2021/05/30

210530川崎2-1鹿島(J1 #17)

川崎2-1鹿島(等々力, 19:00KO, 4,958人/5,000人)

今年4つ目のドローとなった水曜日の湘南戦(J1 #16)から中3日。
 日曜日の19時キックオフ、等々力に鹿島を迎える。

第16節終了時点で、暫定2位の名古屋とは勝ち点13差。
 (暫定4位(潜在的な2位)マリノスとは勝ち点18差(4試合未消化))
 昨年から続くJ1リーグの連続無敗記録は、24試合に伸ばしている。

そして、開幕からの連続無敗が湘南戦で19試合となった。
 2015年に浦和が打ち立てたJ1リーグ記録に並び、鹿島戦に新記録がかかる。


先発は、湘南戦から5人を変更する。
 新たにジェジエウ、登里、家長、ダミアン、三笘が先発。
 車屋、遠野、小林悠、長谷川がベンチに回り、脇坂はベンチ外となる。
 1週間前の横浜FC戦(J1 #15)と同じ11人に戻した。
ベンチには、新たに知念が入り、塚川が外れた。


鹿島はJ1リーグ8勝3分5敗で暫定6位。
 4月14日、ザーゴ監督を解任し、相馬直樹を後任に据えた。
  相馬直樹は、2004-05年に選手として川崎に在籍し、川崎で現役を終えた。
  2011-12年には川崎で監督を務めている(当時、鬼木達がコーチだった)。

昨シーズンの対戦は、川崎の2勝1分だった。
 200704川崎2-1鹿島(J1 #2)
 200805鹿島2-3川崎(YLC GL #2)
 201114鹿島1-1川崎(J1 #27)

■1st half
川崎はサイドに散らしていく。
 シミッチに余裕があって、ダイレクトパスで鹿島のプレスを振り切る。
 右サイドでは、家長が内側に絞って、山根が大きなスペースを使う。
 左サイドでは、登里が三笘へスルーパスを狙った。

1分と18分に三笘が決定機を迎えるが、GK沖悠哉(31)が立ちはだかる。
 16分にも山根のパスからダミアンがフリーでシュート。
そして19分。山根が家長を飛ばして中央のダミアンへ斜めにスルーパス。
 ダミアンはGK沖と1対1となり、股抜きで先制ゴールを決めた。

その後も鹿島を深く押し込んでいく。
 37分、42分と登里が獲得したFKを、田中碧がゴール前に蹴り込む。
 43分には山根が先制点と同じようなダミアンへのスルーパスを狙った。

鹿島は翻弄されて、ボールを上手く奪えない。
 GK沖からのロングキックが多くなったが、つなげなかった。
 39分、荒木遼太郎(13)の左クロスを土居聖真(8)がシュートする。

■2nd half
後半は、鹿島が少しずつ優勢になっていく。
 プレスで捕捉して、川崎の2CBの間にスルーパスを狙う。
 56分、荒木から上田綺世(18)へのスルーパスは、ジェジエウがカット。
 59分、土居のパスで上田がGKと1対1となるが、GKソンリョンがボールを奪う。
 61分、荒木から上田にスルーパスが入り、GKとの1対1を制してゴール。
  最初はオフサイドと判定されるが、VARでオンサイドと認められ、同点となった。
 70分にも田中碧のバックパスを拾った上田が抜け出すが、GKソンリョンが止めた。

川崎は体力的に厳しい時間が続いた。
 セカンドボールを拾えず、中盤のスペースを埋め切れない。
田中碧の位置を下げて、シミッチと2ボランチを組ませる。
 家長をIHに、旗手を右FWに配置して、カウンターを狙った。
64分に長谷川、87分に車屋と知念、90+3分に小林悠を投入する。
 鹿島の攻勢を押しとどめ、チャンスを狙う。

90+4分、左サイドから長谷川がクロスを入れる。
 PA中央で知念が競り、転がったところを小林悠が滑らかに決めた。
 小林悠のオフサイドを巡りVARで確認されたが、知念は触っておらず、ゴールが認められた。

■summary
鹿島は前半のうちは、良いところが少なかった。
 川崎の攻撃に蹂躙されたが、GK沖の活躍もあり1失点にとどめた。
後半、川崎が疲れてきたところを突いて、何度もチャンスを作る。
 的確なプレスで追い込んで、川崎に時間を与えなかった。
 61分に上田が同点ゴールを決め、好ゲームを作り出した。

RSB常本佳吾(32)は、三笘のドリブルを止めていった。
 スピードで振り切られることなく、ボールに触って回収する。
 周囲の助けも早く、しっかりと守っていた。


川崎は後半の低調さが繰り返された。
 シミッチの動きが落ちて、ボールを支配できない時間帯が続く。
 ただ、失点後に2ボランチにすることで、少し改善した。
最後は小林悠がファーストプレーで決勝ゴール。
 開幕から20試合連続無敗となり、並んでいた浦和の記録を抜いた。
 また、更新中のJ1リーグの連続無敗記録は、25試合となった。

次は、中2日でアウェイ横浜FC戦(J1 #21)。
 等々力での対戦(J1 #15)から、わずか11日後の再戦。
鹿島戦の後、フル代表に山根と谷口、U24代表に田中碧、旗手、三笘を派遣する。
 レギュラー5人を欠いて横浜FC戦を戦うこととなる。
ACLに向けて、横浜FC戦を最後にJ1リーグは1か月以上中断する。
 厳しい日程で、5人の欠場も大きいが、ぜひ勝っておきたい。

