合間隔に余裕があった広島が、コンディションで川崎を上回った。
川崎よりも素早く動き出すことで、ルーズボールを多く拾った。
少ないチャンスから3ゴールを奪って、試合を優位に進めた。

5バックで守りつつ、ドウグラスのキープ力を活かして時間を使う。
終了間際に2点を失って、川崎の圧力を受けたが、逃げ切った。


川崎は簡単に3点を失ってしまった。
連戦の下田と阿部がいつものように動けず、中盤のスペースを埋め切れない。
彼らを支えるべき守田と家長は、逆に負荷をかけてしまった。

広島のボールを追い込んでも、次のパスを簡単につながれる。
背走しながらの守備が増え、体力を費やした。


J1リーグで、G大阪戦(J1 #4)以来の敗戦を喫した。
それでも後半2点を決めて盛り返すことができた。
下田や小林をフルに使ったものの、中村、齋藤学、田中碧を休ませた。

J1リーグの先は長く、中3日で松本戦(J1 #21)を控える。
しっかりコンディションを整えて、勝っていきたい。

■goal
4佐々木翔(19) 23ドウグラス・ヴィエイラ(20) 52荒木隼人(23)
75小林悠(11) 78ダミアン(9) 

■judge
ソンリョン(1) 5.0 2失点目は足を浮かせるミスで、止められず。チームを救えなかった。
馬渡和彰(17) 4.5 守備が軽く、1対1で抜き去られる。攻撃も不発で、物足りなかった。
ジェジエウ(4) 6.0 ドウグラスのスピードに苦しみつつ、粘り強く対応。パスミスも。
谷口彰悟(5) 5.0 クロスの目測を誤って2失点目を喫した。カウンターを防ぎ続ける。
登里享平(2) 6.0 後半、左サイドからクロスやカットインで仕掛ける。攻守に貢献した。
下田北斗(22) 6.0 疲労はあったが頑張って走る。位置が低かったが、後半は持ち直した。
守田英正(6) 4.0 時間を使ってバックパスばかり選択した。判断が遅く、良くなかった。
阿部浩之(8) 5.5 広島のパスワークに翻弄されていた。周囲のサポートが足りなかった。
家長昭博(41) 5.0 自由に動くが、バランスを崩す結果に。89分、ジャンピング・ボレー。
長谷川竜也(16) 5.5 中に絞ったためパスを受けられず。後半、サイドからクロスを入れる。
小林悠(11) 6.0 前線で孤立。プレスも空振りが目立った。それでも素晴らしい1ゴール。


■sub
HT(6)山村和也(34) 6.5 ボランチに入る。掴みにくいポジションで、中盤を蘇生させた。
57(8)ダミアン(9) 7.0 1ゴール1アシスト。沈むチームを鼓舞し、悪い流れを打破した。
73(2)車屋紳太郎(7) 5.5 左SBで出場。サイドを鋭く駆け上がった。スピードが光る。

■bench
新井章太(21) 田中碧(25) 中村憲剛(14) 齋藤学(19)

■coach
鬼木達 5.0 ターンオーバーに失敗して、勝ち点を得られず。交代策で持ち直した。

■referee
家本政明 5.5 適切なジャッジ。ただ、接触プレーの判断が少しぶれていた。 

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■おまけ

試合が終わり、長谷川竜也(16)はゴール横で倒れ込みます。すぐにレアンドロ・ダミアン(9)が駆け寄り、手を貸して立ち上がらせました。