Jリーグ2連覇が決まったC大阪戦(J1 #32)から2週間。
代表ウィークを挟み、FC東京とアウェイでの第32回多摩川クラシコ。
川崎は守田、FC東京は室屋成(2)がフル代表に参加している。
すでに1位が確定しているため、残り2試合の目標は定めにくい。
総得点2位、総失点1位なので、両方ともに1位を目指す。
無理をする必要はなく、来シーズンに向けたテストも行いたい。
先発には、新たに知念、長谷川、田中碧が入る。
大島の欠場を受け、守田と組むボランチが下田でなく田中碧だったのは驚き。
ベンチには、阿部、登里が控える。
柏戦(J1 #31)で左眼窩底を骨折した小林は、11月21日に手術。
大島も11月20日の練習中、左ヒラメ筋肉離れで離脱した。
ともに今季中の復帰はできない。
FC東京は、J1リーグ5位。
シーズン序盤は好調だったが、徐々に順位を落とした。
とはいえ、ACL圏内の3位まで勝ち点2差の状況。
等々力での対戦(J1 #13)は、0-2でFC東京が勝利している。
■1st half
FC東京は8分のショートカウンターを皮切りに、攻勢に出る。
川崎のボールを奪取しては反攻し、FKやCKでゴール前を狙う。
15分あたりから川崎ペースになってくる。
19分、橋本拳人(18)のパスミスを拾った知念が、そのままミドル。
GK林彰洋(33)が戻る隙を突いた美しいゴールだった。
その後も川崎が攻め続ける展開。
FC東京はすぐに囲まれてボールを保持できなかった。
■2nd half
後半開始からFC東京はFW永井謙佑(11)を入れる。
ディエゴ・オリヴェイラ(9)に加えて攻撃の駒を増やしたが、主導権は川崎のまま。
50分。GKソンリョンから、守田、家長、エウシーニョとボールを運ぶ。
中村からのスルーパスを受け、エウシーニョがクロス。
知念の決定機はGK林が防ぐが、浮いたボールを長谷川が押し込んだ。
ソンリョンから流れるようなパスが続き、短い時間でゴールが決まった。
2点差となり、FC東京は58分にFWリンス(13)を投入。
右SBの室屋、左SBの太田宏介(6)がサイドをえぐる。
リスクを恐れず、攻撃に人数を掛けて1点を狙ってきた。
川崎はボールをつなげなくなると、登里、阿部を投入する。
2人がサイドを締めつつ、危な気なくリードを保った。
■summary
FC東京はこの敗戦で5位以下が確定した。
勝ち点が必要な状況だったが、自陣に引いて守ることなく、堂々と立ち向かってきた。
セットプレーやロングボールに頼らず、高い位置で奪ってショートカウンターを見せる。
ゴールに迫るチャンスは少なかったが、志を感じる良い内容だった。
川崎は比較的フリーでボールを持ち、サイドと中央を使い分けて攻撃。
守備を1か所にまとめてから、空いたスペースを使った。
田中碧は、ミスもあったが十分な出来。
守田や中村、家長のサポートを受けつつ、中盤でボールを散らした。
最後は足を攣らせていたが、プロ初先発でフル出場を果たした。
個人的には、2点を奪ってから守備的な選手交代を行ったのは残念。
もっとガンガン攻めていって、大量得点も見てみたい。
しかし、きっちり勝ち点3を確保するからこそ、2連覇できたといえる。
次は中6日で今季最終戦となる磐田戦(J1 #34)。
優勝の喜びを等々力で味わいつつ、シーズンを終わりたい。
■goal
19知念慶(20) 50長谷川竜也(16)
■judge
ソンリョン(1) 6.5 多くのシュートをキャッチやパンチングで防いだ。落ち着いていた。
エウシーニョ(18) 6.5 55分、ディエゴの決定的なシュートをブロック。1アシスト。
奈良竜樹(3) 7.0 押される展開で守勢となっても、相手のチャンスを防ぎ続けた。
谷口彰悟(5) 6.5 45+1分、転んでディエゴに抜け出された。これ以外はミスなく守る。
車屋紳太郎(7) 6.0 左サイドを突いてクロスを上げた。58分、室屋を倒してイエロー。
守田英正(25) 6.5 18分、20分、52分と積極的にミドルを放つ。田中碧を見守る。
田中碧(32) 6.0 囲まれても早いタッチのドリブルで打開した。最後は動きが落ちる。
家長昭博(41) 6.0 54分、車屋のクロスをボレーシュート。今日は目立たなかった。
中村憲剛(14) 6.0 フリーになってボールを受ける。2点目の起点となるスルーパス。
長谷川竜也(16) 6.0 ゴール前に詰めて1ゴール。ボールに触る機会が少なかった。
知念慶(20) 7.0 2点目は自ら決めたかったが、2ゴールに絡む。ポストプレーでも貢献。
■sub
67(16)登里享平(2) 5.5 左ウィングに入り、室屋を抑えた。良く走っていた。
77(14)阿部浩之(8) 5.5 攻撃になると上手く時間を使った。80分、右からシュート。
82(20)鈴木雄斗(27) 5.5 ボールホルダーを追いかけて、距離を詰めて守る。
■bench
新井章太(30) 舞行龍(29) 下田北斗(22) 齋藤学(37)
■coach
鬼木達 6.5 知念と長谷川の起用に成功。田中碧をフル出場させつつ、完勝に導く。
■referee
家本政明 5.5 毅然とした態度で選手を落ち着かせたが、判定の基準が曖昧だった。
■おまけ
試合後、梶山陽平(J2新潟に期限付き移籍中)の引退セレモニーが行われた。
ゴール裏の青赤の10番コレオ。
胴上げ。
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