■goal
19ダミアン(9) 90+4小林悠(11)
61上田綺世(18)

■judge
ソンリョン(1) 7.0 59分、70分と上田の決定機を見事に止める。CB裏のスペースをケアした。
山根視来(13) 6.5 右ワイドのスペースを攻め上がる。19分、アシスト。43分、スルーパス。
ジェジエウ(4) 6.5 ハイボールを強く跳ね返し続ける。40分、上田にタックルしてイエロー。
谷口彰悟(5) 6.5 慌てることなく正確に組み立てる。後半、劣勢となったが、立て直した。
登里享平(2) 5.5 縦パスは相手に引っ掛かる。前半は時間を生むが、後半は攻め立てられた。
シミッチ(6) 6.5 中央でフリーで受け、素早く展開する。37分、FKをヘッド。65分にロスト。
田中碧(25) 5.5 セットプレーを担当した。70分、バックパスを上田に渡す。精彩を欠いた。
旗手玲央(47) 6.0 23分、ボレー。69分、ミドル。右FWでは75分、79分とクロスを入れた。
家長昭博(41) 6.0 内側に入って山根のスペースを作る。68分のシュートはダミアンに当てる。
ダミアン(9) 6.5 18分、三笘へスルーパス。19分、先制ゴール。16分、75分にもシュート。
三笘薫(18) 6.0 1分、18分に決定的なシュート。ドリブルを仕掛けたが、常本に止められた。

■sub
63(18)長谷川竜也(16) 6.0 68分に左クロス、87分に仕掛ける。90+4分、正確なクロス。
87(2)車屋紳太郎(7) 6.0 LSBに投入される。88分、ボールを奪って、味方を落ち着かせる。
87(9)知念慶(20) 5.5 1トップ。89分、ボールカット。しっかり最後までボールを追った。
90+2(47)小林悠(11) 6.5 ロスタイムに投入。90+4分、ファーストタッチで決勝ゴール。

■bench
丹野研太(27) 橘田健人(22) 遠野大弥(19) 

■coach
鬼木達 6.5 2ボランチにして劣勢を挽回。交代選手たちの働きで、決勝ゴールを生んだ。

■referee
西村雄一 6.5 コンタクトに厳しく、バランス良くジャッジ。2度のVAR判定も適切だった。

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2021/05/27

210526湘南1-1川崎(J1 #16)

湘南1-1川崎(レモンガススタジアム平塚, 19:00KO, 4,947人/5,000人)

土曜日の横浜FC戦(J1 #15)から中3日。
J1リーグ首位に立ち、暫定2位名古屋とは勝ち点12差。
 (暫定4位(潜在的な2位)マリノスとは勝ち点20差(4試合未消化))
 昨年から続くJ1リーグの連続無敗記録を23試合に伸ばしている。

湘南戦は、J1リーグの19試合目。
 今シーズンの38試合の折り返しとなる。
 変則日程のため、名古屋、仙台とは2試合をすでに終え、鹿島、清水との対戦はこれから。

スーパームーンの水曜日、19時キックオフ。
 平塚市は、まん延防止等重点措置の区域外で、アウェイ席が設置される。
 スタジアムは新しい命名権契約により、「レモンガススタジアム平塚」となった。


先発は、横浜FC戦から5人と大きく変わる。
 新たに車屋、脇坂、遠野、小林悠、長谷川が先発。
 ジェジエウ、家長、ダミアン、三笘の4人はベンチに回り、登里はベンチ外。
ベンチには、新たに塚川が入った。


湘南は、J1リーグ3勝6分6敗の暫定14位。
2020シーズンの対戦は、川崎のダブルだった。
 200726川崎3-1湘南(J1 #7)
 200927湘南0-1川崎(J1 #19)

■1st half
湘南は5バックでコンパクトさを保つ。
 怠ることなくボールに寄せ、川崎に自由を与えない。

川崎はスペースが少なく、上手く組み立てられない。
 3人でのパス交換も、もう1つのさらなる動きが加わらず、崩せなかった。

それでも3トップの個性を生かし、シンプルに攻める。
 18分、遠野のスルーパスから小林悠がシュート。
 31分、遠野の右クロスを小林悠がヘッド。
 35分、脇坂のアーリークロスを長谷川がヘッド。
 39分には遠野が左足で巻くようにシュート。
少しずつ湘南の体力を奪って、押し込んでいった。

湘南はクロスを入れたが、精度は高くはない。
 シュートも少なく、21分、池田昌生(27)のFKをウェリントン(9)がヘッドしたくらい。

■2nd half
後半立ち上がりから、湘南の時間が続く。
 プレスの強さを取り戻し、右クロスやスルーパスを入れる。
 48分の池田、49分の町野修斗(33)、53分のウェリントンと次々とシュートする。

10分間、波状攻撃を続けて、ついに56分、ゴールを割った。
 PA中央から池田がシュートし、さらに高橋諒(42)がシュート。
 GKソンリョンが一旦は弾いたが、山田直輝(10)が押し込んだ。

川崎は失点直後の57分、三笘、家長、橘田の3人を一気に投入する。
 三笘と家長が両サイドにポイントを作り、同点を狙っていく。
67分、旗手の左クロスを、ダミアンがGK谷晃生(1)に競り勝つ。
 いったんはゴールと判定されたが、VARで取り消される。

