2018/09/02

180901G大阪2-0川崎(J1 #25)

G大阪2-0川崎(パナソニックスタジアム吹田, 19:00KO, 19,683人)

仙台戦(J1 #24)から中6日。
2週連続のミッドウィーク開催のあと、久しぶりに1週間空いた。

明け方に激しい雷雨となり、日中もときどき雨が降った。
湿度は高いが、気温はやや緩み、観戦していて汗が出るほどではなかった。

先発はいつも通り。J1リーグで6戦連続で同じとなった。
登里が足を痛めたとの報道もあったが、無事に先発する。
ベンチも同じ。こちらはJ1リーグ3戦連続で同じ。














G大阪は5勝6分13敗で17位。
7月24日にレヴィ・クルピを解任して、宮本恒靖が新監督になった。
等々力での対戦(J1 #3)は、2-0で川崎が勝っている。

■1st half
ガンバは5バック4ボランチで、守備重視の布陣。
7分、最初の攻撃で得た遠藤保仁(7)の右CK。
菅沼駿哉(13)のヘッドが左ポストを叩き、戻ったボールを渡邉千真(39)が押し込んだ。

川崎は先制を許したが、押し込んで攻めていく。
渡邉のフォアチェックは効いていたが、バイタルまで進むと緩やか。
左サイドから登里がドリブルで深く食い込み、崩していった。

41分、大島がピッチに座り、自ら交代を要求する。
齋藤が左ウィングに入り、中村がボランチに下りた。

■2nd half














54分、倉田秋(10)が至近距離からの際どいシュートを放つ。
ソンリョンがはじいたが、2本目の遠藤のCKを、ファビオ(3)に蹴り込まれる。

2点差となってからも、ガンバは5バックで必死に守り続けた。
ボールホルダーへのプレスを緩めず、GK東口順昭(1)を中心に時間を使う。

川崎はバイタルから攻め込んで、ゴールに迫っていく。
しかし、66分に中村、77分にエウシーニョを下げたことで、迫力を失う。
守備を崩すパスが少なく、クロスボールを入れるとファビオに跳ね返された。
左SB登里とCB車屋を入れ換える奇策も用いたが、奏功しなかった。

■summary
ガンバに2本しかなかったCKをすべて決められて、敗戦。
遠藤のキック精度が素晴らしく、悲観すべき内容ではなかった。

ただ、いつものスタイルを最後まで貫かなかったことは残念。
焦らずパスをつないで崩していけば、チャンスを作れたと思われる。
もちろん、大島をケガで失い、中村が早めに交代したことも大きく響いた。
その後、ボランチに家長を配したが、バイタルでの仕掛けが単調になってしまった。
下田にボランチを任せることもできたのではないか。

終盤、久しぶりに車屋が左SBに回った。
ボールは失わなかったものの、高いクオリティは示せなかった。

素晴らしかった遠藤保仁。














ガンバは守備的な戦術に終始した。
セットプレー2発で快勝し、結果は良かった。
J1リーグ17位の状況を考えれば、仕方がない選択といえる。

しかし、守備的なガンバは見ていて楽しくはない。
早く調子を取り戻してもらって、お互いの良さを競い合う試合を見せてもらいたい。

J1リーグ首位の広島に、勝ち点9差に引き離される。
次週は代表ウィークで、J1リーグは中断する。
小林、車屋、大島(この試合で負傷交代)の3選手が日本代表に選出されている。
ルヴァンカップでは、どのように新しい選手を組み合わせるのか、楽しみなところ。

■goal
7渡邉千真(39) 55ファビオ(3)

■judge
ソンリョン(1) 5.5 54分、倉田のシュートをブロック。2失点は防ぐのが困難だった。
エウシーニョ(18) 5.5 攻撃にアクセントを与えた。26分、カウンターを止めてイエロー。
谷口彰悟(5) 6.0 CKから2失点はしたが、ロングボール攻撃にはしっかり対応した。
車屋紳太郎(7) 5.5 CBではリスクを背負って前に出る。左SBではもっと積極性を見たい。
登里享平(2) 6.0 キレのあるドリブルで左サイドを崩す。CBに回ってもカウンターを止めた。
大島僚太(10) 6.0 フリーでボールを持つ。34分、小林に縦パスを入れたが、負傷交代。
守田英正(25) 5.5 終盤、組み立てを担ったが、打開できなかった。守備は素晴らしかった。
家長昭博(41) 5.5 32分、強烈なミドルシュート。中盤でキープしたが崩しきれなかった。
中村憲剛(14) 5.5 パスの受け手がフリーになれず、有効なパスを供給できなかった。
阿部浩之(8) 6.0 精力的な走りと強いパスで活気を与える。90分、CKからロングシュート。
小林悠(11) 5.5 チャンスは少なかったが、個人技で34分、65分、75分とシュート。

■sub
41(10)齋藤学(37) 5.0 投入直後はドリブルで仕掛けたが、後半は中に入って埋没する。
66(14)知念慶(20) 5.5 前線のターゲットとして十分に機能した。
77(18)鈴木雄斗(27) 5.0 右SBに入った。83分、PA内でシュートを選択せず。

■bench
新井章太(30) 舞行龍(29) 下田北斗(22) 田坂祐介(6) 

■coach
鬼木達 4.5 大島のアクシデント以降、いろいろな手を打ったがチームは改善しなかった。

■referee
小屋幸栄 5.0 微妙な判定も多々見られたが、悪すぎることはなかった。

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ユニ交換する藤春廣輝(4)と登里享平。

談笑する藤本淳吾(25)と齋藤学。