2024/02/25

240224湘南1-2川崎(J1 #1)

湘南1-2川崎(レモンガススタジアム平塚, 15;00KO, 12,987人)

ACL敗退が決まった山東泰山戦(ACL R16 #2)から中3日。
 公式戦4試合目となるJ1リーグ開幕戦は、アウェイの湘南戦。


先発は、山東戦から1人だけ変える。
 新たに高井がRCBで先発し、丸山がベンチに回る。
 RCBだった大南は、LCBで先発する。

ベンチ入りは、GK上福元、丸山、ゼ・ヒカルド、瀬川、瀬古樹、ゴミス、山田新の7人。


湘南ベルマーレは、2023年のJ1リーグで8勝10分16敗で15位。
 2021年途中で就任した山口智監督は、4シーズン目となる。

2023年はYLCでの対戦もあり、川崎の2勝2分だった。
 230304川崎1-1湘南(J1 #3)
 230326川崎0-0湘南(YLC GL #2)
 230618湘南2-3川崎(YLC GL #6)
 230924湘南0-2川崎(J1 #28)

■1st half
湘南が早い時間にセットプレーから先制する。
 7分、茨田陽生(14)の左からのFK。
 クリアボールを、池田昌生(18)が低い弾道でミドルを決める。
 ゴール前を固めていた川崎は、バイタルへの寄せが遅くなった。

先制された川崎は、ボールをゆっくりと持つ。
 湘南はプレスを仕掛けず、2CB高井と大南のパスコースは残っていた。
 20分、三浦の左FKを大南がヘッド。
 24分、脇坂が目の覚めるような左足ミドルを決めて、同点とした。

湘南はセットプレーのデザインが優れていた。
 28分、杉岡大暉(2)が右CKをバイタルに蹴り、田中聡(5)がミドルをバーに当てた。

■2nd half
後半も川崎がボールを持って押していく。
 46分、家長のラストパスから、エリソンが右からシュート。
 49分、エリソンがターンしてドリブルで突破を図る。

56分、CBキム・ミンテ(47)がGK富居大樹(23)へバックパス。
 エリソンが追い掛けて、トラップミスしたGK富居から奪ってゴール。
 富居はトラップせずにクリアもできた状況で、大きなミスとなった。

湘南は、65分、阿部浩之(7)と鈴木淳之介(30)を投入する。
 70分、鈴木淳之介がミドルを決めたが、VARでオフサイド判定となった。

79分、PA内で細かく崩し、脇坂のシュートはバーを叩いた。
 追加点は奪えなかったが、リードを保って試合を終えた。

■summary
湘南は、伝統的な3バッグを4バッグとした。
 ハイプレスもなく、走力で勝負してこないスタイルだった。
 4バックは、ゴール前の人数が3バックよりも少なくなる。
 それでも、耐え凌ぐサッカーからの脱却を目指していた。

2FWルキアン(11)と鈴木章斗(29)へのロングボールも使っていた。
 ただ、2ボランチの田中と茨田を経由するビルドアップも重視していた。
 自陣深く守ってカウンターを狙うよりも、見応えのある内容となる。
 結果が出るまでに時間がかかるかもしれないが、ぜひ続けてほしい。


川崎は中3日だったが、ターンオーバーしなかった。
 湘南が体力勝負を仕掛けてきたら厳しかったかもしれない。
 その意味では、湘南の新スタイルはやりやすかった。

三浦颯太は、20分、75分、90+4分に左からのFKを蹴った。
 ピッチには脇坂もいたが、キッカーを分散させたことは良い試み。
 1人に委ねるのではなく、山本や瀬古樹も織り交ぜてほしい。

連戦は終わり、次は中5日でホーム磐田戦(J1 #2)。
 しっかり休養して、良いプレーを披露してほしい。

■goal
7池田昌生(18)
24脇坂泰斗(14) 56エリソン(9) 

■judge
ソンリョン(1) 5.5 ビルドアップに参加。仕事は少なかった。88分、杉岡の左クロスをキャッチ。
佐々木旭(5) 5.5 キープミス、パスミスもあったが、12分、24分にボール奪取して前に出る。
高井幸大(2) 6.0 湘南のポストプレーを止めまくる。6分、ルキアンに抜かれファウルで止めた。
大南拓磨(3) 5.5 20分、三浦のFKをヘッド。スピードを活かす。44分、パスミスで速攻を許す。
三浦颯太(13) 6.0 左からのFKを蹴った。38分、FKをクリア。20分、78分に左クロスを入れる。
橘田健人(8) 6.0 フリーで受けて前を向く。19分、インターセプト。90+6分、長距離ドリブル。
脇坂泰斗(14) 7.0 24分、豪快なミドルを突き刺す。43分、ドリブル。79分、バーに当てる。
山本悠樹(77) 5.5 18分、マルシーニョへロングボール。51分、ロストをカバーしてイエロー。
家長昭博(41) 6.0 緩めの展開となって持ち味を発揮した。1アシスト。43分、インターセプト。
エリソン(9) 6.5 GKプレスから決勝ゴール。27分、46分にシュート。ポストプレーも効いた。
マルシーニョ(23) 6.0 21分、家長のクロスをヘッド。ドリブルは冴えたが、周囲とは連動せず。

■sub
72(77)瀬古樹(16) 5.5 左IHで守備に奮闘する。74分、90+2分にFKを獲得した。
84(23)瀬川祐輔(30) 5.5 左FW。湘南に早く寄せられて、キープできなかった。
84(9)山田新(20) 6.0 1トップに入る。スローインを受けて、ポストプレーでも粘った。
90+6(14)丸山祐市(35) 5.5 3バックの左に入った。90+8分、クリア。

■bench
上福元直人(99) ゼ・ヒカルド(6) ゴミス(18) 

■coach
鬼木達 6.0 勝利に導いた。交代枠を残したが、ゼ・ヒカルドも起用してほしい。

■referee
小屋幸栄 6.0 的確なジャッジ。スローインやコーナー/ゴールキックの判定差替えは避けたい。

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AT+1+8