三笘がドリブルを仕掛け、75分に旗手、77分にダミアンがシュート。
 湘南は運動量が下がりつつも、なんとか耐えていく。
82分、山根がPA内のダミアンにパス。
 ダミアンはDF舘幸希(4)を背負ったままボールを浮かせて、豪快なバイシクルを決めた。

その後も88分に橘田がミドル、85分、90+4分には家長がシュート。
 最後まで攻めたが、勝つことはできなかった。

■summary
湘南は強いプレスをしっかりと続けた。
 緩んだ時間帯もあったが、川崎を封じることに成功する。
 体力を惜しまず、ボールが動くたびに鋭く寄せていく。
 川崎は横パスで揺さぶるが、冷涼な気候もあって、最後まで破綻しなかった。

攻撃はウェリントンの高さを使ったロングボールが主体。
 ウェリントンは谷口も車屋も苦にせず、個の力でイーブンに戦った。
 落としたボールを拾いながら、クロスを上げていく。

後半立ち上がりから先制ゴールまでの10分強は、とても良かった。
 素早いプレスバックで川崎のボール保持を許さず、波状攻撃を仕掛ける。
 勝つチャンスもあったが、ドローは妥当な結果といえる。


GK谷晃生(1)と田中碧(25)。U-24代表です。

ダミアン(9)、ウェリントン(9)、ジェジエウ(4)。

川崎はポジションチェンジが少なく、数的有利を作れなかった。
 遠野も長谷川も素直な動きが多く、湘南を崩せなかった。

それでも前半は優勢に進めたが、後半、先制点を許してしまう。
 鬼木監督は、橘田と三笘の交代を準備したが、投入しなかった。
 2人がピッチサイドに立ってから2度ほどプレーが切れたが、待った。
 結果論だが、交代なしでは湘南の攻勢は止まらず、失点を招いた。

横浜FC戦でも後半、同じような状況を作られて失点した。
 夏場に向けて、押し込まれる時間帯をどう凌ぐかが課題といえる。

失点後は、家長、ダミアン、三笘といつもの3トップに戻して、ゴールに迫る。
 この3人は素晴らしかったが、ターンオーバーは必要不可欠。
 ダミアンの同点弾は82分と遅くなったが、ドローは悪くない。

次は中3日で鹿島戦(J1 #17)。
 日程が詰まっていて、疲労が心配なところ。
 良い内容でなくとも、勝ち点を獲得したい。

■goal
56山田直樹(10)
82ダミアン(9)

■judge
ソンリョン(1) 7.0 56分、失点したが一旦止めた。84分、ウェリントンのヘッドをセーブ。
山根視来(13) 6.0 82分、ダミアンのゴールをアシスト。小林悠とのペアは距離が遠かった。
谷口彰悟(5) 6.0 ウェリントンと粘り強く何度も競り合う。87分、88分とFKを与えた。
車屋紳太郎(7) 6.5 鋭いパスで左サイドの攻撃の起点に。スピードを活かして守った。
旗手玲央(47) 6.0 LSBで長谷川に良いボールを入れられず。IHに移り、75分にシュート。
シミッチ(6) 6.0 きつくマークされたが、鍵となるパスを出す。63分、小林悠へ縦パス。
田中碧(25) 6.0 シミッチと入れ替わりつつ組み立てる。走れてはいても疲労は否めない。
脇坂泰斗(8) 5.5 35分、44分と相手に競り勝つ。窮屈なバイタルでボールを受ける。
遠野大弥(19) 5.5 13分、39分にシュートを放つ。31分、右クロスを小林悠に合わせる。
小林悠(11) 5.5 縦パスのトラップが長く、抜け出せなかった。18分、31分にシュート。
長谷川竜也(16) 5.5 包囲されて突破できなかった。35分、脇坂のパスをフリーでヘッド。

■sub
57(19)家長昭博(41) 6.0 58分、3人抜きのドリブル。85分、90+4分にシュートする。
57(16)三笘薫(18) 6.0 鋭いドリブルで縦に切り裂いた。77分、ダミアンへラストパス。
57(8)橘田健人(22) 6.0 インサイドハーフで走り回った。88分、旗手のパスをシュート。
64(6)ダミアン(9) 7.0 82分、超絶バイシクルで同点ゴール。77分、89分にもシュート。
77(11)ジェジエウ(4) 6.0 活気溢れる元気なプレー。90+5分、田中碧の左CKをヘッド。

■bench
丹野研太(27) 塚川孝輝(3) 

■coach
鬼木達 5.0 劣勢の時間帯、交代のタイミングを迷って失点。ターンオーバーは難しい。

■referee
家本政明 6.5 コンタクトプレーを流しすぎず、適切なジャッジ。素晴らしかった。

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2021/05/24

210522武岡優斗ラストキックセレモニー(フォトレポ)

武岡優斗ラストキックセレモニー(フォトレポ)

5月22日の横浜FC戦(J1 #15)で、武岡優斗のラストキックセレモニーが行われた。
(6月2日のアウェイ横浜FC戦(J1 #21)でもセレモニーがあり、一緒にレポートする。)

