2023/03/27

230326川崎0-0湘南(YLC GL #2)

川崎0-0湘南(等々力, 15:00KO, 14,967人)

スコアレスドローに終わったC大阪戦(J1 #5)から中7日。
 代表ウィークに入り、YBCルヴァンカップが開催される。
 川崎からは、チャナティップがタイ代表に招集された。

YBCルヴァンカップは、初戦の清水戦(YLC GL #1)で敗戦した。
 グループリーグBで、4チームのうち最下位となっている。

U20代表に招集されていた高井幸大、永長鷹虎は、チームに戻っている。


先発は、C大阪戦から3人が変わる。
 新たにGK上福元、脇坂、小林悠が先発する。
 GKソンリョン、山田新はベンチスタート、チャナはタイ代表で不在。
 U21先発ルールは、CB田邉が先発することでクリアする。
ベンチには、佐々木旭が入り、松長根と小塚が外れた。


湘南は、J1リーグで1勝2分2敗の12位。
 YLCのGL初戦は、浦和と引き分けている。

川崎に在籍していた阿部浩之(7)、中野嘉大(22)が先発。
 さらに、GK馬渡洋樹(21)がベンチ入りした。
 川崎U-18出身の永木亮太(20)も先発する。

町野修斗(18)がフル代表、GKソン・ボムグン(1)が韓国代表に招集。
 20歳の平岡大陽(13)がU22代表に招集され、U21先発ルールは免除。
 畑大雅(26)もU22代表に選ばれたが、怪我のため辞退している。

22日前の川崎との対戦は、ドローだった。
 230304川崎1-1湘南(J1 #3)

■1st half
湘南はボールを失うと、素早く奪い返そうとする。
 即時奪回を成功させて、8分にタリク(11)、阿部と連続シュート。

16分、阿部がフリーでシュート。
43分、舘幸希(4)のミドルは、GK上福元が片手で弾いた。
 シュートは少なかったものの、押し気味に進める。

川崎は工夫しながら最終ラインから中盤に運ぶ。
 マルシーニョが湘南のハイラインの裏を狙っていく。

6分、9分にマルシーニョ、12分に脇坂がシュート。
18分、小林悠が家長のクロスをヘッド。
 序盤はチャンスを作っていたが、停滞していった。

■2nd half
湘南の動きが減って、川崎がわずかに優位に立つ。
 49分、シミッチのパスからマルシーニョがシュート。
 50分、橘田が競り合いに勝って、小林悠へ縦パスを入れる。
  小林悠は抜け出すが、追いついたDFにクリアされる。

56分、山田新が入ると、精力的なプレスでチームを牽引する。
 遠野がハーフスペースでパスを受けて、縦への突破を図った。

71分、山根の右クロスをマルシーニョがヘッド。
90分、佐々木の左クロスから宮代がバイシクル。
 ゴールは割れなかったが、徐々に攻めの形を作った。

湘南は耐えながらも、チャンスはいくつか作った。
 53分、タリクがミドル。
 81分、小野瀬康介(88)がループシュート。
 87分、カウンターから鈴木章斗(29)がシュート。
 90+1分、小野瀬の右クロスを若月大和(25)がシュート。
 こちらもゴールはなく、スコアレスドローとなった。

■summary
湘南は上手くボールを保持した。
 3バックから広くピッチを使って前進する。
 川崎のプレスを受けたが、それほど苦にしなかった。

ボランチの永木から、小野瀬や阿部にパスを入れる。
 バイタルまで攻め込んだが、シュートまでは至らない。
 川崎のスライドが遅れても、なお味方へのパスを選ぶことが多かった。
 可能性があれば、シュートを積極的に狙いたい。


川崎は得点を奪えず、スコアレスドロー。
 良い結果ではないが、内容的には妥当な結果だった。

GKに上福元が入り、2ボランチとすることで、ビルドアップは改善した。
 ただ、前線の人数が減るので、小林悠へのサポートが少なくなる。
 2ボランチであれば、サイドバックは高く上げておきたいところ。

守備では、2試合連続の無失点。
 セレッソ戦よりも、与えた決定機は少なかった。
 2CB大南と田邉のコンビネーションも2試合目で、こなれてきた。

GK上福元は、積極的にビルドアップを担う。
 フェイントを交えて湘南の矢印を外したり、マルシーニョにロングパスを通したり。
 と思えば、パスミスからピンチを招くなど、良いところも悪いところも出た。

勝ち点1は得たものの、YLCグループリーグ4位は変わらない。
 次は中5日でアウェイ札幌戦(J1 #6)。
 なんとか勝ってほしいところ。

■goal


■judge
上福元直人(99) 6.0 43分、舘のシュートをセーブ。ミスもあったが、ビルドアップで貢献した。
山根視来(13) 6.0 中野の仕掛けに対峙。16分、目線を外してロスト。37分、71分に右クロス。
大南拓磨(3) 6.5 スピードを活かし無失点で抑える。ミスなく完璧な内容だった。9分、ボレー。
田邉秀斗(15) 6.0 クロスボールを安定してクリアする。ビルドアップは少し消極的となった。
登里享平(2) 6.0 9分、左ポケットからクロス。ボランチ脇に位置して、フリーで組み立てる。
シミッチ(6) 6.0 精力的に働いた。後半、プレスが緩んで自由を得て、長短のパスを繰り出す。
橘田健人(8) 5.5 50分、小林悠へラストパス。ディエルで競り勝つ。セカンドをもっと拾いたい。
脇坂泰斗(14) 5.5 12分、家長の優しいパスをフリーでミドル。54分、中野と接触して交代する。
家長昭博(41) 6.0 48分、ミドル。多くのクロスを入れる。今日も攻撃に欠かせない存在だった。
小林悠(11) 5.5 18分、家長のクロスをヘッド。味方との距離が遠く、前線で孤立しがちだった。
マルシーニョ(23) 6.0 6分、9分、49分、71分にシュート。40分、太ももを負傷もプレー続行。

■sub
56(11)山田新(20) 5.5 鋭くプレス。62分、PA内でもらうがシュートできず。86分、右クロス。
56(14)遠野大弥(17) 6.0 ギャップで受けて前に展開。73分、ロングシュート。5本のCKを蹴る。
72(41)瀬川祐輔(30) 5.5 73分、DFへのプレスでカットしてスタンドを煽る。75分、右クロス。
72(23)宮代大聖(33) 5.5 トップ下に入った。89分、右クロス。90分、バイシクルシュート。
87(2)佐々木旭(5) 6.0 短い時間で持ち味を出す。90分、左クロス。90+3分、左サイドを守る。

■bench
ソンリョン(1) 瀬古樹(16) 

■coach
鬼木達 5.5 改善はしているが、未だ攻撃は機能せず。守備は良かった。

■referee
トム・ブラモール 6.0 前半は完璧だった。後半は負傷時の笛が遅く、ピッチに混乱を招いた。

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AT+1+3