逆転勝利したセレッソ大阪戦(J1 #11)から中2日。
今シーズン初めてのアウェイとなる仙台戦を迎える。
宮城県は緊急事態宣言の対象地域となっていないが、神奈川県は発令中。
そのためアウェイ席がなく、2020年に続いて仙台に行くことができなかった。
先発は、セレッソ戦から6人を変更。
中2日と短い間隔もあり、大きくターンオーバーする。
新たに2CBの山村と車屋、中盤の橘田、3トップの遠野、小林悠、長谷川が先発する。
橘田は公式戦4試合目で、プロ初先発のチャンスを掴んだ。
ベンチには、先発から谷口、脇坂、家長、ダミアン、三笘が回る。
ジェジエウはベンチ外となっている。
仙台は2020年のJ1リーグで17位。
木山隆之監督が退任し、新たに手倉森誠監督を迎えている。
水曜日にYLCを戦っていて、同じ中2日の日程。
2020年の対戦は、川崎の2勝だった。
200722仙台2-3川崎(J1 #6)
201010川崎1-0仙台(J1 #21)
■1st half
川崎が仙台を圧倒的に押し込んでいく。
ショートパスで組み立てながら、シミッチや旗手がロングボールを入れる。
仙台はサイドの守備で人数が足りず、フリーでクロスを上げていった。
12分、田中碧の右クロスを小林悠が身体で押し込んで先制ゴール。
25分、長谷川の左クロスを小林悠がヘッド。
右ポストに当たったところを遠野がコースを狙ってJ1初ゴール。
33分、山根の右クロスをDFがクリアしきれず、オウンゴールで3点目。
39分、橘田が右に流れてクロスを入れ、小林悠が捻じ込んで4点目。
4ゴールだけではなく、多くのシュートを放った。
3分の長谷川、12分の小林悠、40分の旗手、45分の山村、45+4分の田中碧など。
仙台はボールを運ぶことも難しかった。
パスコースがなく、GKヤクブ・スウォビィク(27)へのバックパスが多くなる。
見せ場は8分に上原力也(6)、35分に氣田亮真(32)がシュートしたくらいだった。
■2nd half
後半開始から仙台は、3選手を投入する。
26分にも関口訓充(7)の負傷で石原崇兆(14)を入れている。
フレッシュな4人の力もあって、川崎を押し戻していく。
1トップとなったFWマルティノス(20)が、54分、56分にチャンスを迎える。
そして58分、上原が左に大きく展開して氣田がマイナスのクロス。
マルティノスのシュートはDF山村がブロックするが、詰めていた上原がゴール。
その後も68分にマルティノスがヘッド、78分に上原がシュート。
仙台が押し気味に進め、川崎は時間を使う展開となる。
しかし83分、右サイドに流れた旗手がPA内に持ち込み、5点目を決めた。
■summary
仙台は前半、まったく太刀打ちできなかった。
川崎の攻撃を中盤で止められず、ずるずるとゴールに近寄られる。
両サイドからフリーでクロスを上げられては失点を重ねた。
GKスウォビィクは好セーブを見せていた。
45分の山村、80分の家長、82分の三笘のシュートをストップ。
いずれも決定的な場面で、素晴らしいセーブだった。
大量失点するのは早かったが、後半はある程度、戦えていた。
上原が中盤で組み立てて、左サイドで氣田がボールを引き出す。
1トップのマルティノスを活かしてチャンスを作れていた。
5失点と厳しい結果となったが、なんとか立て直したい。
川崎は完璧な試合運びで、勝利した。
後半、中盤に塚川が入ったものの、全体的な運動量が低下してしまった。
仙台にいい時間帯を作られてしまい、1失点。
ただ、大量リードがあったため、結果に影響はなかった。
6人を入れ替える大きなターンオーバーも成功した。
特に小林悠は2ゴール1アシストと活躍。
ダミアンも好調を維持する中、2人のプレー時間を上手くコントロールしたい。
次は中3日でホーム徳島戦(J1 #3)。
フルメンバーに戻すのではなく、選手の入れ換えを続けてほしい。
山根、旗手、田中碧を休まつつ、しっかりと勝利したい。
■goal
58上原力也(6)
12,39小林悠(11) 25遠野大弥(19) 33OwnGoal 83旗手玲央(47)
■judge
ソンリョン(1) 5.5 ほとんど仕事がなかった。49分、上原のFKを落としたが自らカバー。
山根視来(13) 6.0 髪型が変わった。右サイドを何度も切り裂き、33分、OGを呼び込む。
山村和也(28) 6.0 余裕を持って最後に控え、広い範囲をカバーする。45分、CKをボレー。
車屋紳太郎(7) 6.0 スピードも高さもあって完璧だった。61分、CKをヘッドで落とす。
旗手玲央(47) 6.5 40分と55分にミドル。83分、前線に顔を出してゴール。強いパスを出す。
シミッチ(6) 6.0 ロングボールで攻撃のスピードを操る。前半のみで交代。良く動いていた。
田中碧(25) 7.0 ゲームキャプテン。恐ろしい運動量でチームを下支え。小林悠へ1アシスト。
橘田健人(22) 6.0 ボール奪取を繰り返す。1アシスト。59分、決定機のシュートは上へ。
遠野大弥(19) 6.5 25分、コースを狙ってJ1初ゴール。縦に仕掛ける。セットプレーを担当。
小林悠(11) 7.5 2ゴール。旗手のゴールをアシスト。12分、25分にも惜しいシュート。
長谷川竜也(16) 6.0 3分、シミッチのロングクロスをヘッド。多くの左クロスを入れた。
■sub
HT(6)塚川孝輝(3) 5.0 61分、CKからシュート。パスは弱め。79分、持ちすぎてロスト。
72(19)家長昭博(41) 5.5 山根と何度もパス交換。80分、PA内で右に動いてシュート。
72(16)三笘薫(18) 5.5 80分、長距離ドリブル。82分、小林悠のパスからシュート。
83(22)谷口彰悟(5) 5.0 アンカーに入ってパスを散らす。90分、CBとのパス交換でミス。
90(25)脇坂泰斗(8) 5.5 ボールホルダーに素早く寄せていった。90+4分、FKを入れる。
■bench
丹野研太(27) ダミアン(9)
■coach
鬼木達 6.5 ターンオーバーしつつも圧勝。欲をいえば、もう少し選手を休ませたい。
■referee
池内明彦 5.0 イエローも含めて微妙な判断が続いた。ただ、致命的なミスはなかった。
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