■もくじ
 ・ラストグッズ争奪じゃんけん大会
 ・ラストキックセレモニー
 ・210602横浜FC0-2川崎(J1 #21) 引退セレモニー
 ・おまけ

武岡優斗は、2014年から2018年まで川崎に在籍。
 2014年 7試合 396分出場 平均採点5.80
 2015年 39試合 2,989分出場 平均採点5.94 ベンチ3試合
 2016年 23試合 1,160分出場 平均採点5.58 ベンチ2試合
 2017年 4試合 211分出場 平均採点5.95 ベンチ3試合
 2018年 8試合 482分出場 平均採点5.53 ベンチ14試合

 出場時間にはロスタイムを含み、平均採点はexdrivesにおける採点。
 2014年はベンチ入りの試合数を集計してませんでした。

川崎での5年間で81試合に出場、1ゴール。
 唯一のゴールは、2015年7月25日の清水戦(2015 J1 #21)
 17番を背負い、主に3バックの右や、4バックのRSBで活躍。
 2017年と2018年のJ1リーグ・タイトルを獲得し、川崎を退団。

国士舘大学から2009年に鳥栖(J2)、2010-2013年に横浜FC(J2)に所属。
2019年は甲府(J2)、2020年は山口(J2)でプレー。
2021年3月1日、現役引退を表明した。


■ラストグッズ争奪じゃんけん大会
フロンパークでじゃんけん大会が開催された。
 じゃんけんで勝つと、先着500人にキーホルダーをプレゼント。
 負けても、武岡のトレーディングカードをもらえました。

じゃんけん大会は12時30分から始まって、13時30分から本人が登場。


本人登場までじゃんけんを担当したワルンタ。
お疲れです。

13時30分。
 洗足学園大学ファンファーレ隊によるチャント。「タケオカユウト Ole! 突き進めよ 勝利へ」

竹馬に乗って本人登場。
2015年のユニフォーム姿。

竹馬を手にステージへ。

ステージ上であいさつ。

準備完了。

じゃんけんスタート。
かなり勝っていて、その度に謝っていました。

奥様の和田奈々氏も登場してあいさつ。
2020年6月17日に入籍されました。

いただいたキーホルダーとカード。



■ラストキックセレモニー
試合開始前には、ラストキックセレモニーが催された。


14時48分。
洗足学園大学ファンファーレ隊によるチャント。

武岡優斗登場。
ジャケット姿です。

車屋紳太郎(7)とグータッチ。
 

横浜FCの渡邉千真(39)と肩を叩きあう。
同学年です。

14時50分、引退の挨拶。
セルソース株式会社(東証マザーズ上場、4880.T)に就職されたとのこと。

2015年の17番ユニフォーム。

「武岡優斗 Ole! 突き進めよ 未来へ!!」

「勝利へ」が「未来へ」となっています。

ピッチに入ってゴール前へ。

14時52分、ラストキック。

見事にゴールを決めて、両手を掲げる。

倒れ込むGKふろん太とマスコッツ。
ストップしちゃいけないGK役を無事に果たしました。

Gゾーンからゴール裏を周り、爽やかにピッチを去りました。


12年間、お疲れさまでした。ありがとう。
現場からは以上です。


■210602横浜FC0-2川崎(J1 #21)セレモニー
6月2日の三ツ沢での横浜FC戦(J1 #21)でも、引退セレモニーが行われた。
 武岡は、2010年から13年まで横浜FCに在籍していた。
 選手4名の新型コロナウイルス感染を受け、残念ながら、キックインは中止となった。


スタジアムDJの江原シュウ氏とフリ丸。

5月22日の等々力でも掲げられた横断幕。
「武岡優斗 Ole! 突き進めよ 未来へ!!」

引退セレモニーでのあいさつ。

フリ丸から、花束とフリ丸ぬいぐるみが贈呈される。

内田智也C.R.O(club relations officer)からも花束とメッセージ・フラッグが贈呈される。

2012-13年、横浜FCでチームメイトでした。

メッセージ・フラッグを掲げる。

横浜FC側の武岡優斗の横断幕。
"Where there's your will,
 There's your way.
 GOOD LUCK YUTO! "

2行目の最後に5つの星。武岡が所属した5つのチーム(鳥栖、横浜FC、川崎、甲府、山口)のカラーリングとのことです。

14番、YUTOのユニフォームで、スタジアムを1周。

2021シーズンのユニフォームが用意されていました。

現場からは以上です。



■おまけ

2017年12月10日、J1リーグ優勝記念パレード

2018年8月5日の横浜FM戦(2018 J1 #20)
J1リーグ最後の出場となりました。

2018年8月22日の湘南戦(2018 天皇杯 R16)
川崎での最後の公式戦出場。

鈴木雄斗(27, 現磐田(J2))、齋藤学(37, 現名古屋(J1))と並んでいます。

2020年10月25日の山口1-4水戸戦(2020 J2 #29)、ハロウィン企画「みらスタのまほうつかい」。
川崎の試合がない週末、山口まで出掛けましたが、残念ながら武岡はベンチ外。それでも駐車場でお見かけすることができました。
帰りの羽田空港への飛行機で、乗り合わせた水戸サポに慰めてもらいました。

2020年12月13日の大宮1-3山口戦(2020 J2 #40)。
私がスタジアムで武岡のプレーを観た最後の試合。川崎のアウェイ鳥栖戦(2020 J1 #32)から羽田空港経由で大宮に直行しました。
3日後、16日の山口1-0新潟戦(2020 J2 #41)が現役最後のプレーとなりました。

