2018/08/23

180822川崎3-1湘南(天皇杯 R16)

川崎3-1湘南(等々力, 19:00KO, 8,553人)

首位攻防の広島戦(J1 #23)を制して中2日。
 天皇杯4回戦がミッドウィークに開催される。

4回戦までの開催地は、カテゴリー下位チームのホーム優先。
 ただ、同じJ1の湘南との対戦。
 川崎がトーナメントで上に位置するため、等々力で開催される。

3回戦は水戸と対戦(天皇杯 R32)。PKで勝利している。














先発は広島戦から11人全員を変更。
 広島戦でベンチ入りした7選手はすべて先発。
ベンチには、新たに安藤、エドゥを新たに入れる。
 残りのベンチ5人は、広島戦の先発がベンチに回った。














湘南はJ1リーグで7勝5分10敗の12位。
 日程は同じ中2日で、10人の先発を変更している。
 3月の等々力での対戦(J1 #2)は、1-1のドロー。
 7月にも対戦予定(J1 #18)だったが、台風で9月に延期されている。

■1st half
川崎はスタートからプレスをかけていく。
 知念と赤﨑がボールを追い、最終ラインも高く押し上げる。

湘南はチャンスを作れなかったが、15分。
 左サイドから鈴木国友(27)がシンプルにクロスを入れる。
 中央の小川慶治朗(50)が、頭でうまく合わせて先制する。

川崎は31分に齋藤と赤﨑が、33分に知念がPA内でシュート。
 しかし、GK富居大樹(21)が素晴らしい反応を見せて防がれた。

■2nd half
後半開始から武岡に代えて守田を投入。
 すると守田はたった1人で、試合をがらっと変えてみせた。
 ボランチに入り、簡単にさばくだけで、湘南のプレスを無力化する。
 ぎりぎりまで相手を呼び込んで、切っているはずのパスコースに出していく。
 周囲に余裕を与えることで、チームを躍動させた。

47分、下田のFKから岡崎亮平(3)のオウンゴールですぐに同点。
さらに54分、鈴木からの縦パスを受けた齋藤が、左サイドから強引なシュート。
角度はなかったが、GK富居に当てながらも勝ち越しのゴールを決めた。

68分には湘南が攻め込むが、新井が3本連続でシュートを止める。
 いずれも至近距離からのシュートで、素晴らしい反応を見せた。

87分には知念がPKを獲得し、自ら決めた。

■summary
湘南は手数をかけずにクロスを入れ、先制に成功した。
 いつものような激しいプレスではなく、5バックでブロックを組んで守る。
 ただ、54分に逆転を許しても、ペースを上げることができなかった。

逆に川崎は激しくプレスを仕掛けた。
 ボールを奪ってチャンスを作ったが、失点後に失速してしまう。
 下田と田坂のボランチが、パスを回すことができなくなる。
 武岡にもパスミスが多く、右サイドで形を作れなかった。














後半、守田の投入で息を吹き返し、見事に3点を奪うことができた。
 守田の出場時間は少し長くなったが、チームを甦らせる活躍だった。
 赤﨑と知念の2トップ、齋藤と長谷川の両ウィングも持ち味を出した。
 レギュラー陣に比べ、内容的には少し差があったが、見事に結果を出した。

次は中2日で仙台戦(J1 #24)。
 今日のターンオーバーを活かして、勝ち点を積み上げたい。

■goal
47OwnGoal 54齋藤学(37) 87PK知念慶(20) 
15小川慶治朗(50)

■judge
新井章太(30) 6.0 59分、パンチが小さくなる。68分、圧巻の3本連続ストップを見せた。
武岡優斗(17) 4.5 フリーの状態でパスミスを繰り返した。38分には1対1で抜きされれる。
舞行龍(29) 6.0 右CB。ハイボールにうまく対応する。パスには少しぎこちなさを感じた。
奈良竜樹(3) 6.5 いつもとは反対の左CBに入る。積極的にラインを押し上げていった。
鈴木雄斗(27) 6.5 左SBから右ウィングでプレー。1アシスト。90分、GKとの1対1を外した。
下田北斗(22) 6.0 同点ゴールを導くFKを蹴った。後半は球離れが早くスムースになった。
田坂祐介(6) 5.5 ボランチと右SBでプレー。29分、鈴木国友に奪われて決定機を与えた。
長谷川竜也(16) 6.0 中央のFW2人を狙ってクロスを入れた。4分、知念へラストパス。
齋藤学(37) 6.5 移籍後初ゴールが決勝点。楽しそうにドリブルして、シュートした。
知念慶(20) 6.5 強い体幹で仕掛ける。微妙な判定だったが、PKを獲得して1ゴール。
赤﨑秀平(9) 6.0 プレスを先導。31分、38分、48分、55分など、強烈なシュートを放つ。

■sub
HT(17)守田英正(25) 8.0 全体を俯瞰して立ち位置を決め、パスを通す。試合を支配した。
77(16)登里享平(2) 5.5 左SBに入って、守備に徹してリードを保った。
88(22)大島僚太(10) 5.5 89分、齋藤のラストパスをゴール前で触れなかった。

■bench
安藤駿介(24) エドゥ(23) 家長昭博(41) 小林悠(11) 

■coach
鬼木達 7.5 完全なターンオーバーを実施し、守田の投入で試合をひっくり返した。

■referee
今村義朗 6.0 手を使うプレーは確実にファウルと判定。知念のPKは微妙だった。

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