札幌戦(J1 #10)から中3日。
6週連続でのミッドウィーク開催のうち、3週目の水曜日。
J1リーグでは再開後9連勝。首位に立っている。
先発は、札幌戦から5人を変更。
新たに登里、田中碧、大島、家長、小林悠が先発する。
家長は、8月5日の鹿島戦(YLC GL #2)以来、2週間ぶりの出場。
大島は、8月12日の名古屋戦(YLC GL #3)で退場し、札幌戦は出場停止。
車屋、守田、下田、宮代、ダミアンがベンチスタートとなった。
ベンチからは、山村と齋藤学が外れている。
セレッソ大阪は、J1リーグ6勝3分1敗で暫定2位。
首位川崎と勝ち点7差となっている。
YLCでは、ベスト8に進出している。
中3日の柏戦(J1 #10)から、先発は1名だけ変更している。
2019シーズンの対戦は、C大阪の1勝1分だった。
190405川崎1-1C大阪(J1 #6)
190901C大阪2-1川崎(J1 #25)
■1st half
セレッソは低い位置でボールを回しながら、ロングボールを入れる。
7分、GKキム・ジンヒョン(21)からLSB丸橋祐介(14)へロングボール。
丸橋は川崎のプレスを抜けて、FWブルーノ・メンデス(20)へスルーパス。
ジェジエウと谷口の中間に走り込んだメンデスが、先制ゴールを決めた。
川崎はCBからスムーズにパスをつなげない。
セレッソの素早いプレスで、パスコースを封じられる。
それでも川崎がボールを運ぶと、セレッソは4バック4ボランチのブロックを敷いた。
中盤にスペースがなく、決定機を作れなかった。
しかし、停滞した状況が続いていた21分。
PA左からのFKを、脇坂がニアサイドに決めて同点。
GKキム・ジンヒョンは逆側に動いてしまい、触れなかった。
さらに41分。PA内で山根のパスを受けた家長が、丸橋に倒されてPKを獲得。
家長が自らPKを決めて、逆転に成功。
なかなか良い攻撃はできなかったが、セットプレーで2点を奪った。
■2nd half
セレッソは運動量が落ち、中盤を埋められない。
ネガティブ・トランジションでは、攻撃の選手がなかなか戻ってこない。
切り替えが遅く、スペースが空き、川崎の波状攻撃を受けてしまう。
53分、大島のループパスを小林が戻して、家長、登里とつないで小林悠がゴール。
2点差となり、57分、ミゲル・アンヘル・ロティーナ監督が動く。
前線を3人入れ換えて、フレッシュな選手たちで再び攻勢を仕掛ける。
直後の58分、丸橋のFKからDF瀬古歩夢(15)のゴールで1点差とする。
70分あたりまでは互角だったが、三笘が蹂躙していく。
72分、三笘がPA内に向かって強引なドリブル。
そして74分、小林悠とのワンツーから三笘がニアサイドを抜いてゴール。
77分にも三笘の縦へのドリブルで崩し、最後はダミアンが5点目を決めた。
■summary
セレッソはスタートから強度の高いプレーを選択した。
FWのプレスや縦パスを使った崩しなど、体力を惜しげもなく使った。
12分に先制したものの、前半、セットプレー2発で逆転されたことは誤算だった。
後半になると、運動量を保てなくなり川崎の攻撃を止められない。
バイタルでも時間を与えて、大島や家長の創造的なプレーを引き出した。
57分の3人の交代というカンフル剤も、効果は長く続かなかった。
GKキム・ジンヒョンは、21分の脇坂と75分の三笘の2度、ニアサイドを抜かれた。
逆側に動く判断ミスもあり、いつものような好セーブが見られなかったのは残念。
終了後の談笑。 ブルーノ・メンデス(20) レアンドロ・ダミアン(9) ジェジエウ(4) |
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三笘薫(18)。あんたが大賞。 大分戦(J1 #9)から2試合連続で獲得。 |
暫定2位のセレッソに対し、5点を奪って大勝した。
J1リーグ10連勝となり、暫定2位のセレッソと勝ち点10差になった。
圧倒的な結果だが、あえて不安材料を探せば、スロースタートが目立つこと。
後半、巻き返すことができているが、先に失点したくないところ。
次は中3日でアウェイ名古屋戦(J1 #12)。
名古屋は暫定3位(1試合未消化)で、勝ち点11差。
8月12日にも対戦(YLC GL #3)していて、2-2のドローだった。
ターンオーバーしつつ、良い内容と良い結果を出していきたい。
■goal
21脇坂泰斗(8) 42PK家長昭博(41) 53小林悠(11) 75三笘薫(18) 77ダミアン(9)
7ブルーノ・メンデス(20) 58瀬古歩夢(15)
■judge
ソンリョン(1) 5.5 安定したキャッチ。83分、間に合わないタイミングで飛び出すミス。
山根視来(13) 6.0 攻撃参加は内側に切れ込んでいった。38分、49分とクロスでCK獲得。
ジェジエウ(4) 6.0 勢い良くボールにチャレンジ。7分、丸橋のスルーパスに触れず失点。
谷口彰悟(5) 5.5 パスコースを切られて苦しむ。28分、47分と危険なパスミスを重ねる。
登里享平(2) 6.0 53分の小林悠、77分のダミアンのゴールに関与する。17分、パスミス。
田中碧(25) 5.5 速攻できる局面で逡巡してしまう。ボールを奪ったら早く判断したい。
脇坂泰斗(8) 6.5 21分、芸術的なFKを決める。8分、48分にも決定的なシュートを放つ。
大島僚太(10) 6.5 中盤で余裕あるプレー。20分、22分、53分とゴール前にパスを入れる。
家長昭博(41) 6.0 2週間ぶりの復帰戦。変わらない力強さ。42分、自ら得たPKで決勝点。
小林悠(11) 6.5 前半は右サイドに流れていた。53分にゴール、75分に三笘をアシスト。
旗手玲央(30) 6.0 36分、62分とシュート。パスもドリブルも良かった。得点に絡みたい。
■sub
61(8)三笘薫(18) 6.5 1ゴール。2人3人を引き寄せるドリブルを武器に、仕掛けた。
75(11)ダミアン(9) 6.0 1ゴール。最前線でプレスを仕掛ける。ロングボールを収めた。
75(30)守田英正(6) 6.0 右インサイドハーフで走り回る。85分、カウンターからシュート。90+1(41)宮代大聖(20) 5.5 右ウィング。プレー機会は少なかった。ボールを追い掛けた。
90+1(2)車屋紳太郎(7) 5.5 LSB。プレー機会は少なかった。90+2分、左サイドで攻防。
■bench
丹野研太(27) 下田北斗(22)
■coach
鬼木達 6.0 後半の巻き返しで圧勝に導いた。宮代と車屋の投入は遅くなった。
■referee
岡部拓人 5.0 ファウルとするプレーの基準が同じでなかった。PK判定は的確。
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