2019/07/15

190714FC東京0-3川崎(J1 #19)

FC東京0-3川崎(味の素スタジアム, 19:00KO, 42,401人)

鳥栖戦(J1 #18)から中6日。
第34回多摩川クラシコは、J1リーグ首位と3位の上位対決。
(J1リーグ第19節は前日にも開催されていて、その結果、川崎は暫定4位。)
3連休の中日、日曜日のナイター開催となった。


先発は、鳥栖戦から4人を変更する。
長谷川、家長、脇坂と、鳥栖戦で負傷交代した大島が外れる。
2列目に阿部、中村、齋藤学と並べ、ボランチには下田が入った。

ベンチからは守田が外れて、ダミアンが復帰する。


FC東京は、J1リーグ首位と好調。
開幕戦での対戦(J1 #1)は、スコアレスドローだった。

■1st half
両チームが拮抗した立ち上がり。
ボールをつなぐ川崎に対し、FC東京は2トップを走らせる。
9分、永井謙佑(11)とディエゴ・オリヴェイラ(9)が立て続けにシュート。

川崎はセットプレーからチャンスを作った。
15分、中村の右CKをジェジエウがヘッド。
 完璧なタイミングだったが、惜しくもバーに当たった。
20分、下田の左CKを小林がヘッド。
 バックステップで東慶悟(10)を振り切り、叩きつけて先制ゴール。

先制後は、川崎が長くボールを持つ展開となる。
FC東京の守備ブロックの外側を、ゆったりとパスをつなぐ。
田中碧と下田へのプレスが少なく、余裕を持って縦パスを狙った。

ボールを失ったあとのプレスバックも鋭く、FC東京のバックパスが増える。
次々とボールを回収し、FC東京を自陣深く押し込んだ。

■2nd half
後半になると、川崎が面白いように攻め込んでいく。
ボールを持って休みながら、突然、スイッチを入れる。
FC東京はサイドは防いでいたが、プレスが緩く、中央から蹂躙される。

47分、中村のミドルと齋藤のシュートはGK林彰洋(33)が辛うじて止める。
55分、中村がシュートフェイントを入れてから、右の小林につなぐ。
 FC東京は完全に崩されて、小林のクロスを齋藤が合わせて2点目。

FC東京は川崎のプレスに苦しみ、縦ポンもできない状態となった。
53分に高萩洋次郎(8)が交代してしまうと、ボールの持ちどころがなくなる。
シュートまでも到達できず、簡単に川崎にボールを渡してしまった。

69分、中村のスルーパスから齋藤が抜け出したが、GK林がセーブ。
 こぼれ球を拾い、小林、齋藤、下田とつなぎ、阿部が美しいループを決めた。

■summary
FC東京は頼みの2トップが谷口とジェジエウに封じられる。
中盤での川崎のプレスがきつく、良質のロングボールを供給できなかった。
まだ前半は走れていて対抗できていたが、後半は足が止まった。
良い内容を見せることができず、川崎に完敗を喫した。

とはいえ、まだJ1リーグ首位を保っている。
次の清水戦に向けて、しっかり準備しなくてはならない。
夏場はカウンターサッカーに厳しいが、立て直したい。


川崎は攻守にFC東京を圧倒することができた。
起用された2列目の阿部、中村、齋藤と、ボランチの下田が活躍する。
SBの登里と車屋を、いつもと逆に配置したことも、良い結果となった。
意思統一されたプレスも効果的で、高い位置でボールを奪った。

不動のレギュラーだった家長と長谷川がベンチスタート。
FWにも知念とダミアンが控えている。
層が厚く、激しい競争が待っているが、彼らの活躍を期待したい。


小林悠がJ1リーグ100ゴール。

ディエゴ・オリヴェイラが倒れ込み、川崎のゴール裏からブーイング。 しかし、齋藤学がブーイングを止めるように合図していました。

次は中12日で大分戦(J1 #20)。
日程が詰まってくるが、選手を入れ替えつつ、勝ち点を重ねたい。

その前にはチェルシーFCとのワールドチャレンジ2019を挟む。
4年前のボルシア・ドルトムント戦(2015 PSM)は、0-6で大敗した。
結果は気にする必要はないので、楽しいサッカーを期待したい。

■goal
20小林悠(11) 54齋藤学(19) 69阿部浩之(8) 

■judge
ソンリョン(1) 6.0 9分、永井とディエゴのシュートをセーブ。厳しい場面は少なかった。
登里享平(2) 6.5 右SBで良いポジションをキープ。66分、ディエゴとの1対1を防ぐ。
ジェジエウ(4) 6.5 15分、CKからのヘッドはバー。素早い寄せとスピードで完封する。
谷口彰悟(5) 6.5 攻撃の起点になりつつ、ラインを高く保って、水を漏らさなかった。
車屋紳太郎(7) 6.0 本職の左SBでのびのびとプレー。ただ、室屋成(2)には手を焼いた。
下田北斗(22) 7.5 ボールを奪い、早い球離れでリズムを産み出した。2アシスト。
田中碧(25) 6.5 風格さえ感じさせる落ち着いたプレー。相手を呼びこんでパスを出した。
阿部浩之(8) 7.5 コントロール・ショットで駄目押しの3点目。守備の戻りも早かった。
中村憲剛(14) 7.0 最後まで衰え知らずのチェイス。試合の流れをしっかりグリップした。
齋藤学(19) 6.5 54分、押し込んで1ゴール。左サイドからの仕掛けは物足りなかった。
小林悠(11) 7.0 精力的なプレッシング。20分、J1リーグ100ゴールとなる先制ゴール。

■sub
78(19)長谷川竜也(16) 5.5 3点差となって左ウィングに入る。時間を使ってプレー。
85(11)知念慶(20) 6.0 1トップで出場。86分、強烈なミドルは左ポストに当たった。
90+1(2)山村和也(34) 5.5 ボランチに入って試合をクローズ。プレー機会は少なかった。

■bench
新井章太(21) 脇坂泰斗(28) 家長昭博(41) ダミアン(9) 

■coach
鬼木達 7.0 2列目を取り換えたことで、圧勝に導いた。選手交代は遅くなった。

■referee
佐藤隆治 6.5 軽い接触プレーは流しつつ、的確なジャッジだった。

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