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2025/08/31

250831川崎5-3町田(J1 #28)

川崎5-3町田(U等々力, 19:00KO, 22,270人)

数的有利を活かして勝利したアウェイ名古屋戦(J1 #27)から中7日。
 ホーム等々力に戻ってきて、日曜日の町田戦。
 8月最後の日だが、猛暑日が続いている。

名古屋戦で出場停止だったウレモヴィッチとマルシーニョが戻る。


先発は、名古屋戦から2人変わる。
 RCBにウレモヴィッチ、トップ下に脇坂が入る。
 佐々木旭はLCBに移り、8月の4試合で最終ライン4ポジションすべてで先発することとなった。
 名古屋戦で負傷した丸山、そして大関がベンチ外となる。

ベンチには、新たにジェジエウ、マルシーニョ、宮城天が入る。
 外れるのは、GK安藤、特別指定の持山、家長の3人。
 ようやくGK2人体制が終わって、FPが揃った。


町田ゼルビアは、J1リーグ15勝5分8敗で暫定3位。
 水曜日に天皇杯準々決勝を戦って、中3日の日程。
 ALCE2025-26に出場するための前倒し開催もあり、5連戦の5試合目。
 CB岡村大八(50)は、累積警告で出場停止。

2018-20年に川崎に所属した下田北斗(18)は、ボランチで先発する。

アウェイでは、ドローだった。
 250406町田2-2川崎(J1 #9)

■1st half
町田は、左サイドの相馬勇紀(7)にボールを預ける。
 3分、相馬の左クロスを望月ヘンリー海輝(6)がヘッド。
 右サイドの望月に向けて、3バック左の中山雄太(19)が対角のロングボールを入れる。

川崎はボールを持って全体を押し上げる。
 14分、脇坂がヘッドで縦に流して、エリソンが昌子源(3)に競り勝ってシュート。
 20分、伊藤達哉がドリブルから電光石火のシュート。
  ごく小さなモーションで、GK守田達弥(13)のニアサイドを抜いて先制する。

町田は28分、あっさり同点とする。
 GK守田のロングキックを起点に、相馬の左クロスをナ・サンホ(10)が同点ゴール。
 直前、副審がオフサイドの旗を上げたが、福島主審は笛を吹かずに流した。
 川崎はセルフジャッジで動きを緩め、ポジションを整えることができなかった。
36分、町田の正面からのFK。
 下田北斗が美しい軌道を描くゴールを決めて、逆転する。

川崎は45+4分、山本がふわっと縦にラストパス。
 昌子源の背後を取ったエリソンがヘッドで打ち抜き、2-2の同点で前半を終える。

■2nd half
町田は引き続き、左サイドの相馬にボールを集める。
 相馬は50分と53分に左クロス、52分と64分にミドルを狙った。
 VW際に加えて、河原創がサポートして対応するが、それでも相馬は止められない。

川崎はマルシーニョのスプリントを活かしてゴールを目指す。
 57分、河原創のループパスからエリソンがシュート。
  続く脇坂の左CKを、ファーの伊藤達哉がシュート。
 65分、エリソンがドリブルでDF3人を引き連れてラストパス。
  ガラ空きとなったゴール前で、宮城天がGK守田に当てながら押し込んだ。

町田も71分、相馬の左クロスを藤尾翔太(9)がわずかに触って2度目の同点ゴール。
 相馬のクロスは、GKもDFも触れない絶妙なコースで、ゴール枠内に飛んでいた。

そして78分、再びエリソンが単独でドリブル突破。
 町田を完全に混乱させて味方に預けて、脇坂のラストパスをゴール。

町田は疲労もあって、なかなか反撃に出てこれない。
 そんな中にあっても90+6分、相馬の右CKから連続して決定機を作る。
 オ・セフン(90)のシュートは、GK山口が止めてジェジエウがクリア。
 白崎凌兵(20)のミドルはバー、ミッチェル・デューク(15)のシュートは佐々木旭が身体で止めた。

90+10分、マルシーニョが望月を抜き去って、脇坂からのリターンパスを押し込んだ。

■summary
町田は、厳しい日程もあって5失点を喫した。
 昌子源は、エリソンを抑えることができなかった。
 早いタイミングで対応すべきだったが、放置したまま失点を重ねた。

