浦和とのFuji Xerox Super Cup(FXSC)を制し、中6日。
いよいよ、2019年のJ1リーグ開幕を迎える。
第33回多摩川クラシコは、初めての開幕開催。
先発は、FXSCと同じ11人。
ベンチも同じ7人となり、変化がなかった。
FC東京は、2018シーズンJ1リーグ6位。
春先は好調で2位に付けていたが、その後調子を落とした。
川崎との対戦は、お互いにアウェイを制して1勝1敗だった。
180505川崎0-2FC東京(J1 #13)
181124FC東京0-2川崎(J1 #33)
川崎U-10出身の久保建英(15)が右MFで先発する。
■1st half
FC東京は2トップの永井謙佑(11)とディエゴ・オリヴェイラ(9)が強くプレスを掛ける。
後方の選手も連動して上がって、川崎にスペースを与えなかった。
しかし、川崎はプレスをくぐり、押し込んでいく。
中央はしっかりと固められているため、サイドを使う。
ボランチには時間があったが、その先を崩すことはできなかった。
FC東京の攻撃は、単純なロングボール。
20分を過ぎると上空の風が強まって、ボールが流される。
ルーズボールを永井とディエゴが拾い、攻め込んでいった。
川崎のファウルが多くなり、41分には久保の右FKがポストを叩いた。
■2nd half
マギーニョが狙われて、囲まれてボールを奪われる。
FC東京はマギーニョの背後を突いて、チャンスを作った。
54分、バックパスを中村が拾って決定機を作る。
さらにマギーニョを馬渡に変え、川崎が右サイドから攻勢に出た。
馬渡は高い位置でボールを呼び込み、FC東京の守備を押し下げる。
57分、59分、60分、62分と小林がシュートを放つ。
特に57分は、大島、中村と縦パスが2本つながった美しい決定機だった。
ただ、GK林彰洋(33)が立ちはだかり、ゴールは生まれない。
その後は川崎の勢いが落ち、膠着状態となる。
齋藤学、知念を投入するが、局面は変えられない。
FC東京のプレスも続き、川崎はボールを蹴り出すだけとなった。
79分、奈良がディエゴに深いタックルでイエローを受ける。
奈良は動揺してしまい、落ち着かないプレーが続く。
89分にもナ・サンホ(17)のカウンターを足を高く上げて止めた。
警告は出なかったものの、2枚目のイエローに値した。
(190226追記)
奈良のプレーについて、Jリーグジャッジリプレイで取り上げられた。
上川徹氏(JFA審判委員会トップレフェリーグループシニアマネジャー)の見解が示された。
89分の足上げはノーカードが妥当で、正しい判定。
79分のディエゴへのタックルは、レッドに近いイエローで、正しい判定。
2つのプレーとも、誤審ではないとされた。
■summary
FC東京は、FXSCの川崎の戦い方を研究していた。
曖昧なポジションをとる新戦力のマギーニョの背後を突く。
ダミアンのポストプレーもトラップが大きく、早く寄せて奪っていった。
FC東京の久保は素晴らしかった。
車屋に苦しめられるかと思ったが、逆に攻守に圧倒した。
ボールの持ち方、タッチの柔らかさで見せ場を作った。
後半になると消えていたので、良い時間を延ばすのが課題。
川崎は押し込む時間も作りながらもスコアレス。
ゴールはなかったがチャンスは多く、悲観することはない。
マギーニョ、奈良、車屋と最終ラインが不安定だった。
途中交代はマギーニョだけだったが、3人とも下げてもよい内容だった。
ただ、悪いなりに失点しなかったことは評価できる。
J1リーグの開幕はドロー発進となった。
次は中5日で鹿島戦(J1 #2)。
課題を修正し、選手を入れ替えながら、しっかり仕留めたい。
■goal
■judge
ソンリョン(1) 6.0 39分、久保のスルーパスを飛び出してクリア。危な気なかった。
マギーニョ(26) 4.5 ボールを失ってばかりだった。フィットするのはまだこれからか。
奈良竜樹(3) 4.5 79分にイエローを受けると、混乱してパフォーマンスを大きく落とす。
谷口彰悟(5) 5.5 周囲が崩される中にあって、孤軍奮闘した。37分、永井に競り負ける。
車屋紳太郎(7) 5.0 久保に苦められる。39分、ドリブルで仕掛けたが久保に奪われた。
守田英正(6) 6.0 サイドへのロングボールを交えながら、余裕を持って前に配球した。
大島僚太(10) 6.0 安易にサイドは使わずに、縦パスを狭いスペースに入れていった。
小林悠(11) 6.5 ゴールは奪えなかったものの、右サイドから多くの決定機を作った。
中村憲剛(14) 5.5 57分、小林にラストパスを供給。66分にはイエローを受けた。
家長昭博(41) 5.5 局所的には効いていたが、スプリントも少なく、目立たなかった。
ダミアン(9) 5.0 中央でマークを引き寄せる。ただ、ポストプレーは不発だった。
■sub
55(26)馬渡和彰(17) 6.5 鮮烈に右サイドから仕掛け、決定機を産み出した。
73(9)齋藤学(19) 5.5 左サイドでボールを受け、ドリブルで圧力を掛けた。
81(14)知念慶(20) 5.5 ポストプレーの強さは見せたが、すぐに囲まれてしまった。
■bench
新井章太(21) 登里享平(2) 田中碧(25) 阿部浩之(8)
■coach
鬼木達 6.0 馬渡の投入で息を吹き返す。これから川崎対策をどう打ち破るかが課題。
■referee
村上伸次 5.0 5枚のイエローは妥当。ただ、89分、奈良に2枚目のイエローを出すべき。
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T-Pablow氏(BAD HOP)。 川崎区出身。 始球式に登場。 |