アウェイ湘南戦(J1 #1)の勝利から中5日。
J1リーグ第2節は、等々力にジュビロ磐田を迎える。
J1リーグでは、今シーズン初めての等々力開催。
「Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu」として、初開催となる。
ネーミングライツの適用がないACLでは、山東泰山戦(ACL GL #2)が開催された。
先発は、湘南戦から変わらない11人。
ベンチには、負傷明けの遠野大弥と小林悠が入る。
代わりにゼ・ヒカルドとゴミスが外れている。
ジュビロ磐田は、2023年のJ2リーグで2位に入り、J1リーグに昇格。
川崎との対戦は、磐田がJ1に在籍していた2022年以来となる。
同じく中5日の日程で、開幕節は敗れている。
今季から加入したGK川島永嗣(1)が先発する。
2007-10年に川崎でプレーし、海外に移籍した。
メス(FRA)、ストラスブール(FRA)などで、レギュラーGKとなった。
現時点で、5大リーグ1部でポジションを確保した唯一の日本人GK。
■1st half
磐田が簡単にゴールを決めていく。
6分、松原后(4)の左クロスが、右サイドに流れる。
PA角から、RSB植村洋斗(50)が左ポストに当てるゴール。
18分、平川怜(37)が高井からボール奪取し、ジャーメイン良(11)がヘッドで決める。
24分にもPA内で細かく崩されて、再びジャーメインがゴール。
川崎は3点リードを許したが、変化を加えながら反撃する。
家長がいつものように左に出張し、エリソンが右サイドに流れる。
RSB佐々木旭は、インサイドに入ってのプレーを続ける。
36分、カウンターからマルシーニョが縦に抜け出し、山本がシュート。
DFに当たったボールを、エリソンが倒れながらのボレーを決めた。
■2nd half
2点を追って、川崎の攻撃が続く。
48分、スルーパスからエリソンが独走するが、イエローで止められる。
54分、瀬古樹の右CKを、エリソンが混み合った中でのヘッドを決めて1点差。
さらに59分、三浦が縦に仕掛けて左クロス。
エリソンのシュートは防がれるが、マルシーニョが押し込んで同点とする。
勝ち越しを狙って、川崎が引き続き押し込む。
72分、瀬古樹のパスから脇坂がミドル。
同じく72分、ドリブル突破したマルシーニョのパスをエリソンがシュート。
しかし、先にゴールを奪ったのは磐田だった。
76分、最終ラインの植村からのスルーパスで、ジャーメインが抜け出す。
飛び出したGKソンリョンが、ジャーメインを倒してしまう。
最初はノーファウル判定だったが、VARでPKとなり、ジャーメインが決める。
82分、リードを許した鬼木監督は、一気に4人を変える。
直後の83分、瀬川のロブボールを受けた山田新がPKを獲得する。
キッカーを強力に志願した山田新が見事にPKを決め、同点とする。
90+1分、ロングボールから混戦となって、ジャーメインがゴール。
VARでジャーメインのハンドが認められ、ゴールは取り消される。
しかし、その前に瀬川にもハンドがあってPKとなった。
この日2つ目のPKを、ジャーメインが決めた。
■summary
磐田が攻撃する機会は限られていた。
しかし、奇跡的といえるほどの決定力を発揮する。
3点をリードしたあとは、川崎の攻撃にさらされる。
同点に追い付かれた後、2つのPKを獲得して、勝利した。
ジャーメイン良は、流通経済大学で守田英正と同期。
J1リーグで仙台、横浜FC、磐田とプレーし、シーズン3ゴールがこれまで最高だった。
たった1試合で、キャリアハイの4ゴールを決めた。
川崎はボールを長く持って、攻撃力を発揮して4得点。
しかし、守備は完全に崩壊して、5失点を喫した。
中盤やサイドで突破を許すと、CBが引っ張り出される。
ゴール前が手薄になって、失点を重ねた。
スライドして崩された陣形を補修することができなかった。
ホーム山東泰山戦(ACL R16 #2)に続いて、等々力でのゴールラッシュを落とした。
観戦者の脱力感が強い結果となったが、修正する手段は多くある。
例えば、CBに丸山、LSBにVW際、アンカーにゼ・ヒカルドの起用も考えられる。
次は中7日でホーム京都戦(J1 #3)。
しっかり守備を整備して、結果を出したい。
■goal
36,55エリソン(9) 59マルシーニョ(23) 85PK山田新(20)
6植村洋斗(50) 18,29,80PK,90+7PKジャーメイン良(11)
■judge
ソンリョン(1) 5.0 45+1分、山田大記(10)のループをキャッチ。76分、飛び出してPKを与える。
佐々木旭(5) 5.0 長い間、内側のレーンで動いたが、効果は少なかった。最後はLCBでプレー。
高井幸大(2) 3.5 18分、ロストから2点目を与える。47分にもロスト。途中交代も仕方がない。
大南拓磨(3) 5.0 最後の砦となるべく奮闘していたが、5失点。ゴール前でのタスクが重すぎた。
三浦颯太(13) 5.0 22分、59分に左クロス。ポケットにマルシーニョを走らせるパスを出した。
橘田健人(8) 5.0 両脇のスペースを狙われる。36分、ジャーメインの突破を止めて、イエロー。
脇坂泰斗(14) 5.0 5分、50分に直接FKを狙う。67分、磐田のクイックFKを読んでカットした。
山本悠樹(77) 5.5 23分にミドル、36分にシュート。後半のアンカーでは攻撃的にプレーした。
家長昭博(41) 5.0 16分、23分にシュート。佐々木の動きと噛み合わず、存在感は出なかった。
エリソン(9) 7.0 難しい状況を打破する2ゴール。51分、59分、72分、90+13分にもシュート。
マルシーニョ(23) 6.5 1ゴール。スペースなくともドリブルを仕掛けた。エリソンとも良関係。
■sub
HT(8)瀬古樹(16) 6.5 右CKで1アシスト。積極的なパスを続ける。72分、脇坂へラストパス。
82(2)山田新(20) 6.0 83分、PKを奪取。ボールを持ち続けてキッカーを志願して、自ら決める。
82(41)小林悠(11) 5.0 トップ下でプレーするが、役割は不明確だった。90+17分、ボレー。
82(23)遠野大弥(17) 5.5 左ウィング。90+12分、左サイドをドリブル。90+14分、FKを獲得。
82(77)瀬川祐輔(30) 5.0 RSBで出場。90+1分、良くゴール前に戻るが、ハンドでPKを与える。
■bench
上福元直人(99) 丸山祐市(35)
■coach
鬼木達 3.5 湘南戦と同じ戦い方で挑み、磐田に攻略される。82分の4人交代は冷静さを欠いた。
■referee
飯田淳平 6.0 極めて困難な試合展開となったが、VARの助けを借りて的確にジャッジ。
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AT+5+18