攻撃は左から相馬勇紀が仕掛けて、右は望月へロングボールを入れる。
 同じパターンを繰り返して、相馬が1点目と3点目を生んだ。

下田北斗は、美しすぎるFKを沈めた。
 川崎を2020年までで離れて、3度目の等々力帰還。
 正確なミドルパスの配球も健在で、いつもどおりの活躍を見せた。


川崎は、体力差を利用しながら勝ち切った。
 エリソンが2ゴール1アシスト、伊藤達哉が1ゴール。
 最近の2人の決定力があれば、難しい試合になることはない。
 ただ、相馬の圧力を止めきれず、下田北斗の超絶FKもあって終盤までもつれた。

ベンチのGKが1人となり、途中交代も4人行った。
 大関や家長が欠場したが、FPが足りない状況は解消に向かっている。

ウレモヴィッチは、75分までプレー。
 手を使いがちなところは気になったが、まずまずだった。

次は、中2日でYBCルヴァンカップ準々決勝アウェイ浦和戦(YLC QF #1)。
 厳しい日程なので、可能な範囲でターンオーバーしたい。

■goal
20伊藤達哉(17) 45+4,78エリソン(9) 65宮城天(24) 90+10マルシーニョ(23) 
28ナ・サンホ(10) 36下田北斗(18) 71藤尾翔太(9) 

■judge
山口瑠伊(98) 6.5 52分、相馬のミドルを弾き出す。クロスを安定して処理。パントも良かった。
VW際(31) 6.0 相馬と対峙する厳しいタスクを続ける。90+1分、足を攣って1トップに動いた。
ウレモヴィッチ(22) 5.5 75分までRCBでプレー。40分、ロングシュート。右足のパスは弱め。
佐々木旭(5) 6.0 7分、35分に持ち上がってロストする。47分、マルシーニョへロングフィード。
三浦颯太(13) 5.5 28分、相馬のクロスを触れずに失点。望月へのロングボールを競り合った。
河原創(19) 6.5 果てることのない運動量でチームを大きく支える。57分、63分にループパス。
山本悠樹(6) 6.5 1アシスト。16分、45+3分にエリソンへパス。80分、90+1分にボールカット。
伊藤達哉(17) 7.0 1ゴール。ドリブルで素早く縦に運んでいく。55分、スプリントで足を痛める。
脇坂泰斗(14) 6.5 2アシスト。中盤で前を向いてのパスで味方を走らせる。セットプレーを担当。
橘田健人(8) 5.5 右WG。名古屋戦ほど良さは出せなかった。38分、ボール奪取。44分、ミドル。
エリソン(9) 8.0 2ゴール1アシスト。12分、14分、57分にシュート。昌子源を手玉に取った。

■sub
HT(8)マルシーニョ(23) 6.5 スプリントで抜け出した。1ゴール後、シャツを脱いでイエロー。
60(17)宮城天(24) 6.0 右ウィング。GKに当てながらも1ゴール。86分、脇坂のFKをシュート。
75(22)ジェジエウ(4) 6.5 パワープレイ対応のため投入される。広範囲で豪快にヘディングする。
80(9)神田奏真(38) 5.5 1トップ。プレスでコースを消していく。ボールタッチは少なかった。

■bench
ソンリョン(1) 神橋良汰(27) 土屋櫂大(39) 野田裕人(30) 名願斗哉(29) 

■coach
長谷部茂利 6.5 失点は減らないが、大量5ゴールで勝利。マルシーニョの後半投入は効果大。

■referee
福島孝一郎 6.5 イエロー提示を抑制しつつ、的確にコントロール。

249,400views
AT+8+14

2025/04/08

250406町田2-2川崎(J1 #9)

町田2-2川崎(町田GIONスタジアム, 14:00KO, 11,974人)

FC東京戦(J1 #7)湘南戦(J1 #8)と連勝して中3日。
 7連戦の3試合目は、FC東京戦に続く近距離アウェイの町田戦。

野津田に行くまでは雨が降っていたが、キックオフ後は晴れた。
 昨年は雨の中、帰りの鶴川駅行きのシャトルバスを傘を差しつつ待った。
 やはりバス待ちのストレスは、晴れていれば明らかに軽減される。


