劇的な逆転勝利を飾った鹿島戦(J1 #2)から中6日。
第3節湘南戦は、ホーム等々力、土曜日の13時のキックオフ。
快晴に恵まれて、寒くない気候となった。
鹿島戦で退場した山村は、出場停止。
反対に、鹿島戦が出場停止だったジェジエウが戻る。
高井幸大と永長鷹虎は、U20代表に派遣中。
先発は、鹿島戦から2人が代わる。
LSB佐々木旭が先発に復帰し、シミッチがベンチスタート。
橘田がLSBからアンカーに回ることとなった。
出場停止のため、山村が外れて、ジェジエウが戻る。
湘南は、J1リーグ開幕から1勝1分。
山口智監督が、3年目の指揮を執る。
2022シーズンは、J1リーグ12位だった。
2022年は、湘南が2勝している。
C大阪とともに、川崎がダブルを喫した2チームのうち1つ。
220525川崎0-4湘南(J1 #15)
220903湘南2-1川崎(J1 #28)
YBCルヴァンカップのグループリーグは、湘南と同じBグループ。
J1リーグを含めて、今季4回の対戦が決まっている。
■1st half
湘南が鋭い出足とプレッシングで優位に立つ。
川崎に時間を与えることなく、押し込んでいった。
5分、GKソンリョンのパスミスから、町野修斗(18)がシュート。
川崎は圧倒された時間をなんとか無失点で凌ぐ。
橘田へのコースをタリク(11)が隠していて、CBがパスを出せない。
佐々木旭の左スローインでも、出し先がなかった。
すぐにボールを失っては、湘南の攻撃が続いた。
大島が下がってボールを運び、少しずつチャンスを作る。
32分、大南の左クロスを宮代がヘッド。
39分、マルシーニョがPA内左でフリーとなるが、ラストパスは味方に合わなかった。
44分、GKソン・ボムグン(1)のパスミスを家長が拾い、宮代がシュート。
45+1分、山根が右クロスを入れて、抜け出したマルシーニョがヘッド。
同じ時間帯に、湘南も決定機を作っていた。
40分、カウンターから大橋祐紀(17)がシュート。
45分、町野の右クロスを平岡大陽(13)がヘッドするが、GKソンリョンが片手で弾いた。
■2nd half
川崎は瀬川を右FWに入れて、家長をトップ下に動かす。
大島を1列下げて、橘田との2ボランチとした。
これでCBのビルドアップが詰まることがなくなった。
しかし、54分、ジェジエウにアクシデント。
クリアの際に左ヒザを痛めて、そのまま交代する。
松長根がLSBに入り、佐々木旭がLCB、大南がRCBに動く。
しばらくして佐々木旭と大南は、左右を入れ替えている。
64分、PA脇の永木亮太(20)に対して、家長がスライディング。
永木はシンプルにかわして、PA内深くまで運んでいく。
2度目のクロスをファーの平岡に届け、きれいなミドルで湘南が先制する。
川崎は72分、遠野と山田新を投入する。
縦にゴールを目指していく意図をはっきりさせた。
湘南は時間を使いながら、慎重にプレーする。
81分、大島の縦パスから、瀬川と山田新のパス交換で中央にボールが転がる。
走り込んだ瀬川が冷静にコースを狙って、同点ゴールを決めた。
その後も勝利を目指して川崎が攻める。
90+4分、山根の右クロスを山田新が合わせたが、ヘッドは浮いた。
■summary
湘南は立ち上がりから川崎を圧倒した。
この時間に先制点を奪えなかったことは、残念だった。
ただ、去年と同じように、実力勝負で川崎を上回っていた。
プレスは緩んでいったが、ブロックを敷いて崩されなかった。
戦略的な5バックで守り、PA内をがっちりと固める。
単純に走るだけでなく、時間帯に応じてスタイルを使い分ける。
山口智監督によって、バランス良く構築されている。
永木亮太(20)は、広く動いてボールを動かした。
64分には家長のタックルをかわして、アシストを決める。
34歳になった川崎ユース初のフル代表選手で、活躍を続けてほしい。
