2020/07/27

200726川崎3-1湘南(J1 #7)

川崎3-1湘南(等々力, 19:00KO, 4,724人/5,000人)

3ゴールで逆転した仙台戦(J1 #6)から中3日。
横浜FC戦(J1 #5)から続くアウェイ2連戦を経て、等々力に戻ってきた。
J1リーグでは、2位名古屋に勝ち点2差の首位となっている。


先発は、仙台戦から5人を代える。
 小林悠、旗手、下田、守田、ジェジエウが入る。
  ジェジエウは、柏戦(J1 #4)で負傷交代して2週間ぶりの復帰。
 ダミアン、大島、田中碧、車屋がベンチスタート。
 仙台戦で負傷交代した長谷川はベンチ外となった。
 (7月28日、長谷川の負傷について、プレスリリースがあった。)
 (左膝内側側副靭帯損傷で、負傷日から全治4週間程度を要する見込。)

ベンチには新たにGK丹野、宮代が入り、GK安藤、山村が外れる。


湘南は、J1リーグで1勝1分4敗の15位。
昨年の対戦は、川崎の2勝だった。
 190419川崎2-0湘南(J1 #8)
 191006湘南0-5川崎(J1 #28)

10月6日の対戦は、パワーハラスメントを繰り返した曺貴裁監督が指導を外れていた。
直後の8日、曺貴裁が監督を退任。
そして10日からは、富士通OBの浮嶋敏が新監督に就任している。

川崎からレンタル中のDF馬渡和彰(3)は、契約上出場できない。

■1st half
湘南は、川崎にボールを持たせる戦術。
川崎の最終ラインにプレスに行かず、待ち構える。
5バックでゴール前を埋めながら、バイタルにも人を並べた。

湘南がプレスに来ないため、川崎がボールを持ち続ける。
中央は狭められているため、両サイドから崩していく。
右は山根、家長、脇坂といつものメンバー。
左は新たに旗手が入っていて、登里と下田で組んだ。

PAの内外から攻め立てて、数多くのシュートを放った。
その中でも25分、26分、30分の小林悠のシュートは決定的だった。
湘南はGK谷晃生(25)を中心に防ぎ、ゴールは生まれなかった。

■2nd half
湘南は一転して前からプレスを掛けてくる。
谷口とジェジエウに寄せながら、次のパスコースを切ってきた。
ボールを持てば、ロングボールを蹴らずにビルドアップ。
セカンドボールでも優勢を保ち、川崎と互角の展開に持ち込んだ。
57分、古林将太(5)の右クロスをタリク(11)がジャンピングボレーで先制する。

湘南は、引き籠らずに追加点を狙ってきた。
しかし、61分、湘南CKのクリアボールを下田が大島に送る。
大島のラストパスで山根は独走し、ふわっとGK谷を抜いて同点ゴール。

78分、DF石原広教(38)のトラップミスを奪った三笘が、そのままドリブル。
最後は戻ってきた石原の股を抜いて、GK谷のニアサイドに鋭くゴール。

逆転を許した湘南は、もうチャンスを作れなかった。
88分、田中碧がパスカットして、宮代とのワンツーから3点目を決めた。

■summary
湘南は先制ゴールまではプラン通りだった。
前半は耐えながら、後半スタートから2人を交代して攻勢に出た。
遅攻から組み立てて、その投入された古林とタリクでゴールを奪う。

これ以上ない展開となったが、逃げ切ることはできなかった。
前半のような耐える戦術は取らず、果敢に攻撃を続ける。
ミスもあって逆転を許してしまったが、悪くはなかった。


ジェジエウ(4)とレアンドロ・ダミアン(9)。

川崎は前半、圧倒していたが、ゴールが決まらない。
湘南がPA内をきつく締めていたこともあり、スペースは少なかった。
ミドルシュートも守備陣にブロックされて、GK谷のセーブも冴えた。
1点を決めていれば、楽な展開になったと思われる。

そして、後半は湘南の攻勢を受けてしまった。
運動量で下回る時間帯をどう凌いでいくかは今後とも課題といえる。
失点後は選手交代を重ね、前線からボールを追いかけた。
いずれも速攻から3ゴールを決めて、突き放すことができた。


仙台戦に続いて先制されてからの逆転勝ち。
これで7月は、6連勝となった。
失点も少なくなく盤石ではないが、素晴らしい結果といえる。

次は中6日でG大阪戦(J1 #8)。
G大阪は、首位川崎と勝ち点3差の暫定2位となっている。

東西のブロック内に限定された対戦は7月で終わる。
8月は、西のチームとの対戦が始まることとなる。
ルヴァンカップ予選も2試合あって、9試合が組まれている。
ターンオーバーを重ねながら、過密日程でも勝ち点を積んでいきたい。

■goal
61山根視来(13) 78三笘薫(18) 88田中碧(25) 
57タリク(11)

■judge
ソンリョン(1) 5.5 プレー機会は少なかった。失点を止めるのは難しいが、反応はしたい。
山根視来(13) 6.5 34分、パスミスから攻められる。61分、独走して同点ゴールを決める。
ジェジエウ(4) 6.0 スピードと高さは変わらず圧倒的。57分、タリクに剥がされてしまう。
谷口彰悟(5) 6.5 ロングボールを回収して、攻撃に転じた。後半、パスコースが減った。
登里享平(2) 6.5 左サイドを制圧。フリーでボールを受けて、ゆったりと組み立てた。
守田英正(6) 6.5 1ボランチで奮闘。周囲を囲まれて窮屈だった。50分、ボレーシュート。
脇坂泰斗(8) 5.5 26分、39分とミドル。スペースが限られていて、ゴールを生めなかった。
下田北斗(22) 6.5 滑らかなパスを展開。味方を走らせつつ、自らも走ってパスを受ける。
旗手玲央(30) 5.5 プロ初先発。強気にゴールを目指していたが、徐々に消えてしまった。
小林悠(11) 6.0 好調さを維持。あまりにも多くの決定機を迎えたが、ゴールを決められず。
家長昭博(41) 5.5 右サイドで攻撃を組み立てる。ふわっとしたクロスを正確に入れた。

■sub
58(8)大島僚太(10) 6.5 61分、素早い判断で1アシスト。正確なトラップとパスで支える。
58(30)三笘薫(18) 6.0 78分、奪って運んでプロ初ゴール。ドリブルの仕掛けは不発だった。
66(41)ダミアン(9) 6.0 直接ゴールに絡まなかったが、良く貢献した。74分、シュート。
66(11)宮代大聖(20) 5.5 田中碧のゴールをアシスト。70分、PA内に縦に入って仕掛ける。
85(22)田中碧(25) 6.5 88分、ボール奪取からゴールを決めた。プレスも頑張っていた。

■bench
丹野研太(27) 車屋紳太郎(7)

■coach
鬼木達 6.5 前半でゴールを奪えないまま先に失点してしまうが、選手交代で逆転に導いた。

■referee
家本政明 6.5 ほとんど笛を吹かず、試合をコントロール。素晴らしかった。

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