先発は、湘南戦から3人変更する。
 新たにジェジエウ、家長昭博、エリソンが先発する。
 高井はベンチ外、伊藤達哉、山田新はベンチに回る。

ベンチには車屋紳太郎、山内日向汰が入り、大関が外れた。
 車屋は、3月12日に負傷した左長内転筋肉離れからの復帰となる。


町田ゼルビアは、J1リーグ5勝1分2敗と好調。
 首位鹿島と同勝ち点で、暫定2位となっている。
 川崎と同じく中3日の日程。

2018-20年に川崎に所属した下田北斗(18)は、ボランチで先発。

2024年の対戦は、1勝1敗だった。
 240407川崎0-1町田(J1 #7)
 241005町田1-4川崎(J1 #33)

■1st half
町田は3バック2ボランチで、左右のウィングバックを高く上げる。
 CB昌子源(3)からFWオ・セフン(90)へのロングボールも多用する。

11分、橘田が仙頭啓矢(8)との接触で、右足首を負傷。
 周囲がすぐにベンチに交代を求め、山本が投入された。

16分、投入直後の山本も絡み、マルシーニョが左ポケットに走る三浦に流す。
 三浦のクロスをGK谷晃生(1)が弾くが、エリソンが蹴り込んで先制した。

27分、河原のロングボールで、エリソンがCBの間を抜け出す。
 CB2人に挟まれながらGK1対1となるが、GK谷がシュートセーブ。
 さらに脇坂が詰めてループを狙うが、これもGK谷がキャッチした。

直後の28分、町田が決定機を作る。
 相馬勇紀(7)がワンツーで佐々木旭を置き去りにして、左ポケットからラストパス。
 ゴール前でフリーのオ・セフン(90)が合わせるが、わずかに外した。

32分、ロングボールを背走して追ったジェジエウが負傷。
 RCBに緊急投入された車屋にとって、最初のプレーは町田のロングスロー。
 車屋は飛び出したもののロングスローに触れず、岡村大八(50)が同点ゴール。
 岡村をマークしていた佐々木旭と重なって、佐々木旭の動きを止める結果となった。

失点直後の川崎はバランスを崩した。
 明らかに動揺していたが、5分程度で落ち着きを取り戻す。
 山本が組み立てに入ってプレスを逃れ、家長に預けて時間を作った。

■2nd half
後半、車屋と位置を入れ替えて、丸山がRCBに入る。
 町田も相馬が左から右に移って、攻めるサイドを変えてきた。
 お互いに配置を変える中、先にゴールを奪ったのは町田。

53分、相馬の右クロスを、西村拓真(20)がヘッドで薄く当ててゴール。
 三浦は、林幸多郎(26)と相馬との1対2となり、LCB車屋が引き出される。
 ゴール前では丸山が1対2となり西村はフリーで、ピンポイントのクロスでリードを奪った。

ビハインドとなったが、川崎は慌てずじっくり攻める。
 家長が右サイドでプレスを引き受けて、全体を押し上げる。
 町田が3バックで固めるゴール前に果敢に仕掛けていった。
 70分には残り1回の交代機会で、前線の3選手を入れ替える。

73分、バイタルから河原創がPAの山田新に縦パスを入れる。
 山田新のフリックを下田北斗が触って、転がったボールを河原創が拾う。
 そのままPA左に流れながら、矢のような同点ゴールを左足で突き刺した。

その後も川崎が攻めていき、チャンスを作る。
 町田も最後でシュートブロックを続け、ドローに終わった。

■summary
町田は2ゴールを奪ったが、2失点してドロー。
GK谷晃生は、16分の三浦のクロスをキャッチできず、先制ゴールを許す。
 21分にも脇坂のFKにパンチングを選択したが、キャッチしてほしいところ。
 ただ、27分のエリソンと脇坂の連続シュートを止めて、勝ち点獲得に貢献した。

下田北斗は、ボランチでフル出場。
 ロングボールが頭上を越えることも多かったが、スルーパスは光った。
 70分にミドル、77分と90+5分にクロスを入れるなど、攻撃を牽引した。


川崎は今シーズン12試合目の公式戦で、初の複数失点を喫した。
 15分に橘田、33分にジェジエウが負傷交代した影響は大きかった。
 特に34分の失点は、車屋がロングスローを触れなかったことによる。
 負傷からの復帰戦かつ投入直後の車屋にとって、難しいタイミングだった。

フル出場が続く両SBは、さすがに動きは控え目だった。
 町田のウィングバックの仕掛けに対応する必要もあり、最終ラインを離れにくかった。
 それでも前線は機能していて、チャンスも多く、悪くなかった。

