川崎3-0柏(等々力, 14:00KO, 24,487人)
山形戦(天皇杯 QF)に敗れてから中9日。
湘南が優勝したYBCルヴァンカップ決勝を挟み、J1リーグは2週間ぶり。
2位の広島と勝ち点4差の首位に立ち、残り4試合。
アルパカ。違和感あります。
山形戦で退場したソンリョンが出場停止。
新井、阿部、下田が新たに先発し、齋藤、大島がベンチスタートとなる。
柏は、ACLにも出場したが、J1リーグ17位と不調。
天皇杯は同じ山形に3回戦で敗れていたため、2週間ぶりの試合。
アウェイでの対戦(J1 #14)は、1-2で川崎が勝った。
この川崎戦の翌日、監督が下平隆宏から加藤望に変わっている。
■1st half
柏はいつもの4バックではなく、5バックの守備的な布陣。
1トップのオルンガ(26)へロングボールを入れる。
伊東純也(14)もドリブルで、右サイドを突破してきた。
川崎のパスは面白いように回っていく。
2ボランチの大谷秀和(7)と小泉慶(8)の脇でボールをもらい、CBを引っ張り出す。
CBが上がることで5バックが崩されても、柏はなかなか補修できない。
空いたままのスペースを使って、川崎がゴールに迫った。
21分、登里が左サイドで縦パスを入れ、守田を走らせる。
守田のマイナスの左クロスを、家長が優しくインサイドでゴール。
33分には中村の右CK。
谷口がフリーで高くジャンプして、完璧なヘッドで2点目を決めた。
この他にも決定機を量産する。
17分に家長、27分に中村、32分と43分に小林のシュートなど。
GK中村航輔(23)のビッグセーブもあって、2点にとどまった。
■2nd half
2点を追って、柏はプレスを仕掛けてくる。
しかし、5バックは連動せず、間延びしてバイタルが空いてしまう。
川崎にうまくスペースを突かれて、体力を失っていった。
それでも63分、瀬川祐輔(18)を入れ、伊東とともにプレスを強める。
さらに75分にはクリスティアーノ(9)を投入。
ここで4バックにして前線を厚めにして、PAに近づいた。
柏が前掛かりになったため、川崎には多くのカウンターのチャンスがあった。
その際、速攻するのか遅攻するのか、選手の判断がブレていた。
2点リードしているので、打ち合いは避けるべきタイミング。
阿部が攻め急がずバックパスを選び、チーム全体を落ち着かせた。
89分、知念のシュートをGK中村が弾く。
素早くボールに詰めた阿部が、滞空時間が長いループで3点目を決めた。
■summary
柏は慣れない5バックで守ってきた。
守り方にも課題はあったが、ビルドアップもうまくいかない。
追いかける展開なのに、バックパスで作り直すことが目立った。
両サイドも空けていて、エウシーニョと登里を止められない。
特に右サイドは伊東が前に出るため、登里に深く入り込まれた。
38分、伊東のシュートがポストに当たる。
58分には小池の右クロスからオルンガが決定機を迎える。
これらを決められない不運はあったが、それでも妥当な結果だった。
インタビューを受ける家長。
川崎は盤石の試合運びで完勝。
プレスを受けてもワンタッチで簡単に打開していく。
しっかり押し込みつつ、柏の攻撃を封じた。
阿部が戻ったことで運動量が増え、下田のパスを受ける動きが全体を助けた。
左足を痛めている大島を温存できた。
ただ、下田と守田が良かったので、大島がすぐに先発に戻れるかは微妙なところ。
2位の広島が負けたため、勝ち点7差となった。
残り3試合。
川崎があと1つ勝つか、広島があと1つ負ければ2連覇が決まる。
相当有利な状況だが、次のC大阪戦(J1 #32)もベストを尽くしたい。
■goal
21家長昭博(41) 33谷口彰悟(5) 89阿部浩之(8)
■judge
新井章太(30) 6.0 45分にオルンガ、75分に小泉のシュートを防ぐ。飛び出しは不安定。
エウシーニョ(18) 6.5 フリーな状況で攻め上がった。後半はクリスティアーノに押された。
奈良竜樹(3) 7.0 積極的に前に出て守った。右サイドを含めて広いエリアをカバーした。
谷口彰悟(5) 7.0 オルンガとハイボールを競り合った。完璧なヘッドで1ゴール。
登里享平(2) 6.5 ドリブルやスプリントで縦に攻める。89分、知念へラストパスを供給。
下田北斗(22) 6.5 勤勉に動いてパスを受ける体勢を取り続ける。運動量も落ちなかった。
守田英正(25) 6.0 バランスを取りつつ、ボールを狩った。ただ、ミスパスも見られた。
家長昭博(41) 6.5 余裕ある展開で、終盤のスプリントは見られず。貴重な先制ゴール。
中村憲剛(14) 6.0 CKで1アシスト。周囲に委ねながら、縦にロングボールを狙った。
阿部浩之(8) 7.0 周囲がバタついても、流れを落ち着いてコントロールした。1ゴール。
小林悠(11) 6.0 上手くターンしてシュートを多く放った。ヒジで顔を打たれて負傷交代。
■sub
76(11)知念慶(20) 6.0 前からプレスする。89分、登里の縦パスを受けてシュート。
80(14)鈴木雄斗(27) 5.5 右サイドを固め、クリスティアーノと瀬川を抑えた。
90+1(41)齋藤学(37) 5.5 90+3分、決定機を迎えるが、シュートは当たらず。
■bench
安藤駿介(24) 舞行龍(29) 大島僚太(10) 長谷川竜也(16)
■coach
鬼木達 6.0 大島をベンチに温存し、下田と守田のボランチで快勝に導いた。
■referee
佐藤隆治 6.0 取るべきファウルをきちっと取った。スムースに試合を進めた。
77,400
ハーフタイム。
仲良さそうな長谷川と鈴木。