川崎は鹿島戦に続いて、良い内容とはならなかった。
GKソンリョン、CBの大南とジェジエウが組み立てに苦しむ。
アンカーの橘田に出せず、湘南のプレスを受け続け、難しい時間帯が続いた。
前半を失点せずに耐えることで、少しずつ挽回していった。
脇坂、大島、家長が同時にピッチに立つと、機動力が足りなくなる。
瀬川や遠野と組むことも、解決策の1つだと思われる。
松長根は、ジェジエウの負傷でJ1リーグデビュー。
突然だったが、プレスを受けても、臆することがなかった。
縦に運んでスルーパスを狙い、チームを活性化した。
次は中3日、ルヴァンカップのグループリーグ清水戦(YLC GL #1)。
今シーズン初めて、ミッドウィーク開催となる。
大きくターンオーバーをしつつ、良い結果を待ちたい。
■goal
81瀬川祐輔(30)
64平岡大陽(13)
■judge
ソンリョン(1) 5.0 5分、パスミスで決定機を与える。40分、45+1分にはスーパーセーブ。
山根視来(13) 6.5 45+1分、90+4分に完璧な右クロス。後半になると高い位置に進出した。
ジェジエウ(4) 6.0 パス出しがかなり難しかった。53分、クリアした際の着地で負傷交代。
大南拓磨(3) 6.5 高さを活かしてロングボールに競り勝つ。カバーも的確かつ素早かった。
佐々木旭(5) 6.5 LSBではプレスを受けつつも持ち上がる。56分からは、CBとして奮闘した。
橘田健人(8) 5.5 パスの受け手になれなかった。5分、シュートブロック。74分、ボール回収。
脇坂泰斗(14) 5.0 20分、中盤でキープ。32分、右クロス。前半のみで交代。物足りなかった。
大島僚太(10) 5.5 22分、ミドル。50分、51分に左サイドからFKを蹴る。67分、イエロー。
家長昭博(41) 5.0 64分、永木に抜かれて失点を招く。24分、右足ミドル。51分、ヘッド。
宮代大聖(33) 5.0 32分、大南の右クロスをヘッド。44分、シュート。プレスは効かなかった。
マルシーニョ(23) 6.0 45+1分、決定的なヘッド。スピードを活かし、左サイドを駆け抜けた。
■sub
HT(14)瀬川祐輔(30) 6.5 右FW。81分、コースを狙って川崎での初ゴール。85分、イエロー。
56(4)松長根悠仁(27) 6.0 緊急出場でJ1デビュー。LSBに入った。64分、シュートブロック。
72(23)遠野大弥(17) 5.5 左FW。79分、大島の縦パスをPA内で受けたが、シュートできず。
72(33)山田新(20) 6.0 73分、PA内でキープ。90+4分、山根の右クロスを決定的なヘッド。
86(10)シミッチ(6) 5.5 87分、走って戻ってクロスを止める。90+2分、ボールカット。
■bench
上福元直人(99) 瀬古樹(16)
■coach
鬼木達 5.5 中盤の構成に失敗。CBにアクシデントが続く中、ドローに持ち込む。
■referee
荒木友輔 5.5 大きなミスはなかった。川崎2枚、湘南2枚のイエローは出しすぎ。
190,000views
AT+3+5
■おまけ
レアンドロ・ダミアン(9)。 去年8月、右足首を怪我して長く離脱していますが、間もなく復帰すると思われます。 |
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ジェジエウ(4)。 左膝をひねって負傷交代。 |
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松長根悠仁(27)。 J1リーグデビュー。 |
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家長昭博(41)と阿部浩之(7)。 家長が求めてユニフォーム交換。 |