脇坂泰斗も高稼働が続く中、奮闘を続ける。
 ロスタイムの接触で、右目付近を負傷したことは気になるところ。

次は、中2日で横浜FM戦(J1 #5)。
 両チームのACLEラウンド16のために、3月8日から延期されたもの。
 7連戦の4試合目で、さらに中2日の連戦が続くので、フレッシュな選手が必要。
 負傷者も出ていて状況は難しいが、可能なら先発11人全員を入れ替えてほしい。

■goal
34岡村大八(50) 53西村拓真(20)
16エリソン(9) 73河原創(19) 

■judge
山口瑠伊(98) 6.0 2失点ともに止めるのは困難だった。クロスやCKへの対応は素晴らしかった。
佐々木旭(5) 6.0 守備を重視しながら、終盤に攻撃参加が増える。82分、カットインからミドル。
ジェジエウ(4) 6.0 豪快なクリアを見せる。32分、背走ダッシュで左太もも裏を負傷して交代。
丸山祐市(35) 6.0 最終ラインの混乱を立て直す。40分、CKでフリーとなるがシュートできず。
三浦颯太(13) 6.0 16分、左クロスで先制ゴールを呼ぶ。いつもより攻め上がりは控え目だった。
河原創(19) 7.5 同点ゴール。27分、エリソンへロングパス。広範囲をカバーし、相馬を封じる。
橘田健人(8) 5.5 11分、仙頭と接触して右足首を負傷。ピッチサイドで状態を再確認したが交代。
家長昭博(41) 6.0 複数に囲まれても余裕でキープする。守備の規律を守り、スペースを埋める。
脇坂泰斗(14) 6.0 27分、ループ。中央でトラップし、サイドに展開。クロスはDFに弾かれる。
マルシーニョ(23) 6.5 65分、左から1人抜いてシュート。スプリントで戻る守備でも貢献する。
エリソン(9) 6.5 先制ゴール。27分にも決定機。3バックを苦にせず、ロングボールを受ける。

■sub
15(8)山本悠樹(6) 6.0 緊急出場。すぐに溶け込んだ。51分、右クロスが直接ゴールを襲った。
33(4)車屋紳太郎(7) 5.0 2人目の緊急出場。投入直後に失点に関与。後半途中からは安定した。
70(9)山田新(20) 5.5 74分、79分にシュート。82分、脇坂の右CKを車屋が落としてシュート。
70(41)伊藤達哉(17) 6.0 87分、プレスで下田北斗からカット。90+3分、こぼれ球をシュート。
70(23)宮城天(24) 6.0 79分、山本のクロスをヘッド。マルシーニョとは異なる強味を発揮した。

■bench
ソンリョン(1) VW際(31) 山内日向汰(26) 瀬川祐輔(18) 

■coach
長谷部茂利 6.5 2度の負傷交代というアクシデントがありながら、的確に対応する。

■referee
木村博之 6.0 ファウルが多く荒れがちなゲームを、なんとか落ち着かせた。

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AT+5+6

2024/10/06

241005町田1-4川崎(J1 #33)

町田1-4川崎(町田GIONスタジアム, 15:00KO, 12,753人)

ホームACLE光州戦(ACLE GL #2)にウノゼロで敗れて、中3日。
 毎週2試合の連戦が続く中、土曜日のアウェイ町田戦。
 雨が降り続いたが、暑くも寒くもなく、観戦にはちょうど良い気候。

野津田での公式戦は、川崎ホームの新潟戦(2001 J2 #43)以来、23年ぶり。
 当時、等々力は2002年ワールドカップのキャンプ地となるため改修中だった。
 ただし、結局誘致に失敗して、等々力はキャンプ地になっていない。
 なお、野津田にとって、この試合がJリーグ公式戦初開催だった。


先発は、ターンオーバーした光州戦から6人が変わる。
 新たに佐々木旭、河原、脇坂、山田新、エリソン、マルシーニョの6人が先発する。
 このうち脇坂を除く5人は、1点を追う展開となった光州戦に途中出場した。
 外れた橘田、瀬川、家長、遠野、小林悠の5人がベンチスタート、アイダルはベンチ外となった。

