2024/03/31

240330川崎3-0FC東京(J1 #5)

川崎3-0FC東京(U等々力, 15:00KO, 22,543人)

J1リーグで3連敗を喫し、代表ウィークを挟んで中12日。
 良く晴れた等々力で、第43回多摩川クラシコが開催される。
 等々力開催に限っても、山東泰山戦(ACL R16 #2)から3連敗中で、今シーズン勝利がない。

代表活動には、U-23に高井幸大が参加した。
 鹿島戦(J1 #4)で退場したマルシーニョは出場停止となっている。


先発は、鹿島戦から5人が変わる。
 GKソンリョン、RSB瀬川、LCB高井、LFW遠野、負傷から復帰したCFエリソンが先発する。
 GK上福元、山本、山田新がベンチに回り、丸山と出場停止のマルシーニョはベンチ外。

山内がJ1リーグで初のベンチ入りを果たした。


FC東京は、J1リーグ1勝2分1敗の10位。
 フル代表には長友佑都(5)が招集された。
 U-23代表には、GK野澤大志ブランドン(41)、バングーナガンデ佳史扶(49)、松木玖生(7)、荒木遼太郎(71)の4選手が参加している。

川崎U-18出身の仲川輝人(39)、川崎U-15出身の高宇洋(8)が先発する。
 かつて川崎に在籍した原川力(40)はベンチ外となった。

2023年の対戦は、1勝1敗だった。
 230512FC東京2-1川崎(J1 #13)
 230915川崎1-0FC東京(J1 #27)

■1st half
FC東京は、左サイドから仕掛けてきた。
 遠藤渓太(22)とLSBバングーナガンデ佳史扶が組み合わせて攻める。
 迎え撃つRSB瀬川は、ジェジエウの助けを受けながら決壊を防いだ。

川崎は橘田と瀬古樹の2ボランチ。
 トップ下に脇坂が入って、しっかり組み立てる。
 エリソンが森重真人(3)を背負ってボールを呼び込む。
2列目が脇坂1人となったので、PA内に入る人数は少なくなる。
 家長が32分、40分と左ポケットでフリーになったが、クロスの出し先がなかった。

34分、三浦が左サイドで縦に仕掛ける。
 クロスを木本恭生(4)が触り、ポストに当たったところを脇坂が押し込み、先制する。
43分には橘田のスルーパスで、瀬古樹がGK1対1からシュートした。

■2nd half
川崎が長くボールを持ち、攻撃を続けていく。
 62分、瀬川の右クロスを遠野が2度シュート。
 64分、三浦が橘田との1-2でPA内に入って決定的なシュート。

FC東京はスペースを埋められず、セカンドを拾えない。
 両SBが上がって打開しようとするが、川崎のカウンターを浴びる。

72分、遠野が左サイドからエリソンへ裏抜けのパス。
 抜け出したエリソンをGK波多野豪(13)が倒して、退場となった。

10人となったFC東京に対して、川崎がゴールを重ねる。
 83分、山内のアシストで山田新がゴール。
 90+2分には橘田がミドルを決めた。

■summary
FC東京は、明確なCFがいないゼロトップ。
 荒木や松木は前線に張ることなく、動き回った。
 左サイドの遠藤にボールを集めたが、決定機は作れなかった。

64分、ディエゴ・オリヴェイラ(9)がCFに入り、ポストの受け手ができる。
 ただ、72分のGK波多野の退場で、反撃手段はなくなった。


川崎は2ボランチとして、課題の解消を狙った。
 役割が明確になった橘田が守備に奔走して、瀬古樹が攻撃を差配する。
 RSBがアンカー脇に動くプレーがなくなり、LSB三浦が攻め上がる。
 CBジェジエウの守備範囲も大きくなって、守備に余裕が生まれた。

CFエリソンの復帰も、影響は大きかった。
 森重とのマッチアップに負けることなくキープする。
 マルシーニョが不在だったが、それを感じさせなかった。

山内日向汰は、J1リーグのデビュー戦で1アシスト。
 このプレー内容であれば、攻撃的な選手が足りなかった鹿島戦でも起用すべき。
 向島建スカウトが疑問を呈すほど、遅すぎるデビューとなった。
 これから鬼木監督の信頼を得て、活躍を期待したい。

次は中3日で横浜Fマリノス戦(J1 #6)。
 連戦となるので、ゼ・ヒカルドやファン・ウェルメスケルケン際も起用してほしい。

■goal
34脇坂泰斗(14) 83山田新(20) 90+2橘田健人(8)

■judge
ソンリョン(1) 6.0 10分、遠藤の左クロスをクリア。45+3分、CKをパンチ。安定していた。
瀬川祐輔(30) 5.5 遠藤の仕掛けへの対応が続いた。17分、シュート。24分、62分に右クロス。
ジェジエウ(4) 7.0 ゼロトップのFC東京を余裕を持って待ち構える。広いエリアをカバーした。
高井幸大(2) 6.0 5分、瀬古樹のクロスをヘッド。ドリブルで持ち上がる。45+2分、処理ミス。
三浦颯太(13) 6.5 縦に仕掛け、34分、38分、43分、57分に左クロス。50分、64分にシュート。
橘田健人(8) 7.5 3分、12分にミドル。後半、緩み始めた中盤でボール奪取を重ねる。1ゴール。
瀬古樹(16) 6.5 16分、正面のFKを狙う。37分にミドル。43分の決定機は外した。1アシスト。
脇坂泰斗(14) 6.0 トップ下。14分、正面のFK獲得。34分、リフレクトに素早い反応で1ゴール。
家長昭博(41) 6.0 ボランチや左サイドに出向く。41分、ボレー。90+1分、決定的なシュート。
エリソン(9) 6.5 圧倒的な体幹でCBを背負う。11分、ドリブルで進む。36分、69分にシュート。
遠野大弥(17) 6.0 5分、40分にミドル。62分、瀬川の右クロスからGKに当てる2本のシュート。

■sub
64(30)佐々木旭(5) 5.5 RSB。落ち着いた守備。ボランチへの移動がなく、動きが整理された。
82(9)山田新(20) 6.0 ゴール前に長友より先に入って1ゴール。86分、ポストでFKを獲得する。
82(17)山内日向汰(26) 6.0 J1リーグのデビュー戦。83分、切り返しで木本を抜いて1アシスト。
90+5(41)小林悠(11) 5.5 RFW。プレー時間は少なかった。90+6分、右サイドで戻って守る。
90+5(14)山本悠樹(77) 5.5 トップ下に入る。プレー時間は少なかった。

■bench
上福元直人(99) 大南拓磨(3) 

■coach
鬼木達 6.5 2ボランチ採用で低迷を抜け出す。最後の2人の選手交代は遅すぎる。

■referee
上田益也 5.5 軽めのコンタクトではファウルを取らず、基準が分かりにくかった。

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AT+2+7