2024/04/07

240403横浜FM0-0川崎(J1 #6)

横浜FM0-0川崎(日産スタジアム, 19:00KO, 26,031人)

FC東京戦(J1 #5)に勝利して、3連敗を止めて中3日。
 新年度に入って、横浜Fマリノス戦は水曜日のナイトゲーム。
 日産スタジアムには小雨が降り続いたが、観客は2万人を大きく超えた。


先発は、FC東京戦と変わらない11人。
ベンチには、出場停止が空けたマルシーニョが復帰する。
 代わりに外れたのは、FC東京戦でアシストした山内。


横浜Fマリノスは、J1リーグ2勝2敗の11位(1試合未消化)。
 ACLではベスト4まで勝ち進み、準決勝を控えている。

ハリー・キューウェルが新監督に就任した。
かつて川崎に所属した選手達では、GKポープ・ウィリアム(1)が先発する。
 エドゥアルド(5)、實藤友紀(19)、今季移籍した山村和也(47)はベンチ外。

2023年の対戦は、1勝1敗だった。
 230217川崎1-2横浜FM(J1 #1)
 230715横浜FM0-1川崎(J1 #21)

■1st half
川崎の中盤は、トップ下+2ボランチの正三角形。
 対するマリノスは、2インサイドハーフ+アンカーの逆三角形。
 向かい合うと人数ががっちり噛み合うスタイルとなった。

GKポープ・ウィリアムは、大きく蹴ることがなかった。
 川崎にプレスを掛けられても、自信を持ってショートパスをつないだ。
FWエウベル(7)が下がって受け、ここを起点として突破を図る。
 周囲を巡る渡辺皓太(6)を使いつつ、エウベル自らドリブルで仕掛けた。
 11分、エウベルの右クロスをFWアンデルソン・ロペス(10)がシュート。

川崎はつなぎを意識しつつも、ロングボールも使う。
 ただ、受け手となるエリソンは、CB上島拓巳(15)に抑えられる。

時間が進むにつれ、マリノスが決定機を量産する。
 30分、エウベルの決定的なシュートは、三浦がブロック。
 35分、松原健(27)の右CKを宮市亮(23)がヘッド。
 38分、松原のラストパスからの宮市のシュートは、バーに2度当たって入らない。
 43分、松原の右CKを畠中槙之輔(4)がヘッドするが、GKソンリョンが弾く。

■2nd half
後半になると、川崎が巻き返していく。
 55分、遠野が左クロスを入れて、エリソンがジャンプボレー。
 マリノスはエウベルの突破が少なくなり、低い位置でのロストが増える。

62分、マルシーニョと山田新を投入する。
 マルシーニョの走力は脅威となって、67分にはフリーでシュート。

しかし、71分、そのマルシーニョが松原を足裏で踏んで一発退場。
 10人となり耐える展開となるが、マリノスにPA内でのシュートを許さない。
 83分には大南を入れて3バックとして、ゴール前でクロスを跳ね返した。

■summary
マリノスは、エウベルの突破力を軸に攻撃する。
 24分の上島のヘッド、38分の宮市のシュートがバーを叩く。
 多くの決定機を作ったが、惜しくもゴールは生まれなかった。

後半になると勢いは続かず、チャンスは少なくなった。
 数的有利となり、ボールを持つ時間が長くなっても、前半ほど川崎を崩せなかった。

日産スタジアムのピッチは、良い状態でなかった。
 土が露出しているところもあって、ボールが転がらない。
 それでもマリノスは、浮き球も使ってショートパスを繰り返した。

GKポープ・ウィリアムは、2017-18年に川崎に所属していた。
 川崎では出場機会は得られなかったが、マリノスでポジションを掴んだ。
 17分と45+1分にエリソンのシュートをセーブするなど、無失点に貢献した。


川崎はやや劣勢だったが 前半を無失点で切り抜ける。
 マルシーニョの退場は、川崎がペースを握り始めたあたり。
 11人のまま戦えていれば、もっと緊迫した内容になったと思われる。

GKソンリョン、CBジェジエウと高井を中心として守り切った。
 2ボランチの中盤が安定した効果もあって、無失点で終えることができた。
 数的不利の状況でのドローは、悪くない結果といえる。

次は中3日で、町田戦(J1 #7)。
 3連戦の最終戦となるので、選手を入れ替えながら戦いたい。

■goal


■judge
ソンリョン(1) 7.0 24分のアンデルソン・ロペスのミドル、43分の畠中のヘッドをセーブした。
瀬川祐輔(30) 6.0 縦パスを狙ってインターセプトする。45+1分に右クロス。後半途中からLSB。
ジェジエウ(4) 6.5 27分、自陣でロスト。77分、右CKをヘッド。ルーズボールを大きくクリア。
高井幸大(2) 7.0 29分、90+11分にアンデルソン・ロペスを止める。15分、三浦のFKをヘッド。
三浦颯太(13) 6.0 9分、ドリブルで2人抜き。30分、シュートブロック。45+6分に負傷交代。
橘田健人(8) 6.5 24分、上島のヘッドをブロック。中盤で効いていた。79分、ロングシュート。
瀬古樹(16) 6.0 45+2分にボレー、55分にミドルループ。ロングボールは長く伸びすぎだった。
脇坂泰斗(14) 5.5 3分、45+1分にミドルシュート。6分、FKを直接狙った。77分、右クロス。
家長昭博(41) 6.0 20分、脇坂の落としをボレー。ボールの預け先となり、時間を生み出した。
エリソン(9) 6.0 17分と55分にシュート、45+1分にヘッド。2CB上島と畠中を崩せなかった。
遠野大弥(17) 5.5 17分、GKからのミドルパスを受けて前に進む。45+4分と55分に左クロス。

■sub
45+6(13)佐々木旭(5) 6.0 LSBで緊急出場。途中からRSBに回る。90+7分、決定的なボレー。
62(17)マルシーニョ(23) 4.5 67分、左サイドからシュート。出場から11分で退場してしまう。
62(9)山田新(20) 5.5 69分、切り返してシュート。90+8分、佐々木旭の右クロスを受ける。
83(16)大南拓磨(3) 6.0 3バックの右に入った。高さを活かした守備で、逃げ切りに貢献した。

■bench
上福元直人(99) 山本悠樹(77) 小林悠(11) 

■coach
鬼木達 5.5 3バックで逃げ切る。いつもながら先発を固定しすぎ。多くの選手を起用したい。

■referee
木村博之 5.0 川崎にイエロー4枚レッド1枚を提示。マリノスには同程度でもイエローを出さなかった。

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AT+7+11