ドローに終わった湘南戦(J1 #3)から中3日。
YBCルヴァンカップのグループリーグ開幕戦は、アウェイ清水戦。
今シーズン初めてのミッドウィーク開催。
ACLが秋春開催に移行したことに伴い、YBCルヴァンカップの大会方式が変更される。
これまでALC組はベスト8から登場していたが、今季はグループリーグから参加。
5つのグループに、J1リーグ18チームと、J2に降格した清水と磐田が振り分けられる。
プライムステージには、各グループ1位の5チームと、2位のうち成績上位3チームが進出する。
YLCでは、2023年12月31日時点で21歳以下の日本国籍者を1人以上先発させる必要がある。
ただ、高井と永長がU20代表に招集されているため、清水戦ではこの義務はない。
先発は、湘南戦から9人と大きく変える。
新たに先発するのは、デビュー戦の名願、公式戦初先発の山田新(特別指定ではあり)、松長根。
川崎加入後初出場のGK上福元、加入後初先発の瀬川。
今季初出場の小塚、チャナ。そして山村と瀬古樹が先発する。
湘南戦から続けて先発するのは、大南と佐々木旭の2人。
ベンチには、レギュラー組が回り、GKは安藤が入った。
清水は、2022年のJ1リーグで17位。
降格したJ2リーグでは、ここまで3戦3分の14位。
2022年の対戦は、川崎の2勝だった。
220507清水0-2川崎(J1 #12)
221008川崎3-2清水(J1 #32)
■1st half
清水がいきなり2点をリードする。
6分、北爪健吾(5)の右クロスを、ファーのFWオ・セフン(20)がヘッドで先制ゴール。
7分、佐々木旭から高い位置で奪って、神谷優太(7)の左クロスを白崎凌兵(14)が追加点。
立て続けにあっさりと、2ゴールを奪った。
川崎は落ち着く前に、2失点を喫した。
その後も清水の鋭いプレスを受け、バタバタとしたプレーが続く。
25分を過ぎると、ようやく川崎がペースを掴む。
清水をハーフコートに押し込んで、名願が左ワイドに離れて立つ。
チャナが中盤のハーフスペースを使って、小気味良く前を向く。
意表を突くスルーパスやドリブルなどで、清水の守備を切り裂いた。
シュートは少なかったが、チャンスを作ることはできた。
■2nd half
後半になっても、川崎の攻勢が続く。
PA内に向かって、中左右の3方向から侵入を繰り返す。
特に佐々木旭は、単に左クロスを入れるのではなく、ドリブルやフェイントを交える。
清水はゴール前を固めながら、決定的なシュートを許さない。
クリアボールを拾うと、FWオ・セフンに預けてカウンターを仕掛ける。
ただ、川崎の2CBに対応されて、ボールを回収された。
67分、佐々木旭がPA内のマルシーニョに横パスを入れる。
マルシーニョのクロスを、チャナがダイレクトボレー。
極めて美しいゴールで1点差とする。
しかし、直後の70分。
スローインからシンプルにゴール前に運ばれて、中山克広(11)がゴール。
ゴール前を完全に崩されて、決定機を作られてしまった。
82分、松長根が獲得したPKを、宮代がゴール。
再び1点差とするが、次のゴールは遠かった。
■summary
清水は序盤の2ゴールで優位に立った。
後半は攻められ続け、1点を失うが、中山のゴールで勝つことができた。
7分の2点目は、小塚、チャナに圧力を加え、最後に佐々木旭からボールを奪ったもの。
1点目の直後に畳み掛ける素晴らしいプレスだった。
中盤では川崎に大きなスペースを与えた。
ライン間に立つチャナのマークが定まらず、縦に早く仕掛けられる。
アンカーの小塚にも自由なプレーを許していた。
厳しい時間帯が続いたが、バイタルとPA内は崩れされない。
川崎の細かいミスを咎めながらクリアして、シュートをさせなかった。
川崎は残念ながら、負けてしまった。
今シーズンに目立っている、早い時間帯での失点が響いた。
キックオフ直後の時間帯のプレーが、まだまだ整理されていない。
70分の3失点目も、スローインからあっけなく崩された。
2点を失ってから、積極的に攻め続けた。
チャナの魅惑的なパスから、清水の守備にクサビを打っていく。
佐々木旭はドリブルや切返しで工夫を重ね、目を見張るようなプレーを見せた。
とはいえ、攻めていてもシュートは少なく、ゴールは遠かった。
次は中2日でアウェイ新潟戦(J1 #4)。
J1リーグに昇格した新潟とは、2017年以来の対戦となる。
日程はタイトだが、しっかりと勝利したい。
■goal
6オ・セフン(20) 7白崎凌兵(14) 70中山克広(11)
67チャナティップ(18) 82PK宮代大聖(33)
■judge
上福元直人(99) 5.5 止めるのは困難だったが、3失点。77分、北爪のシュートをブロック。
松長根悠仁(27) 5.5 RSB。強い体幹を活かして当たる。58分、鋭い右クロス。80分、PK奪取。
山村和也(31) 5.0 1失点目でオ・セフンをフリーにしてしまう。組み立ては安定していた。
大南拓磨(3) 6.0 ロングボールに対応。40分、神谷の独走を止める。77分、シュートブロック。
佐々木旭(5) 6.0 44分、ターンからシュート。左クロスを多く入れる。2失点目を招くロスト。
瀬古樹(16) 5.5 セットプレーを多く蹴った。4分、右アーリークロス。47分、62分に縦パス。
小塚和季(49) 5.5 30分、FKを直接狙う。簡単なミスもあったが、球際争いで強くプレーした。
チャナ(18) 6.0 前を向いて華麗なドリブルやスルーパスを披露。67分、華麗なポレーでゴール。
瀬川祐輔(30) 5.0 右から中に動いてボールを受ける。37分、50分にシュート。38分、右クロス。
山田新(20) 5.0 50分、シュート。単独のプレスでボール奪取する。ポストプレーを受けた。
名願斗哉(24) 5.0 デビュー戦。左ワイドに大きく張り出して、3分、17分、22分に左クロス。
■sub
HT(24)マルシーニョ(23) 6.0 1アシスト。63分、PA左でフリー。88分、遠野へラストパス。
75(30)遠野大弥(17) 5.5 80分、左FKを蹴る。88分、マルシーニョのパスからシュート。
75(20)宮代大聖(33) 5.5 1トップで出場。82分、GKの動きをよく見てPKを決める。
75(16)橘田健人(8) 5.5 80分、PA内左からシュートする。90+4分、ダイレクトパスをミス。
80(18)山根視来(13) 5.5 いつもより高い位置の右IHに入る。90分、右クロスを入れる。
■bench
安藤駿介(21) シミッチ(6)
■coach
鬼木達 5.5 結果は出せなかったが、大きくターンオーバー。守備陣の疲労は気になる。
■referee
川俣秀 6.0 的確なジャッジを続ける。ただ、PK判定は厳しかったか。
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AT+2+5