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2021/05/22

210522川崎3-1横浜FC(J1 #15)

川崎3-1横浜FC(等々力, 15:00KO, 4,942人/5,000人)

苦しみつつ勝利した札幌戦(J1 #14)から中5日。
 J1リーグで首位を保ち、暫定2位の名古屋とは勝ち点10差。
 (潜在的な2位の横浜Fマリノスは、4試合未消化で勝ち点18差。)

5月20日、谷口彰悟(5)と山根視来(13)が日本代表に選出された。
 U-24代表には、旗手玲央(47)、田中碧(25)、三笘薫(18)が選ばれている。
 5月30日の鹿島戦(J1 #17)を終えると、5人がチームを離れる。

試合前、武岡優斗が引退の挨拶とラストキックセレモニーを行った。
 2014年から5年間、川崎の17番を背負って81試合に出場。
 2015年には、3バックの右CBとしてレギュラーを掴んだ。
 (武岡優斗のセレモニーは、別の記事にまとめました。)


先発は、札幌戦から1人だけ変更する。
 小塚がベンチ外となり、新たに田中碧が先発する。
ベンチからは塚川が外れて、脇坂と遠野が入った。


横浜FCは、J1リーグで1勝3分10敗の最下位20位。
 4月7日、下平隆宏監督を解任し、早川知伸が新監督となった。

水曜日にYLC浦和戦(YLC GL #6)を戦っていて、中2日。
 ただ、大幅にターンオーバーをして、主力は休ませている。
 川崎からレンタル中のマギーニョ(3)は、契約上出場できない。

昨年の対戦成績は、川崎の2勝だった。
 200718横浜FC1-5川崎(J1 #5)
 200923川崎3-2横浜FC(J1 #18)

■1st half
横浜FCは序盤、4バックを押し上げてスペースを埋める。
川崎は左サイドに人を集め、数的有利を作って崩していく。
 松浦拓弥(7)の背後を狙い、RSB前嶋洋太(23)と勝負を仕掛ける。

17分、田中碧の縦パスを家長が落とし、三笘がPA内に縦に鋭く侵入。
 三笘が抜けたところを手塚康平(30)が倒し、PKを獲得した。
 19分、家長がGK市川暉記(21)を転がして、ゆったりとPKを沈めた。

28分にはダミアンがGK市川へのバックパスを追いかけてボールカット。
 三笘が競ったところを田中碧が拾い、ターンで密集地帯を抜けてゴール。

横浜FCはラインが下がりっぱなしとなる。
 35分を過ぎると、川崎の波状攻撃を受け続ける。
 多くの決定機を作られたが、GK市川のセーブもあり、2失点で切り抜けた。

■2nd half
横浜FCは、4バックから3バックに変更する。
 しかし、スタート直後の47分。
 田中碧のループに走り込んだ山根の右クロスを、三笘が押し込んだ。

3点差となってから、横浜FCの3バックが機能しはじめる。
 サイドライン近くにウィングを置いて、川崎の中盤を広げていく。
 短い距離のダイレクトパスを繰り返すことで、押し込んでいった。
 61分、前嶋のシュートはソンリョンがセーブ。
 そして63分、武田英二郎(17)の左クロスをFWクレーベ(9)にヘッドで決められた。

川崎は運動量が落ち、正直にプレスを受けてしまう。
 バックパスに追い込まれて、ロングボールを蹴らされる。
 ゆったりとボールを持ちたかったが、許してくれなかった。
 余裕はなかったものの、なんとか逃げ切った。

■summary
横浜FCは3バックへの陣形変更で、劣勢を挽回した。
 60分あたりから、ダイレクトパスを駆使して川崎を翻弄する。
 美しい崩しから1ゴールを返したが、3失点は重かった。

11日後の三ツ沢での再戦(J1 #21)では、良い時間をもっと長くしたい。
 代表に5選手を拠出する川崎にとって、厳しい試合になると思われる。
 4バックなのか3バックで来るのか、作戦も含めて次の対戦が楽しみ。


小林悠(11)のセレモニー。
 札幌戦(J1 #14)でJ1リーグ300試合出場。

ジャーメイン良(14)と旗手玲央(47)。
 2017年のユニバーシアード代表でした。
 ジャーメインが1学年先輩です。

川崎は前半から圧倒しつつも、後半途中から停滞した。
 64分から1トップに小林悠を入れるが、ボールが収まらない。
 横浜FCのプレスを受けて、ロングボールを蹴らされた。

それでも優勢な時間帯で3ゴールを奪って、勝利した。
 第15節、暫定2位の名古屋と暫定4位(潜在2位)のマリノスはともにドロー。
 名古屋と勝ち点12差、マリノスと勝ち点20差(4試合未消化)となっている。

次は、中3日でアウェイ湘南戦(J1 #16)。
 しっかりと戦って、勝ち点3を得たい。

■goal
19PK家長昭博(41) 28田中碧(25) 47三笘薫(18) 
63クレーベ(9)

