YBCルヴァンカップ準決勝FC東京戦(YLC SF)から中2日。
大事なタイトルを1つ失ったが、すぐにJ1リーグの仙台戦を迎える。
J1リーグでは首位に立ち、暫定2位のFC東京(+2試合消化)と勝ち点12差。
暫定3位のC大阪(同じ試合を消化)とは勝ち点14差となっている。
残り13試合となり、このリードを保っていくことが重要。
台風14号の関東上陸が予想され、開催が危ぶまれた。
しかし、台風の進路が南に逸れたため、無事に開催される。
風は強くなかったが、試合中は雨が降り続いた。
Jリーグの観客数の緩和を受けて、この仙台戦から11,000席に拡大している。
新たにジオゴ、山村、車屋、大島、中村、旗手、小林悠、三笘が先発する。
続けて先発するのは、GKソンリョン、谷口、田中碧の3人。
外れた登里、守田、家長、ダミアン、齋藤学はベンチスタート。
山根、ジェジエウ、脇坂はベンチ外となった。
ベンチには、下田が入り、宮代が外れている。
仙台は、J1リーグで2勝6分11敗の暫定16位。
YLCは、グループリーグ3位で終えている。
札幌戦(J1 #20)から中6日で、川崎よりも日程的には有利。
アウェイでの対戦は、川崎が2点ビハインドを逆転した。
200722仙台2-3川崎(J1 #6)
■1st half
川崎が攻め続けて、ハーフコートに押し込む。
大島と中村で組み立てて、左右中央とバランス良く攻め込んでいく。
特に右サイドでは、ジオゴ・マテウスが精力的にスプリントした。
仙台はほとんど攻め手がなかった。
ボールをなんとか運び、クロスを入れるのが精一杯。
24分、36分と止血のため田中碧が2度ピッチ外に出た。
数的有利となった時間帯も、チャンスは作れなかった。
川崎は小林悠が多くの決定機を迎えた。
18分、大島のスルーパスから2回続けてシュート。
1度目はGKヤクブ・スウォビィク(27)が防ぎ、2度目はポストに当てた。
39分、DFを外してシュートするが、これもGKスウォビィクがセーブ。
そして、41分。三笘のスルーパスから先制ゴールを決めた。
■2nd half
後半も川崎が押し込んでいく。
49分、56分、58分に小林悠がシュートする。
いずれも決定的だったが、決められなかった。
追加点が入らないまま、60分あたりから仙台が攻めてくる。
プレスを強めて、ボールに寄せることで川崎のミスを誘う。
川崎も選手交代で対抗しようとするが、盛り返せない。
パスの正確性を欠き、判断も悪く、ボールを保持できない。
守備では左サイドを攻められて、車屋が厳しい対応を迫られた。
終盤、仙台が猛攻を仕掛けた。
80分、FW長沢駿(20)のヘッドは左ポストに当たる。
82分、FWアレクサンドレ・ゲテス(29)がヘッド、85分にもゲデスがシュート。
88分、MF道渕諒平(18)の右クロスからゴール前で混戦を作る。
危ないシーンが続いたが、何とか逃げ切った。
■summary
仙台は前半を耐え凌いで、後半に勝負を仕掛けた。
中6日と有利な日程を活かし、最後まで運動量は落ちなかった。
多くの決定機を作ったが、残念ながらゴールを決められなかった。
GKスウォビィクが素晴らしく、1失点で済ませることができた。
特に前半は、大量失点しても仕方がない内容だった。
後半も小林悠に決定機が続いたが、スウォビィクが望みをつないだ。
川崎は大きくターンオーバーしながら、勝利することができた。
YBCルヴァンカップは失ったが、J1リーグでは9連勝となった。
暫定2位のFC東京(+2試合消化)、暫定3位のC大阪(同試合消化)が敗れた。
勝ち点差はそれぞれ15差、17差となった。
また、勝ち点18差で暫定4位のG大阪(-1試合消化)が、潜在的な2位に上がってきた。
前半、決定機を量産しながらも、1点に留まった。
最後は仙台に追い込まれたが、無失点で切り抜けた。
良い内容とまではいえないが、良い結果を出した。
ジオゴ・マテウスや山村、中村も良い出来だった。
疲労が目立つ主力をサポートしつつ、勝利に導いてくれた。
次は中3日でアウェイ広島戦(J1 #22)。
選手を入れ替えながら、しっかり勝ち点を積み重ねたい。
■goal
41小林悠(11)
■judge
ソンリョン(1) 6.0 仕事は少なかった。30分、43分、53分とハイボールをがっちりキャッチ。
ジオゴ(17) 6.5 ワンツーやドリブルで鋭く右サイドを抜け出す。82分、ゲテスをフリーに。
山村和也(34) 7.0 仙台のクリアボールを回収。谷口をフォローして、無失点で切り抜ける。
谷口彰悟(5) 6.5 ダイレクトパスでボールを左右に振り分ける。最後は落ち着けなかった。
車屋紳太郎(7) 6.0 58分、小林悠に左クロス。70分、フリーでヘッド。後半、攻め込まれる。
田中碧(25) 6.0 1ボランチで奮闘する。頭部出血で2度ピッチ外に。42分、60分にシュート。
大島僚太(10) 6.0 中村とパスを繰り返す。21分、ミドル。18分、56分に小林へスルーパス。
中村憲剛(14) 6.0 落ち着いたプレー。8分、フリーでシュート。51分、FKをバーに当てた。
旗手玲央(30) 5.5 15分、シュート。右クロスを多く上げる。59分、小林悠へラストパス。
小林悠(11) 6.5 41分、先制ゴール。多くの決定的なシュートはGKやポストに阻まれた。
三笘薫(18) 6.0 ドリブルで抜くことは少なかったが、パスで貢献。12分、ボレーシュート。
■sub
67(30)齋藤学(19) 6.0 右FWに入り、81分、左FWへ。90分、ドリブルでPA内に侵入する。
67(14)家長昭博(41) 5.0 右インサイドハーフで出場。ボールキープする場面が少なかった。
74(10)守田英正(6) 5.5 1ボランチで引き締める。劣勢を盛り返すまでは至らなかった。
81(11)ダミアン(9) 6.0 87分、ワンタッチでシュート。88分、1人でキープして時間を作る。
81(18)下田北斗(22) 5.0 87分、ダミアンへ左クロス。精力的に走るが、周囲と噛み合わず。
■bench
丹野研太(27) 登里享平(2)
■coach
鬼木達 6.0 大きなターンオーバーを行いながら、しっかりと勝利した。
■referee
福島孝一郎 6.0 接触プレーが少ない展開の試合となり、スムーズにジャッジした。
130,700views