1週前の新潟戦(J1 #32)からは、アイダルが先発から外れ、VW際が入る。
 VW際は出場停止だったので、フルメンバーに戻す形となった。

ベンチには、GK早坂が入った。
 町田からレンタル中のGK山口は、契約上出場できない。


町田ゼルビアは、J1リーグで17勝8分7敗の3位。
 首位広島と勝ち点3差、2位神戸と勝ち点2差で、優勝を争っている。
 日程は中6日となっている。

2018-20年に川崎に所属した下田北斗(18)は、ベンチ外。

等々力では、町田が勝った。
 240407川崎0-1町田(J1 #7)

■1st half
町田は右ウィングの相馬勇紀(7)、左ウィングの藤本一輝(22)を使う。
 13分、LSB杉岡大暉(22)からのロングボールで、藤本が抜け出す。
 藤本がVW際と高井を引き寄せ、フリーの中島裕希(30)が美しく先制ゴールを決めた。

17分にも、仙頭啓矢(8)の縦パスをミッチェル・デューク(15)がフリック。
 高井と佐々木旭の間で、再び中島がフリーとなってシュート。

川崎は脇坂が低めに立ち、CBからのパスコースを用意する。
 ボールを奪えば、縦に速く攻めていってゴールに迫る。

28分、右サイドで山田新が囲まれながらもパスをつなぐ。
 中央で受けた山本が、左サイドのマルシーニョへダイレクトパスを届ける。
 マルシーニョはRSB林幸多郎(26)と対峙して、インナーラップする三浦に優しくラストパス。
 三浦は、1対1となった低い姿勢のGK谷晃生(1)の頭上を打ち抜いた。

38分、GK谷のキックミスを、脇坂がダイレクトで山田新にラストパス。
 山田新のループシュートはGKを越え、RCB望月ヘンリー海輝(33)も間に合わなかった。

逆転した川崎が攻勢を続ける。
 33分に山田新、34分、41分にエリソン、45+3分に脇坂と続けて河原がシュート。

■2nd half
48分、マルシーニョがPA内に走り込むエリソンへラストパス。
 飛び出したGK谷は、エリソンを倒してPKを与えてしまう。
 エリソンが新潟戦のPKと同じくゴール左側に決めて、リードを広げる。

2点差となっても、川崎の攻撃は止まらない。
 決定機をシンプルに作って、多くのシュートをGK谷に浴びせる。
 71分、三浦の左ポケットからのラストパスをマルシーニョが合わせた。

■summary
町田は先制することはできたが、4失点。
 GK谷晃生は、雨が降り続く中、多く浴びたシュートをパンチングでセーブ。
 しかし、2失点目をパスミスから、3失点目をPKを与えて失った。
 GK谷は、33分にもVW際にパスを渡していて、川崎のプレスに苦しんだ。

28分に同点ゴールを許してからは、ほとんどチャンスを作れなかった。
 後半、次々と選手を入れ替えたが、ゴールを奪う可能性は低かった。


川崎は、新潟戦に続いて、山田新とエリソンの2トップが強力に攻撃を牽引。
 ボール奪取すると、マルシーニョを含めて3人が縦に走り出す。
 中盤の3人と佐々木旭からパスを送り出して、町田が体勢を整える前にゴールを襲った。
 シーズン終盤になって、ようやく最適解を見つけ出した。

J1リーグでは、11勝10分11敗の暫定10位。
 星を五分に戻し、残留の可能性もかなり高くなった。

次は中3日、YLC準決勝の第1戦、アウェイ新潟戦(YLC SF #1)。
 第1戦はターンオーバーし、ホーム第2戦に今日のメンバーで勝負を掛けたい。
 もちろん第1戦も重要なので、ドロー以上の結果を持ちかえりたい。

■goal
13中島裕希(30)
28三浦颯太(13) 38山田新(20) 50PKエリソン(9) 71マルシーニョ(23)