■judge
ソンリョン(1) 6.0 24分、小川慶治朗(13)のシュートを弾く。59分、パンチが弱くなった。
山根視来(13) 6.0 45+1分、シュート。47分、右クロスでアシスト。上がる回数を減らした。
ジェジエウ(4) 6.5 FWジャーメイン良(14)や小川とスピードで勝負。クロスを跳ね返した。
谷口彰悟(5) 7.0 いつもより広い範囲をカバーしていた。41分、FWクレーベ(9)に削られる。
登里享平(2) 6.0 三笘と組んで8分、15分に左クロス。61分、ダミアンの落としをシュート。
シミッチ(6) 6.5 中央で素早く横浜FCの攻撃を潰した。運動量が落ちる後半のプレーが課題。
田中碧(25) 6.5 1ゴール。早いタイミングで縦パスを入れる。終盤はパスミスが目立った。
旗手玲央(47) 6.0 バランス良く動く。43分、45分にシュート。60分、家長へロングパス。
家長昭博(41) 6.0 19分、PKで先制ゴール。45分、フリーでシュート。右クロスを入れる。
ダミアン(9) 6.5 28分、GKから奪って2点目につなげる。22分、36分、45分にシュート。
三笘薫(18) 7.0 17分、PK獲得。39分、田中碧の縦パスで決定機を迎える。47分にゴール。

■sub
64(9)小林悠(11) 5.5 74分、81分とスルーパスを引き出す。守備時にはもっと寄せたい。
64(47)脇坂泰斗(8) 5.5 良く走るが横浜FCのプレスに苦しむ。84分、長谷川へロングパス。
78(18)遠野大弥(19) 5.0 81分、ドリブルシュート。守備で不用意なコンタクトが多かった。
78(41)長谷川竜也(16) 6.0 85分、ドリブルで前に進む。90+1分、プレスでミスを誘った。
86(2)車屋紳太郎(7) 6.0 高さを活かしてクローズに成功。90分、左サイドを持ち上がる。

■bench
丹野研太(27) 橘田健人(22) 

■coach
鬼木達 6.5 3ゴールで勝利に導いた。後半の停滞は改善できなかった。

■referee
飯田淳平 5.0 基準がはっきりせず、不可解な判定が続く。ただ、結果に影響はなかった。

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2021/05/16

210516川崎2-0札幌(J1 #14)

川崎2-0札幌(等々力, 15:00KO, 4,932人/5,000人)

今年3つ目のドローとなった仙台戦(J1 #20)から中3日。
日曜日の等々力に札幌を迎えるJ1リーグ第14節。

第14節は土曜日開催が多く、日曜日開催は2つだけ。
 川崎を追う上位チームは、すでに試合を終えている。
  暫定2位の名古屋は勝ち(勝ち点差7、試合数+1)。
  暫定3位のマリノスは負け(勝ち点15差、試合数-3)。
  暫定4位の鳥栖はドロー(勝ち点14差、試合数-1)で、暫定3位となった。

川崎はJ1リーグで21試合無敗を継続中。
 2020年11月21日の大分戦(2020 J1 #28)に負けてから、16勝5分。
 大宮が2012-13シーズンに達成したJ1リーグ記録に並んでいて、新記録がかかる。
 公式戦でみれば、天皇杯2試合とFXSCにも勝っているので、24試合無敗を継続中。


先発は、仙台戦から6人を変更する。
 新たにGKソンリョン、ジェジエウ、シミッチ、小塚、家長、ダミアンが先発する。
  小塚は川崎に加入後、2回の途中出場を経て、初めての先発。
 代わりにGK丹野、車屋、田中碧、小林悠がベンチへ、脇坂と知念はベンチ外となった。

ベンチには、新たに橘田が入り、GK安藤と遠野が外れた。


札幌は、J1リーグ4勝3分5敗の暫定13位(第14節開始前)。
 ミッドウィークの試合がなく、中6日と日程は有利。
昨シーズンの対戦は1勝1敗で、川崎が負けた4チームのうち1つ。
 200815札幌1-6川崎(J1 #10)
 201103川崎0-2札幌(J1 #26)

■1st half
札幌は強いプレッシングで、川崎の自由を奪う。
 リアクションも早く、セカンドボールの回収も優位だった。
躊躇なく縦パスを入れて、川崎の高い最終ラインの背後を狙う。
 17分に菅大輝(4)、18分、37分、45分にアンデルソン・ロペス(11)。
 27分に小柏剛(35)、31分に高嶺朋樹(6)と、積極的にシュートを放った。

川崎は20分あたりまで、前線までパスをつなげない。
 プレスで追い込まれて、ロングボールを蹴らされた。

有効だったのはシミッチのミドルパス。
 密集したエリアを抜け出して、スペースを上手く使った。
 21分、旗手の左クロスをダミアンがヘッド。
 23分、宮澤裕樹(10)を抜いた三笘のラストパスを家長がシュート。
 24分、小塚の左CKをシミッチがヘッド。
 チャンスは作ったが、ゴールは決まらなかった。

■2nd half
小塚に代わって田中碧が入ると、川崎が攻勢となる。
 中盤でのパス交換がスムーズになって、攻め込んでいく。
 49分、家長の右クロスを旗手が落とし、三笘が先制ゴールを決める。

札幌は69分、FWジェイ(48)を投入。
 アンデルソン・ロペスとともに、ハイタワー型のFWを2人並べる。
 PA内で川崎の2CBと数的同数を作り、クロスボールを入れていった。

さらには88分、FWドウグラス・オリヴェイラ(33)も投入。
 パワープレイを繰り広げるが、川崎に弾き返された。

川崎は押し込まれつつ、集中を切らさず耐えていく。
 厳しい時間帯を凌ぐと、90+4分、田中碧のスルーパスから小林悠がゴール。
 副審はオフサイドと判定したが、VARで覆った。

