J1リーグ7連勝、公式戦8連勝となった湘南戦(J1 #19)から中5日。
勝ち点11差で追う2位セレッソと、アウェイ長居で対戦する。
観客制限の緩和を受け、収容率50%(最大22,000人目安)で開催される。
ただ、アウェイ席の設置はなく、川崎サポーターは現地観戦できない。
先発は、湘南戦から2人を変える。
登里と齋藤学が入って、車屋と旗手がベンチスタート。
中5日と間隔が空いたため、控え目なターンオーバーとなった。
ベンチには、2週間前の浦和戦(J1 #17)で負傷した大島が復帰している。
セレッソ大阪は、J1リーグ13勝3分4敗の2位。
2連敗したあと、前節の仙台戦(J1 #19)は逆転勝利している。
YBCルヴァンカップは準々決勝で敗退し、ベスト8。
等々力での対戦は、1月半前だった。
セレッソが先制したが、川崎が逆転して勝利した。
200819川崎5-2C大阪(J1 #11)
■1st half
お互いにしっかりとプレスを仕掛け、中盤を引き締める。
拮抗していたが、どちらかといえば、川崎がゴールに近づいた。
4分、家長と脇坂、6分、田中碧、7分、ジェジエウ、36分、小林悠がシュート。
セレッソも機会は少なかったが、チャンスを作る。
15分のブルーノ・メンデス(20)、16分の片山瑛一(16)のヘッドは、ソンリョンが防ぐ。
そして37分。CKからのクリアボールを登里がロングパス。
届いたボールを右サイドの脇坂がダイレクトで入れると、瀬古歩夢(15)がオウンゴール。
鋭いクロスの先には小林悠が待っていたので、瀬古のプレーは仕方がなかった。
43分に脇坂、45分に小林悠がシュートするが、GKキム・ジンヒョン(21)がキャッチ。
両チームともに最後まで上質のプレーが続いた。
■2nd half
後半立ち上がりから、セレッソが攻勢を仕掛ける。
右サイドを坂元達裕(17)とRSB松田陸(2)が攻め込んでいった。
そして62分、松田のアーリークロスを奥埜博亮(25)がヘッドで合わせて同点ゴール。
崩されたわけではなかったが、谷口とジェジエウの間をシンプルに突かれた。
セレッソが追い付いてからは、川崎の時間帯が続く。
ボールを保持しながら、右へ左へと揺さぶっていく。
しかし、セレッソは中央をしっかり固めて、跳ね返していった。
82分、川崎が5人目の交代となるダミアンを投入した直後。
大島の右CKの戻りを、旗手がグラウンダーのミドルを放つ。
GKが弾いたところを、ダミアンが詰めて、決勝点を奪った。
1分後にもPA内をきめ細かく崩して、山根のラストパスから三笘がゴール。
終盤に2点を奪ったことで、余裕を持って川崎が逃げ切った。
■summary
セレッソは3失点で負けてしまったが、高いクオリティを示した。
清武弘嗣(10)を中心として、川崎のプレスを受けても、簡単にボールを失わない。
しっかりとパスを繋ぎ、サイドからのクロスや速攻を仕掛けた。
守備ではPA内に人数を揃えて待ち構える。
左右にボールを散らされても、全員でスライドしてスペースを埋める。
GKキム・ジンヒョンも良いセーブを見せてくれた。
川崎は押し込みながらもセレッソの堅陣を崩せない時間が続く。
それでも焦れることなくボールを動かし続け、3ゴールを奪った。
途中出場のダミアンと三笘がゴールを決めて、勝つことができた。
レベルの高い試合で、良い結果を出すことができた。
J1リーグでは8連勝、公式戦は9連勝となった。
残り13試合で、2位だったセレッソと勝ち点14差となった。
翌日、暫定2位には勝ち点12差のFC東京が浮上している。
ただ、FC東京はセレッソと川崎より2試合多く消化している。
次は中3日でホームFC東京戦(YLC SF)。
今年のYBCルヴァンカップは、1試合制となっている。
重要な試合をきちっと勝って、決勝に駒を進めたい。
■goal
62奥埜博亮(25)
37OwnGoal 83ダミアン(9) 84三笘薫(18)
■judge
ソンリョン(1) 6.0 15分、16分とシュートを止める。53分、ロングボールに飛び出さず。
山根視来(13) 7.0 清武に自由を与えなかった。84分、PA内ドリブルで崩して、1アシスト。
ジェジエウ(4) 6.0 7分、CKをヘッド。14分、抜け出された奥埜を倒し、イエローをもらう。
谷口彰悟(5) 6.0 素早いパスで攻撃のスイッチを入れる。奥埜のゴールはマークを外した。
登里享平(2) 5.5 坂元の仕掛けを止められなかった。37分、ダイレクトで脇坂につないだ。
守田英正(6) 7.0 落ち着いたプレーが目立つ。2人に囲まれても苦にせずビルドアップする。
脇坂泰斗(8) 6.5 37分、右クロスからオウンゴールを生んだ。4分、43分にもシュート。
田中碧(25) 6.5 相手に寄せて鋭いタックルでボールを奪う。6分のミドルはDFに防がれる。
家長昭博(41) 6.5 キープ力でポイントを作る。4分、ミドル。54分、左に流れてクロス。
小林悠(11) 6.5 36分、45分、49分、65分とシュート。ゴールはなかったが、好調を維持。
齋藤学(19) 6.5 左サイドで受けて、多彩な仕掛けを見せる。守備も怠ることがなかった。
■sub
63(8)大島僚太(10) 6.5 バイタルで受けて周囲にパスを出した。79分、カウンターを防ぐ。
63(19)三笘薫(18) 6.5 65分、80分にドリブルで切り裂く。84分、ワントラップでゴール。
73(2)車屋紳太郎(7) 6.0 セレッソのサイド攻撃を慎重な対応で封じる。81分、左クロス。
73(25)旗手玲央(30) 6.5 83分、低い弾道の強いミドルで、ダミアンのゴールを生んだ。
82(11)ダミアン(9) 6.5 投入直後のファーストタッチで決勝ゴール。プレスを仕掛ける。
■bench
丹野研太(27) 宮代大聖(20)
■coach
鬼木達 7.0 先発のチョイスも交代策も成功し、1位2位対決のビッグマッチに勝利した。
■referee
東城穣 6.5 丁寧なジャッジを続け、両チームが繰り広げた素晴らしい試合に貢献した。
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