■judge
ソンリョン(1) 5.5 失点はニアを抜かれた。仕事は少なかったが、クロスはがっちりとキャッチ。
VW際(31) 6.0 13分、縦ポンで藤本に抜け出されて失点。45+3分、56分、61分にシュート。
高井幸大(2) 5.5 13分と17分に中島に自由を与えた。28分、ピッチに自ら座り込み、負傷交代。
佐々木旭(5) 7.0 LCBからRCBに移ってプレー。ロングパスを狙い続けて、プレスを無効化した。
三浦颯太(13) 7.5 長距離を走って同点ゴール。41分、インターセプトからクロス。1アシスト。
河原創(19) 6.5 ボールを狩り続け、速攻の起点となった。35分、45+3分、78分にシュート。
山本悠樹(77) 6.5 創造的なスルーパスを入れ続ける。70分、マルシーニョと重なってシュート。
脇坂泰斗(14) 7.0 山田新へ完璧なアシスト。26分、45+3分、46分、56分、78分にシュート。
マルシーニョ(23) 7.5 1ゴール1アシスト。左からの仕掛けは破壊力抜群。パスでPKを獲得する。
山田新(20) 6.5 滞空時間の長いループでゴール。LCB昌子源(3)に挑み、多くのシュートを放つ。
エリソン(9) 6.5 奪取したPKを決める。4分、オーバーヘッド。34分、41分、82分にシュート。

■sub
31(2)丸山祐市(35) 6.0 緊急出場。高さを活かしながら落ち着いて守る。最後は足を攣っていた。
79(23)遠野大弥(17) 5.5 左ウィング。90+1分、河原のクロスに飛び込むが、惜しくも届かず。
79(77)橘田健人(8) 6.0 左ボランチで試合を終わらせる。80分、プレスバックでボールカット。
79(20)家長昭博(41) 5.5 2トップ。下りて組み立てる。83分、左からシュート。85分、縦パス。
86(9)小林悠(11) 5.5 90分、右からループシュート。90+3分、遠野のクロスをシュート。

■bench
早坂勇希(22) 瀬川祐輔(30) 

■coach
鬼木達 7.0 先制点は許したが、圧倒的な攻撃力で圧勝した。選手交代も完璧だった。

■referee
今村義朗 6.0 いつもと異なり感情に流されなかった。PK判定は町田に厳しいが、妥当な範囲内。

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AT+5+6

2024/04/10

240407川崎0-1町田(J1 #7)

川崎0-1町田(U等々力, 15:00KO, 22,008人)

雨中の横浜Fマリノス戦(J1 #6)をドローで終えて中3日。
 晴天の日曜日、桜が咲いた等々力に町田ゼルビアを迎える。


先発は、マリノス戦から4人を変更する。
 新たに佐々木旭、ゼ・ヒカルド、山本、山内が先発する。
 外れた瀬古樹と遠野はベンチスタート、橘田とマリノス戦で負傷した三浦はベンチ外となった。

ベンチには、新たに田邉が入る。
 出場停止のマルシーニョはベンチ外となっている。


町田ゼルビアは、2023年のJ2リーグ優勝で、J1リーグに初昇格。
 ここまで4勝1分1敗と好調で、首位に立っている。

2018-20年に川崎に所属した下田北斗(18)は、ベンチスタート。

これまで天皇杯でも対戦がなく、川崎とは初対戦となる。

■1st half
町田は縦にロングボールを入れてくる。
 藤本一輝(22)、オ・セフン(90)、藤尾翔太(9)の3トップを走らせる。
 ロングスローもゴール前に入れて、徹底してゴールを目指した。

9分、高井から山本への縦パスが奪われる。
 藤尾がGK1対1の決定機を迎えたが、GKソンリョンが止める。
15分から、町田は3本のCKでゴールに近づく。

先制したのは32分。
 ロングボールを受けた藤本の左クロスを藤尾が蹴り込んだ。
 左太ももを痛めていたジェジエウが走れず、クロスを防げなかった。
 ジェジエウは、直後に大南と交代することとなった。

川崎はプレスを剥がせなかった。
 CB高井がボールを持たされるがコースは消され、次のパスを狙われた。
 GKソンリョンがパントキックしても精度は低く、エリソンに届かない。
 2ボランチのゼ・ヒカルドと山本には鋭い動きが欠け、プレスの餌食となった。

失点後、川崎がボールを持ったが、終了間際には再び町田が攻める。
 44分、ゼ・ヒカルドがPA近くでロストして、藤本がシュート。
 45+3分、ゴール前の平河悠(7)の決定機は、佐々木旭が止める。

■2nd half
瀬古樹と遠野を投入した後半は、川崎がペースを握る。
 瀬古樹が2CBの間に落ちて、山本と縦関係となって組み立てる。
 両SB瀬川と佐々木旭が、高い位置で待ち受けるようになる。
 町田の3トップがプレスに出ても、パスコースを切れなくなった。