■summary
札幌は前半、強いプレスでボールを回収して、速攻を狙った。
 決定機は少なかったが、主導権を握って多くのシュートを放った。
後半になるとタワー型FWを揃え、クロスボールを入れていく。
 じっくりと組み立てて、川崎をハーフコートに押し込んだ。

ミハイロ・ペトロヴィッチ監督らしく、川崎と堂々と渡り合った。
 結果は残念だったが、見応えのある内容となった。


等々力ゴール裏への挨拶を終えて、マスコッツとグータッチする福森晃斗(5)。

川崎は後半、田中碧が入ってリズムが生まれた。
 札幌が修正する前の49分、三笘が先制ゴール。
 その後は押し込まれ、崩されかけたが辛抱した。

札幌のハードプレスにかなり苦しんだ。
 簡単なパスミスも多く、内容的にも拮抗していた。
 それでも技術の高さで決定機を作って、勝利した。

今日の勝利で、J1リーグ22試合無敗となった。
 大宮の21試合無敗の記録を更新して、新しい記録を打ち立てた。

次は中5日でホーム横浜FC戦(J1 #15)。
 ミッドウィークに試合が組まれず、少し日程に余裕がある。
 しっかりと準備して、良い内容で勝ち点を獲得したい。

■goal
49三笘薫(18) 90+4小林悠(11) 

■judge
ソンリョン(1) 7.0 17分の菅、60分の福森晃斗(5)のFKをパンチング。素晴らしかった。
山根視来(13) 6.0 数的不利を作られて守備に追われる。16分、38分、76分にシュート。
ジェジエウ(4) 7.0 アンデルソン・ロペスとマッチアップ。クロスボールを跳ね返し続ける。
谷口彰悟(5) 6.5 不安定さもあったが、下がるラインをなんとか押し戻す。無失点を達成。
登里享平(2) 6.0 28分、金子拓郎(9)の仕掛けをカット。46分、旗手へ縦パスを入れる。
シミッチ(6) 7.5 ミドルパスで局面を動かしてプレスを外した。ハイボールを支配する。
小塚和季(17) 5.5 川崎での初先発。良いCKを入れる。技術の高さの片鱗は見せてくれた。
旗手玲央(47) 6.5 スペースに走り込む。1アシスト。84分のシュートはバーに当たった。
家長昭博(41) 6.5 23分、決定的なシュート。49分、右クロスから先制点の起点となる。
ダミアン(9) 6.0 献身的なプレスを続ける。ロングボールの競り合いで何度も倒される。
三笘薫(18) 6.5 ドリブルは引っかかったが、ラストパスを供給する。49分、先制ゴール。

■sub
HT(17)田中碧(25) 7.0 攻守とも停滞していた流れを変える。1アシスト。勝利の立役者。
72(2)車屋紳太郎(7) 6.0 左サイドをがっちりと閉じた。81分、PA内でファウルをもらう。
78(18)長谷川竜也(16) 6.0 前のスペースに元気良く走り込む。82分、83分に左クロス。
87(9)小林悠(11) 6.0 90+4分、抜け出してゴール。J1リーグの300試合出場を飾る。
87(47)橘田健人(22) 5.5 バイタルを引き締めて中盤のスペースを消す。渋く効いた。

■bench
丹野研太(27) 塚川孝輝(3) 

■coach
鬼木達 6.5 見応えあるゲームを勝ち切った。交代策も適切だった。

■referee
高山啓義 5.0 基準が不明確だった。軽いコンタクトで微妙な判断が続いた。

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2021/05/13

210512川崎2-2仙台(J1 #20)

川崎2-2仙台(等々力, 19:00KO, 4,752人/5,000人)

土曜日のアウェイG大阪戦(J1 #13)に勝利して中3日。
 水曜日のナイトゲームで、ベガルタ仙台を等々力に迎える。
 ACLの日程変更の影響で、6月26日だった予定が前倒しされたもの。

J1リーグは13勝2分で首位に立つ。
 暫定2位は、勝ち点9差の名古屋。
 潜在的な2位は、勝ち点14差(3試合未消化)の横浜Fマリノス。
 少し離れているとはいえ、シーズンは長く、安泰ではない。

神奈川県へのまん延防止等重点措置は継続中。
 観客上限は5,000人で、アウェイ席の設置はない。
 この試合からは、スタジアム内への酒類持ち込みが禁止される。


先発は、G大阪戦から6人と大きく変えてきた。
 新たにGK丹野、谷口、登里、小林悠、知念、三笘が先発する。
  GK丹野は、4月14日の福岡戦(J1 #19)以来の出場。
  小林悠は、4月18日の広島戦(J1 #10)での負傷から復帰する。 
 ジェジエウ、家長、ダミアン、長谷川がベンチに回る。
 GKソンリョン、シミッチはベンチ外となった。
ベンチには、新たにGK安藤が入る。


仙台は、J1リーグ1勝3分8敗の19位。
 日曜日に浦和戦(J1 #13)を戦っていて、中2日と不利な日程。
アウェイでは川崎がターンオーバーしつつ勝っている。
 210306仙台1-5川崎(J1 #2)

