J1リーグ開幕4連勝(公式戦9連勝)となった徳島戦(J1 #3)から中2日。
ホーム等々力での第4節柏レイソル戦。
引き続き神奈川県に緊急事態宣言が発令されていて、観客上限は5,000人のまま。
雷雨のため、17時予定のキックオフは30分遅れることとなった。
先発は、徳島戦から4人を変更する。
新たに山村、車屋、小林悠、長谷川が先発する。
ジェジエウ、ダミアン、三笘がベンチスタート、谷口がベンチ外となった。
ベンチにはGK丹野、塚川、橘田、遠野が入っていて、いつもと変わらない。
柏レイソルはJ1リーグで1勝2敗。
2020シーズンはJ1リーグ7位、YBCルヴァンカップ準優勝だった。
MVPと得点王を獲得したFWオルンガは、アル・ドゥハイルSC(QAT)へ移籍している。
2020シーズンの対戦は、川崎のダブルだった。
200711川崎3-1柏(J1 #4)
201219柏2-3川崎(J1 #34)
■1st half
雨は少し弱まってきたが、ピッチ状態は良くなかった。
水たまりの影響もあり、川崎は狭いエリアでのパスがずれてしまう。
柏は右のクリスティアーノ(9)、左の仲間隼斗(33)をサイドライン近くに配置。
川崎の横幅を広げながら、中央の江坂任(10)も含めて、ロングボールを入れる。
ただ、PA近くまでボールを運べていても、シュートは少なかった。
川崎は局面の攻防で突破できず、上手く前進できない。
FW呉屋大翔(19)と江坂が、シミッチへのパスコースを消す。
2CB車屋と山村の選択肢が少なく、柏のプレスを受けてしまった。
旗手がビルドアップに参加していたが、そうなると左サイドで長谷川が孤立。
右サイドの家長も抑え込まれていて、攻撃の手掛かりがなかった。
お互いにチャンスが少ないまま、前半を終えた。
■2nd half
後半開始から、塚川、橘田、三笘の3選手を入れて巻き返しを図る。
アンカーに入った塚川がパスの受け口となって、田中碧と橘田に渡していく。
橘田が柏の陣形を崩す動きを繰り返すことで、スペースを作った。
左サイドでは三笘がドリブルを仕掛ける。
49分、鋭いドリブルでRSB高橋峻希(6)を切り崩して、旗手がシュート。
59分にも中央でドリブルして、チャンスを作った。
柏は引き続きロングボールを入れてくるが、迫力は少なめ。
塚川は74分に江坂に抜かれ、85分にも転んで、柏に2度チャンスを与えてしまう。
それでも高さと運動量によって、橘田とともに中盤を引き締めた。
そして80分。
三笘が左サイドを深くえぐり、マイナスのクロスを家長が決勝ゴール。
苦戦したが、1点差で価値ある勝ち点3を得た。
■summary
柏は川崎の中盤のパスを封じることで、善戦した。
高い位置でボールを奪って、カウンターを仕掛ける。
中央の江坂、両サイドのクリスティアーノや仲間にロングボールを入れていく。
オルンガの不在の影響は大きいが、悪くはない攻撃だった。
後半、川崎に攻め込まれたが、GKキム・スンギュ(17)が素晴らしかった。
50分と59分の旗手、61分と90+6分の田中碧、69分のダミアン、90+1分の家長のループ。
1失点したものの、多くの決定的なシュートを防いだ。
旗手玲央(47)と車屋紳太郎(7)。 45+2分、旗手がクリスティアーノと接触したところで、前半が終了。他の選手が引き上げる中、車屋だけが旗手が起き上がるのを待って、一緒に引き上げていきました。 |
|
キャプテンマークは、脇坂泰斗(8)→田中碧(25)→ダミアン(9)が巻きました。 |
川崎はいつものようなパスワークができなかった。
前半は大雨の影響もあって、プレーの精度が落ちてしまった。
らしくないボールロストが目立ったが、それでも無失点で切り抜けた。
後半になると、三笘の突破力を活かして、左サイドで優位に立った。
アンカーに塚川が入り、車屋と山村からのパスを受けていく。
ピッチも回復し、不用意なロストが少なくなり、柏を押し込んでいった。
車屋と山村が安定していて、失点の可能性は少なかった。
連戦の続く田中碧、山根、旗手も疲労は否めないが、頑張っていた。
良い内容ではなかったが、それでも勝利することができた。
選手交代は鬼木監督にしては珍しく4人のみ。
最後の1人として、家長と遠野を交代させるかと思っていたが、動かなかった。
逃げ切るために、34歳の家長のフル出場が必要と判断したのだろう。
次は中3日でアウェイ神戸戦(J1 #5)。
開幕から続く連戦も、残り2試合で代表ウィークにより中断される。
フレッシュな選手を起用して、勝利していきたい。
■goal
80家長昭博(41)
■judge
ソンリョン(1) 6.0 13分、前に飛び出してクリア。クロスボールにも適切に対応していた。
山根視来(13) 5.5 いつもほど右サイドを攻略できなかったが、守備も含めて及第点だった。
山村和也(28) 6.0 前半、背後へのボールに苦しむ。ボールを持つと厳しいプレスを受けた。
車屋紳太郎(7) 7.0 パスの受け手が限られる中、的確にビルドアップ。判断良く守り切る。
旗手玲央(47) 6.5 高さのあるクリスティアーノと戦い続ける。50分と59分にシュート。
シミッチ(6) 5.0 江坂と呉屋に隠れがちだった。停滞の原因となる。17分、パスカット。
田中碧(25) 6.0 最後まで上下動を繰り返した。61分、90+3分、90+6分にシュート。
脇坂泰斗(8) 5.5 キャプテンマーク。27分、家長の右クロスをヘッド。37分、イエロー。
家長昭博(41) 5.5 流し込んで決勝ゴール。90+1分にループ。ポイントは作れなかった。
小林悠(11) 5.5 ボールが届く回数が少ない中でも、32分、43分、49分とシュートする。
長谷川竜也(16) 5.0 工夫して動いてはいたが、1人で孤立してしまう。22分、左クロス。
■sub
HT(16)三笘薫(18) 6.5 独力で左サイドをドリブルで突破していった。決勝アシスト。
HT(8)橘田健人(22) 6.0 動き回って中盤のスペースを埋める。61分、PA内からシュート。
HT(6)塚川孝輝(3) 6.0 2CBからパスを受けて組み立てた。74分、85分に致命的なミス。
64(11)ダミアン(9) 5.5 強くプレスを仕掛け、GKまで追った。69分、ターンからシュート。
■bench
丹野研太(27) ジェジエウ(4) 遠野大弥(19)
■coach
鬼木達 6.0 後半開始から3人を投入して勝利を呼び寄せる。もっと疲労に配慮したい。
■referee
松尾一 6.0 適切なジャッジだった。接触プレーの判定は少しあいまいだったか。
142,600views