59分に右ポケットから、62分に左ポケットから、脇坂がクロス。
68分には瀬古樹の右クロスを脇坂がヘッド。

71分、瀬川のスルーパスで小林悠が抜け出す。
 GK谷晃生がPA外で小林を倒して、DOGSOで退場となった。

10人となった町田は、守備を固める。
川崎は多くのシュートを放ったが、決められなかった。

■summary
町田は、J1リーグ初昇格で、現在、首位に立っている。
 ロングスローをゴール前に入れ、セットプレーも放り込む。
 球際で勝つことができれば、カウンターを仕掛ける。
 分かりやすいシンプルなサッカーで、結果を出している。

GK谷晃生は、DOGSOでレッドカードとなった。
 結果的には、この決定機阻止が勝利を引き寄せたこととなった。


川崎は前半、町田のカウンターに苦しめられたが、後半は挽回した。
 状況に応じてポジションを変えることができる瀬古樹の力が大きかった。

鬼木達監督にしては、先発を大きく動かした。
 橘田が欠場した影響もあったが、ゼ・ヒカルドや山内の起用は新鮮だった。
 結果的に前半に失点して負けることとなったが、閉塞感は少ない。

3連戦となり、負荷が重くなった家長の調子は上がらなかった。
 夏場に向けて、出場時間をコントロールしていく必要がある。
 そのためにも、今後も多くの選手を起用していきたい。

ゼ・ヒカルドは、J1リーグ初出場となったが、良くなかった。
 プレスを予測できず、球離れが遅くなって町田につつかれた。
 スピード感を修正すれば、もっと通用すると思われる。
 間を空けず、近いうちに瀬古樹と組ませてプレーを観たい。

次は中5日でアウェイC大阪戦(J1 #8)。
 高井がU-23代表に派遣され、負傷交代したジェジエウの出場も見通せない。
 CBが足りない状況だが、大南や田邉、佐々木旭を中心として戦いたい。

■goal
32藤尾翔太(9)

■judge
ソンリョン(1) 6.5 9分、藤尾との1対1を止める。キック精度は高くなかった。後半は仕事なし。
瀬川祐輔(30) 5.5 32分、サイドを藤本に突破されて失点。71分、小林悠に完璧なスルーパス。
ジェジエウ(4) 5.0 14分、右クロスをクリア。左太ももを痛めていて、失点時に戻れなかった。
高井幸大(2) 6.0 ビルドアップするも、28分、43分に縦パスをロスト。90+3分、CKをヘッド。
佐々木旭(5) 6.0 45+3分、平河の決定機を止める。後半には再三の左クロス。85分、ボレー。
ヒカルド(6) 4.5 判断が遅く、町田のプレスに狙われた。44分、PA近くで致命的なロスト。
山本悠樹(77) 5.0 左ボランチ。トラップを狙われてのロストが多いが、精細なパスは良かった。
脇坂泰斗(14) 5.5 59分、62分にサイドからクロス。68分、ヘッド。89分、PA内でドリブル。
家長昭博(41) 5.0 前半、左サイドに出向いたが崩せず。38分、41分の左クロスで珍しいミス。
エリソン(9) 5.5 42分、45分、76分にシュート。56分、イエロー。76分のFKは壁に当たった。
山内日向汰(26) 5.5 8分、21分にサイドで仕掛ける。34分、左からカットインしてシュート。

■sub
35(4)大南拓磨(3) 6.0 ハイボールをクリアする。81分、平河にタックル。90+4分、シュート。
HT(6)瀬古樹(16) 6.5 下がってさばいてチームを活性化。77分、90+4分、90+8分にシュート。
HT(26)遠野大弥(17) 6.0 62分、佐々木とのパス交換から左クロス。90+6分、ロングシュート。
66(41)小林悠(11) 6.0 71分、抜け出したがGK谷にDOGSOで止められた。83分、シュート。
82(77)山田新(20) 5.5 右サイドからPA内に向かって仕掛ける。86分、右ポケットからクロス。

■bench
上福元直人(99) 田邉秀斗(15) 

■coach
鬼木達 5.5 ゼ・ヒカルドや山内といった新たな選手を起用。ただ、瀬古樹は最初から必要だった。

■referee
山本雄大 6.5 軽い接触はファウルを取らず、一貫して明確に判断していた。

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AT+4+8