■1st half
3分、登里が1人を抜いて左クロスを入れる。
 PA中央で待つ小林悠が、高い打点のヘッドで先制ゴールを決めた。

いきなり失点した仙台は、川崎の圧力に押されていく。
 前半だけでCKを7本与えたが、ゴール前の人数はがっちりと揃える。
 4-4-2の3ラインを崩さず、バランスを保ち、決定機を作らせない。

川崎はじっくりとビルドアップしていく。
 CBから左右や中央に展開するが、バイタルまで届くと崩しきれない。
 決定的なシュートも少なく、仙台の粘り強い守備が光った。

■2nd half
後半も川崎がボールを持つが、完全には崩せない。
仙台はほとんど攻撃できなかったが、川崎の運動量の低下を突く。

74分、中盤のルーズボールを氣田亮真(32)がトラップ。
 縦にドリブルして、山根、塚川、谷口、車屋の4人を引き連れてシュート。
 GK丹野が弾いたところを、中原彰吾(18)が押し込んでゴールが生まれた。

同点とされた川崎は、83分、再びリードを奪う。
 登里の縦パスを遠野が触って、三笘がゴール。
 角度のないところから、GKヤクブ・スウォビィク(27)のファーを打ち抜いた。

川崎はジェジエウを入れて守備を固めにいく。
 ところが、時間を上手く使うことができなかった。
 中盤での一歩目の動き出しが鈍く、セカンドボールを奪われる。
 塚川がパスミスを繰り返し、仙台に攻められた。

そして90+5分、マルティノス(20)が美しい同点ゴールを決めた。

■summary
仙台は狙っていたプランを完遂した。
 攻撃をしっかりと受け止めて、最小失点差で時間を進める。
 川崎の足が止まった終盤、シンプルな攻撃から2ゴール。
 フレッシュな選手を投入して、イーブンボールを拾ってチャンスを作った。
 もちろん勝てれば最高だったが、ドローは満足できる結果といえる。

守備陣の粘り強さは賞賛に値する。
 川崎にボールを持たせつつ、PA近くでは複数人で厳しく寄せた。
 ブロックを崩されそうになっても素早く修正し、守り続けた。


赤﨑秀平(11)。終了後すぐゴール裏に挨拶に来てくれました。88分の決定機はGK丹野に止められましたが、良いシュートでした。
川崎は3分の先制ゴールの後、追加点を奪えない。
 中央を固める仙台の守備を崩しきることができなかった。
 クロスを入れても、小林悠がサイドに張っていて、受け手が知念に限られた。

65分に脇坂、78分に田中碧が交代すると、仙台のプレスをかわせなくなる。
 83分、三笘のゴールで勝ち越した後も、中盤のパスミスが目立った。
 85分にジェジエウを入れたことも、ボール保持にはマイナスに働いた。
 CB谷口が右から左に移動し、車屋が交代したことで、守備に混乱を生んだ。
 ボールをキープして落ち着かせて、時間を費やしていくべきだった。

結果は残念だが、内容的にドローは仕方がない。
次は、中3日でホーム札幌戦(J1 #14)。
 札幌はミッドウィークに試合がないため中6日。
 準備期間は少ないが、選手を入れ替えつつ勝利したい。

■goal
3小林悠(11) 83三笘薫(18) 
74中原彰吾(18) 90+5マルティノス(20)

■judge
丹野研太(27) 6.5 74分に氣田、88分に赤﨑のシュートを止める。2失点ともにチャンスなし。
山根視来(13) 5.5 16分、30分、32分、49分に右クロス。74分、氣田に抜かれ失点を許す。
谷口彰悟(5) 5.0 ロングボールを多く蹴り込む。終盤、守備を立て直すことができなかった。
車屋紳太郎(7) 6.5 7分、71分にロングシュート。正確に組み立てつつ、しっかりと守った。
登里享平(2) 6.5 1アシスト。26分、知念へループパス。73分には縦パスからゴールを呼ぶ。
田中碧(25) 6.0 アンカーで出場。仙台の2トップに挟まれつつ、きちんとビルドアップした。
脇坂泰斗(8) 6.0 セットプレーを多く蹴る。倒れても足を伸ばし、泥臭くボールを競り合う。
旗手玲央(47) 6.0 11分、49分、72分にシュート。27分、前を向くがイエローで止められる。
小林悠(11) 6.0 3分、高い打点のヘッドでゴール。右サイドに張り出すと、怖さが少ない。
知念慶(20) 5.0 12分、30分、61分にヘッド。26分、51分にシュート。まだ物足りない。 
三笘薫(18) 6.5 左サイドからドリブルを仕掛ける。83分、高い決定力を発揮したゴール。

■sub
65(8)塚川孝輝(3) 4.5 66分、ヘッド。ロスタイム、パスの選択が悪くロストを繰り返す。
65(20)家長昭博(41) 5.5 右サイドでポイントを作り出した。73分、89分にシュートする。
78(25)遠野大弥(19) 5.5 登里の縦パスに触って1アシスト。ボールタッチは少なかった。
78(11)ダミアン(9) 5.5 90+3分、右クロス。90+4分、ハイボールを競ってFKを獲得。
85(7)ジェジエウ(4) 5.5 クローズを成功できなかった。90+7分、三笘へロングボール。

■bench
安藤駿介(21) 長谷川竜也(16) 

■coach
鬼木達 5.0 ジェジエウを入れながらも明確に守らず、ゴールを目指し失点。課題が残った。

■referee
今村義朗 6.5 ジャッジの判断が明確で、スムースに裁いた。

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