2018/09/27

180926湘南0-0川崎(J1 #18)

湘南0-0川崎(Shonan BMWスタジアム平塚, 19:30KO, 8,816人)

台風12号の影響で開催中止となっていた湘南戦。
当初予定の7月28日から2月後、ミッドウィークに組み込まれる。
名古屋戦(J1 #27)から中3日、次節長崎戦(J1 #28)まで中2日の日程となる。

キックオフは19時30分。
近距離のアウェイとはいえ、平日開催で30分遅いのはありがたい。

強い風雨に見舞われた。
ほとんど屋根のないスタジアムなので、厳しい観戦環境。
それでも、アウェイ側に多くのサポーターが入っていた。














先発は3試合連続で同じ。
長谷川がケガで離脱したため、ベンチには新たに齋藤が入る。

湘南はJ1リーグ14位。
J2からの昇格シーズンで、混戦となっている降格圏まで勝ち点1差。
等々力での対戦(J1 #2)は、1-1でドローだった。
8月に天皇杯でも対戦(天皇杯 R16)し、3-1で勝っている。

■1st half
湘南はいつもながらの忠実なプレッシング。
素早く複数で囲んでボールを奪い、攻めに転じた。
セカンドボールも拾っていたが、ゴール前に迫れない。

川崎はワンタッチパスを多用する。
ただ、球離れが遅くなるとすぐに詰められる。
最前線の小林との距離が遠くなり、PA近くになるとパスがつながらない。
11分、27分、45+1分と、家長が積極的にミドルシュートを放った。

■2nd half
湘南がプレスを緩め、ボランチに余裕が生まれる。
61分には左に登里、71分には右に鈴木を投入。
2人の特長を生かしながら、攻めていった。
特に登里は、左サイドから内に入ってスペースを作り、車屋を引き出した。

終盤には決定機を量産する。
84分、小林のラストパスで、知念がGK秋元陽太(1)と1対1となる。
かなりの時間があった中で、知念のシュートは秋元に止められた。

直後の85分。自ら得たPKを小林が中央に蹴り込むが、仁王立ちの秋元がストップ。

90+2分には、小林がPA内左から巻き込むようなシュート。
ファーサイドに美しい弾道が伸びたが、秋元が弾き出した。

■summary
雨は強かったが、水たまりはなく、ボールはそれなりに転がった。
ただ、風の影響を受けて、ロングボールは流れてしまった。

湘南はボールが動いても動いても、次々に追いかけていった。
パスコースを全体で限定しながら、川崎の攻撃を防ぐ。
しかし、ボールを奪った後の展開には工夫がなかった。

69分には奈良のトラップミスから山﨑凌吾(38)が独走。
ただ、川崎の戻りが早く、チャンスを作る前につぶされてしまった。


川崎は湘南の走力に苦しみながらも、最後の10分間は崩し切った。
GK秋元がスーパーセーブを連発したことで、ドローに終わった。
浦和戦(J1 #19)も西川、鳥栖戦(J1 #22)も権田に活躍されて勝ち点を失っている。
この日の秋元の素晴らしいパフォーマンスは、見るべき価値があった。

内容的には失点する可能性は少なかった。
こちらのゴールは決まらなかったが、難しい天候だったので悪くはない結果といえる。

未消化の試合を終え、首位広島とは勝ち点3差。
残り7試合となったが、1試合ずつ着実に勝っていきたい。

■goal

■judge
ソンリョン(1) 6.5 風雨の中、完璧なキャッチを見せる。76分のクロスも大きくパンチング。
エウシーニョ(18) 6.0 スペースは限られたが、右でポイントを作る。守備もまずまず。
奈良竜樹(3) 5.5 カバーも含め守りは良かった。コースがないと苦し紛れのパスを奪われた。
谷口彰悟(5) 6.5 スペースを埋めつつ、湘南のチャンスの芽を早い段階で摘んでいった。
車屋紳太郎(7) 6.5 登里が入ってから見違えるようにサイドに進出。62分、ミドル。
大島僚太(10) 6.0 縦へのロングパスは風で流される。コンディションが徐々に戻ってきた。
下田北斗(22) 6.5 進むドリブルも散らすパスも効いていた。48分、強烈なミドル。
家長昭博(41) 6.0 前半、3本のミドル。ボールを引き出しては、ドリブルで仕掛けた。
中村憲剛(14) 6.0 パスコースを封じられても、意図を持ったパスで組み立てた。
阿部浩之(8) 5.5 バランスは良かったが、トリッキーなプレーを見せられなかった。
小林悠(11) 6.5 前線で孤立しながらも、最後に決定機を多く作る。正面へのPKは残念。

■sub
61(8)登里享平(2) 6.0 中に絞ってスペースを作り車屋を呼び込む。細かな動きを繰り返す。
71(22)鈴木雄斗(27) 5.5 ゴリゴリと力強く前にボールを運ぶ。ゴール前でも勝負した。
82(41)知念慶(20) 5.5 84分の決定機はストライカーとして決めておきたい。

■bench
安藤駿介(24) 舞行龍(29) 田中碧(32) 齋藤学(37) 

■coach
鬼木達 5.5 先発を入れ替えず、疲れを感じさせた。次節をにらみ、早目に交代させる。

■referee
飯田淳平 6.0 接触プレーに厳しく吹き、試合を落ち着かせる。PK判定は難しいところ。

75,100views