2019/04/20

190419川崎2-0湘南(J1 #8)

川崎2-0湘南(等々力, 19:00KO, 19,556人)

内容は良くはなかったものの、鳥栖戦(J1 #7)に勝利。
勝ち点を10として、J1リーグ8位に上がっている。

中4日で迎えるホームの湘南戦。
次週火曜日にACLを控えるため、金曜日の開催。
J1リーグで5試合目のホームで、すでに3回目の金曜日となった。


先発は、鳥栖戦から1人だけ変更する。
ボランチに田中碧を入れて、下田はベンチ外となった。
ベンチには、カイオと脇坂が入り、ジェジエウが外れる。

負傷中の中村、守田、谷口、車屋は引き続きベンチ外。


湘南は、J1リーグで3勝1分3敗の9位。
昨年の対戦は天皇杯を含めて3試合。1勝2分だった。
 180302川崎1-1湘南(J1 #2)
 180822川崎3-1湘南(天皇杯 R16)
 180926湘南0-0川崎(J1 #18)

■1st half
湘南は、5バックを思い切って高く保つ。
コンパクトな陣形を敷いて待ち構え、プレスは控え目だった。

川崎のボランチは、ボールを長く持ってパスコースを探す。
そのタイミングで、小林と知念がオフサイドラインからの裏抜けを狙った。

21分、大島のループパスを最前線に上がっていた馬渡が胸で落とす。
緩く落ちてきたところを、阿部の美しいダイレクトボレーで先制。

次いで39分。奈良の長いスルーパスで、知念が抜け出す。
GK秋元陽太(1)との1対1となり、落ち着いてワンタッチゴールを決めた。

湘南はCBフレイレ(3)から攻撃をスタート。
ダイレクトパスを繰り返すことで、ゴールを目指した。
ただ、バックパスも多く、チャンスは少なかった。

■2nd half
後半も川崎がゆっくりとボールを持った。
湘南は4バックにして中盤を厚くするが、攻め手は少なかった。

70分に阿部を下げ、長谷川を入れると、左サイドの守備が緩んでしまう。
登里1人では防ぐことができず、湘南に押し込まれてしまう。
湘南のセットプレーが多くなり、74分、フレイレがヘッドを放つ。

85分を過ぎると、湘南の攻勢は終わった。
川崎がカウンターを仕掛ける展開となって、長谷川のドリブルが活きた。
長谷川は87分、89分にシュート、88分、90+1分にクロスと立て続けに仕掛けた。

■summary
鳥栖戦とほぼ同じメンバーだったが、大きく改善した。
前半に2点を奪い、最後まで失点せずに試合を終えることができた。

湘南のプレスが少なかったため、良い内容となったともいえる。
CBだけでなく、ボランチにも余裕があったため、パスが回った。

この試合も、大島の素晴らしさは際立っていた。
視野が広く、高い技術で正確なパスを通していく。
家長と田中碧がしっかりと大島をサポートして、負担を減らした。


湘南はコンパクトに守ったが、5バックの背後のスペースを狙われる。
最終ラインの裏に抜け出されてもオフサイドを取れず、チャンスを与えた。

13分、舞行龍との接触で武富孝介(39)が交代したことは誤算。
1トップの山﨑凌吾(11)、シャドーの梅崎司(7)の存在感も薄かった。
ただ、速攻だけでなく、パスをつないで崩そうという意図は感じられた。
今後、どれだけクオリティを上げていくか、楽しみなところ。


次は中3日の蔚山現代戦(ACL GL #4)。
GLはここまで1勝2敗で、勝利することが必要な状況。
日程は詰まっているが、グループリーグ突破のために結果を出したい。

■goal
21阿部浩之(8) 37知念慶(20) 

■judge
ソンリョン(1) 6.5 74分のフレイレのヘッド、78分の松田天馬(18)のミドルをセーブ。
馬渡和彰(17) 6.0 杉岡大暉(5)を制して攻め込む。29分のFKは壁に当てる。1アシスト。
奈良竜樹(3) 6.5 機を見てタックルを仕掛け、守備を牽引。知念へのパスで1アシスト。
舞行龍(29) 6.0 1トップの山崎にボールを入れさせなかった。パスも安定していた。
登里享平(2) 6.0 サイドに張ってプレー。82分、インターセプトから長距離をドリブル。
田中碧(25) 6.0 大島や家長と適切な距離を保った。3分、ボールを奪い、知念へスルーパス。
大島僚太(10) 7.0 少ない動きでフリーになっていた。有効なパスコースを正確に突いた。
家長昭博(41) 6.5 ボランチの近くに下り、ショートパスの交換から攻撃を組み立てた。
阿部浩之(8) 7.0 的確な位置取りで湘南の攻撃を封じた。コントロールボレーで先制ゴール。
小林悠(11) 6.0 2トップ。最終ラインとの駆け引きを繰り広げる。ゴールはあと一歩か。
知念慶(20) 6.5 37分、GKとの1対1を制して追加点。4分、83分にもシュートを放った。

■sub
64(17)鈴木雄斗(27) 5.5 右SBに入り、慎重にプレー。66分、無闇にドリブルしてロスト。
70(8)長谷川竜也(16) 5.5 守備で周囲に負担を与えた。85分以降、ドリブルで仕掛けた。
85(20)脇坂泰斗(28) 5.0 J1リーグでのデビュー戦。バックパスが多く、消極的だった。

■bench
新井章太(21) カイオ(44) 山村和也(34) ダミアン(9) 

■coach
鬼木達 6.0 2トップで湘南の5バックを攻略した。将来を見据えた脇坂の投入も適切だった。

■referee
家本政明 6.5 抑制されていて一貫したジャッジ。どちらのチームにも偏りがなかった。

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■おまけ

 ソンリョン(1)がJ1リーグ100試合出場。
  2016年29試合。

  2017年33試合。
  2018年31試合。
  2019年7試合。
  鳥栖戦で達成して、今日が101試合目。
 ガーナミルクチョコレート100個贈呈。