2018/08/12

180811清水1-2川崎(J1 #21)

清水1-2川崎(IAIスタジアム日本平, 18:00KO, 18,129人)

雨が降って気温が下がり、風もあっていくぶん涼しい日本平。
18時キックオフで、明るい状態からプレーがはじまった。














川崎の先発は横浜FM戦(J1 #20)と同じ。
2試合続けて奈良がベンチ外となり、車屋がCBに入る。
ベンチも顔ぶれが変わらない。














清水はJ1リーグで、8勝3分8敗の10位。
等々力での対戦(J1 #15)は、川崎が3-0で勝利している。
7月に加入したFWドウグラス(49)が先発する。

■1st half
1分、中村のスルーパスから小林が決定機を迎えるが、GK六反勇治(13)に防がれる。
余裕がありすぎて、GKにシュートを当ててしまうのは浦和戦(J1 #19)のよう。

清水はカウンターで仕掛けてくる。
5分、車屋の縦パスをカットして、ミッチェル・デューク(19)がドリブルしてクロス。
中央のドウグラスが素晴らしいトラップで、車屋を置き去りにして先制。

早い時間帯でリードを許したが、川崎がボールを握る。
ピッチ全体を俯瞰して、スペースを使いながら美しい攻撃を続けた。

32分、中村から右サイドのエウシーニョへ大きくサイドチェンジ。
エウシーニョはダイレクトでクロスを入れ、大きくジャンプした小林が同点ゴール。

清水は引いて守り、デュークとドウグラス頼みのカウンター。
ただ、43分、肝心のドウグラスが交代してしまった。

■2nd half
後半も引き続き、川崎が圧倒する。
49分の小林、52分のエウシーニョ、52分の谷口、56分の阿部、63分の中村など、多くのシュートを放つ。左右からのクロスボールも多く、ほとんどミスなく攻め続けた。

64分、阿部が縦パスを小林に入れて、DFを背負いつつ走り込んできた大島にドロップ。
大島が右足ダイレクトでゴールに蹴り込み、逆転に成功する。

ここから清水が逆襲に転じる。
いったん奪われても、素早いプレスでボールを回収する。
ゴール前に選手を並べて、アーリークロスを入れた。
74分の北川航也(23)のシュートなど、いい時間が続いた。

川崎は76分に鈴木、77分に齋藤を投入して巻き返す。
自陣でボールを回すことができるようになり、齋藤の左からの仕掛けで時間を使った。

■summary
ゴールは少なかったが、よい攻撃を続けることができた。
両SBの登里とエウシーニョに余裕があって、スピードをコントロール。
縦にサイドを突破するだけでなく、中央に横パスをつないで組み立てた。

64分に大島のゴールで逆転してからは、15分ほど厳しい時間が続いた。
清水のシンプルな攻撃で体制を崩され、クリアするのが精一杯となる。
失点しなかったのは良かったが、なるべくパスをつなぎたい。

首位広島に勝ち点9差、2位FC東京に勝ち点1差の3位。
1試合消化が少ないが、引き続き2チームを追いかけたい。















清水はプレスをかけず、川崎に自由にプレーさせた。
決定機をあれだけ作られていては、勝機は少ない。
真夏の試合できついとは思うが、ボールホルダーとの距離をもっと詰めたい。

ゴールやトラップも含めて、ドウグラスが素晴らしかった。
1トップで谷口と車屋に挟まれながら、背後を狙った。
デュークのスピードと組み合わせて、カウンター攻撃に最適。
43分での交代は残念だったが、今後の活躍が期待できる。














試合終了後、西部洋平(1)とハグする小林悠。
武岡優斗も笑顔で駆け寄った。

■goal
5ドウグラス(49)
32小林悠(11) 64大島僚太(10) 

■judge
ソンリョン(1) 5.5 プレー機会が限られた。ドウグラスのゴールは触ってはいた。
エウシーニョ(18) 6.5 右サイドを攻め続け、多くのクロスを入れる。32分、アシスト。
谷口彰悟(5) 7.0 縦にボールを入れられても、食い止め続けた。52分、CKをボレー。
車屋紳太郎(7) 5.0 5分、パスとマークの2重ミスで失点。挽回するが、51分にもパスミス。
登里享平(2) 6.5 カウンターを警戒し、慎重にプレー。後半、村田和哉(11)を抑えた。
大島僚太(10) 7.0 動かずに相手を剥がしてフリーに。決勝ゴール。83分にもミドル。
守田英正(25) 6.5 ボールを持ってからの判断が早くなりつつある。司令塔として働く。
家長昭博(41) 7.0 加速するドリブルからクロスを入れる。最後までボールを追い続ける。
中村憲剛(14) 6.5 19分、63分にミドルを放った。ミスも散見されたが、試合を動かした。
阿部浩之(8) 6.5 56分、一直線の左足ミドル。危険を察知して献身的にスペースを埋める。
小林悠(11) 7.5 攻撃を牽引して1ゴール1アシスト。1分、GKとの1対1でGKに当てる。

■sub
76(14)鈴木雄斗(27) 5.5 86分、1対1でファウルを受ける。プレスで時間を進めた。
77(8)齋藤学(37) 6.0 押し込まれる展開で、ドリブルを3度仕掛けてゴールを目指した。
90+3(11)知念慶(20) 5.5 時間が短く、プレー機会はほとんどなかった。

■bench
新井章太(30) 武岡優斗(17) 舞行龍(29) 森谷賢太郎(19)

■coach
鬼木達 6.5 的確な交代でリードを守る。もっと多くの選手を起用したい。

■referee
松尾一 6.0 接触プレーに厳しく、バランス良く裁いた。

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