2018/08/16

180815川崎0-0鳥栖(J1 #22)

川崎0-0鳥栖(等々力, 19:00KO, 24,390人)

清水戦(J1 #21)から中3日。
平日ナイターだが、お盆期間でチケットは完売。
「2018川崎の車窓から~東急グループフェスタ~」が開催され、陸送された上田電鉄(元東急)7200系が展示された。














横浜FM戦(J1 #20)から3試合連続で同じ先発、同じベンチ。
日程が詰まってくるだけに、クオリティの低下が心配される。














鳥栖はJ1リーグで15位。
4月25日のアウェイ(J1 #10)での対戦は、0-2で川崎が勝っている。

中断期間に獲得したフェルナンド・トーレス(9)と金崎夢生(44)が先発。
豊田陽平(11)も期限付き移籍していた蔚山現代から戻り、ベンチ入り。
川崎は今年のACLで蔚山現代と2度対戦し、豊田も出場していた。















■1st half
立ち上がりは両チームともにボールを保持できない。
しかし、10分すぎからは、川崎がペースをつかんだ。

鳥栖がプレスに来る前に、ダイレクトでパスをつなぐ。
サイド攻撃はいつもより少なめで、中央から縦パスを入れて崩していった。
27分の小林、41分の阿部と決定機は作ったが、GK権田修一(20)が防いだ。

鳥栖の攻撃はトーレスと金崎にロングボールを入れるだけ。
2人へのサポートも少なく、防戦一方だった。

■2nd half
後半も、前半と同じように川崎が押し込む。
ショートパスをじれずにつなぎ、穴を探しては縦パスを狙った。
鳥栖の守備を前後左右に動かして、その逆を突いた。

押し上げられなくなった鳥栖は、徐々に自陣に引きこもる。
トーレスと金崎も守備に戻ることが多くなり、ほとんど攻撃ができない。
中盤も空いて、セカンドボールが拾えず、川崎の波状攻撃を許した。

しかし、後半もGK権田が立ちはだかった。
61分のエウシーニョ、80分の小林、89分の知念、90+4分の鈴木など、多くの決定的なシュートを防ぎ続けた。
87分には大島のラストパスから齋藤が決定機を迎えるが、シュートは枠を外した。

■summary
圧倒的にボールを保持して、多様なパターンで攻めた。
美しいパスワークから決定機を量産したが、ゴールだけが決まらない。
内容は素晴らしかったが、残念ながら結果は出なかった。

中3日だったが、疲労はそれほど感じなかった。
特に大島と守田は、前後に入れ替わって交代で休みをとっていた。
体力を温存しながら、最後までしっかりプレーできていた。

鳥栖はチャンスを作れない展開だったが、耐えて勝ち点1を得た。
マッシモ・フィッカデンティ監督らしい負けないサッカーだった。
トーレスと金崎は素晴らしい選手だが、2人だけで攻撃するのは難しい。
もっとチーム全体で押し上げて、2人をサポートする戦術も採り入れてほしい。














次は中3日、首位の広島戦(J1 #23)。
勝ち点差は9(消化は1試合少ない)と大きいので、よい結果を出して、差を詰めたい。

■goal

■judge
ソンリョン(1) 6.0 45分、原川力(4)のFKをパンチング。プレー機会は少なかった。
エウシーニョ(18) 6.5 鳥栖に背後を突かれるおそれが少なく、比重を攻撃に置いた。
谷口彰悟(5) 7.0 高いラインを保ちながら、攻撃の起点となるパスを供給した。
車屋紳太郎(7) 6.5 トーレスにしっかりと対応する。38分、ロングシュート。
登里享平(2) 6.0 バランス良く攻め上がる。守備では小野裕二(40)をミスなく抑えた。
大島僚太(10) 6.5 動きは少なかったが、要所で効いた。62分、ロングシュート。
守田英正(25) 6.5 全体に目配りしつつ、果敢に高い位置まで攻め上がった。
家長昭博(41) 6.0 細かいパスワークに参加して、急がずに中盤でポイントを作る。
中村憲剛(14) 7.0 意表を突くパスで攻撃を牽引した。ミドルシュートも多く放つ。
阿部浩之(8) 6.0 左サイドから多くのチャンスに絡む。41分の決定機は決めたかった。
小林悠(11) 6.5 最終ラインとの駆け引きを制し、シュートチャンスをたくさん作った。

■sub
81(14)鈴木雄斗(27) 6.0 縦への推進力を見せ、積極的にシュート。トラップは大きい。
81(8)齋藤学(37) 6.0 87分の決定機を外してしまう。仕掛ける質は高まってきた。
88(41)知念慶(20) 6.0 89分にターンから、90+5分にはFKからシュートを放った。

■bench
新井章太(30) 武岡優斗(17) 舞行龍(29) 森谷賢太郎(19)

■coach
鬼木達 5.5 交代策も良かったが、勝てなかった。起用する選手が固定化している。 

■referee
佐藤隆治 5.5 川崎の接触プレーに厳しすぎたものの、妥当な判定だった。

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