陽が落ちても蒸し暑く、風もない等々力。
芝も荒れていて厳しい環境。
湘南戦(天皇杯 R16)から中2日。
ただし、湘南戦ではターンオーバーを実施した。
主力組が出場した広島戦(J1 #23)から見ると、中5日となる。
先発は広島戦と同じ。
J1リーグでは、5戦連続で先発が固定している。
そのうち、守田、登里、大島が湘南戦で途中出場した。
ベンチには湘南戦の先発7人が回った。
残りの4人、奈良、武岡、長谷川、赤﨑はベンチ外となった。
仙台はJ1リーグで10勝5分8敗の8位。
ユアテックでのアウェイ(J1 #8)は、スコアレスドロー。
川崎から期限付移籍中の板倉滉(4)は、契約上出場できない。
ただ、日程的にもU-21代表でアジア大会に参加中で、出場できなかった。
■1st half
立ち上がりから川崎がボールを握る。
しかし、10分。
西村拓真(30)が谷口からボールを奪い、そのままシュート。
仙台は関口訓充(40)とともに、西村が中心となって仕掛けた。
川崎は攻め急がず、ゆっくりパスをつなぐ。
簡単なミスもあったが、中距離の縦パスを入れる。
小林がポストプレーでボールを受け、阿部と家長がワイドに張る。
27分には小林、45+2分には阿部のシュートがポストを叩いた。
バランス良く守る仙台を揺さぶって、ゴールに迫った。
■2nd half
川崎は同じように縦パスで緩急を付けて攻めていく。
55分、GKシュミット・ダニエル(1)が中村のプレスを受けてロングボールを蹴る。
ヘディングで登里が戻したボールを、大岩一貴(27)がトラップミス。
ボールはオフサイドポジションに残る中村の足元に流れ、先制ゴール。
川崎は暑さもあって、じっくりとプレー。
仙台のプレスも厳しくはなかったが、相次ぐパスミスでボールを失う。
中盤が緩んでできたスペースを使ったが、カウンターに迫力がなかった。
仙台はサイドからのクロスで反撃。
78分にはハーフナー・マイク(41)を投入し、PA内で混戦に持ち込む。
バイタルも使いながら、72分、90+1分に奥埜博亮(7)がシュート。
ただ、深くブロックを組んで守る川崎を崩せなかった。
■summary
両チームともパスやトラップのミスが目立った。
後半はスペースを埋められず、間延びしてしまった。
ただ、原因は暑すぎたため。
いつものプレーができなくても仕方がなかった。
奮闘していた大岩のミスで決勝点が生まれたが、責めるのは酷といえる。
そして、GKを外してゴールを決めた中村は素晴らしかった。
仙台は今シーズン11ゴールを決めている西村が攻撃を牽引した。
谷口と競り合って、多くのチャンスを作った。
去年の等々力(2017 J1 #29)でも活躍したが、大きく成長している。
(9月1日、CSKAモスクワ(RUS)への完全移籍が発表された。川崎戦が仙台での最後の試合となった。)
また、GKシュミット・ダニエルも美技を披露。
中央大学時代、3年間川崎の特別指定選手であったが、良い活躍を見せてくれた。
次は中6日でガンバ大阪戦。
消耗は大きいが、しっかり休み、首位の広島を追いかけたい。
■goal
55中村憲剛(14)
■judge
ソンリョン(1) 6.0 10分、西村のシュートをストップ。仕事は少なかった。
エウシーニョ(18) 6.0 上下動を珍しく控え、関口をケアした。最後まで守り切った。
谷口彰悟(5) 6.5 西村と激しい勝負を繰り広げる。ラインを上げず割り切って守ることも。
車屋紳太郎(7) 6.5 しっかり守りながら、48分と51分にドリブルで持ち上がって攻撃参加。
登里享平(2) 6.0 28分にスルーパス、46分にヒールパスを供給。後半は押し込まれる。
大島僚太(10) 6.0 正確なロングボールを出し、素早い縦パスでスピードを一気に上げた。
守田英正(25) 6.0 湘南戦で45分出場し、キレを欠いた。ミスもあったが、十分な働き。
家長昭博(41) 6.5 いったんプレーを溜めて周囲を待つ。鋭いドリブルからクロスを上げた。
中村憲剛(14) 7.0 流動的なポジション。GKへのプレスから決勝ゴールが生まれた。
阿部浩之(8) 6.5 45+2分、46分、48分、52分とシュート多数。精力的に戻って守った。
小林悠(11) 7.0 27分、81分に決定的なシュート。多くのパターンでゴールに迫った。
■sub
73(14)齋藤学(37) 6.0 90+5分、カウンターから決定機を迎えたが、GKに防がれた。
81(8)鈴木雄斗(27) 5.5 右サイドに入り、プレスに参加した。
90+1(11)知念慶(20) 6.0 時間が短く、プレー機会は少なかった。
■bench
新井章太(30) 舞行龍(29) 下田北斗(22) 田坂祐介(6)
■coach
鬼木達 6.5 厳しい気候でも勝利に導く。交代も含め選手起用の固定化が進む。
■referee
木村博之 6.0 的確なジャッジ。試合を妨げることがなかった。
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