2018/09/10

180909川崎1-3鹿島(YLC QF #2)

川崎1-3鹿島(味の素スタジアム, 19:00KO, 19,214人)

YBCルヴァンカップ準々決勝第1戦(YLC QF #1)は1-1のドロー。
アウェイゴールを1つ持ち帰り、中3日のホームゲーム。
等々力では陸上のインカレが開催中で、味の素スタジアムでの対戦となった。

等々力以外でのホーム開催は、2013年のJ1リーグ大分戦以来。
このときはメインスタンド改築の影響で、国立競技場を利用した。














先発は第1戦から1人変更。
新たに阿部が先発し、齋藤がベンチスタートとなる。
ベンチからは家長が外れ、脇坂が入った。














鹿島は両SBと2トップの4人を変更して臨む。

■1st half
川崎は前線から追い込んでリズムを作る。
左サイドで阿部と登里、右サイドでエウシーニョと鈴木で押し込む。
知念と赤﨑のポストプレーも交えながら、じわじわと攻めていった。

鹿島は守備ラインを低く構えて、カウンターを仕掛ける。
広いスペースを使って、手数をかけずにゴールに近づいてきた。

28分、遠藤康(25)が縦にクロスを入れる。
ゴール前で待ち構えた山本脩斗(16)がヘッドで合わせて先制。
鈴木が山本をマークすべきだったが、オフサイドを狙ってフリーにしてしまった。

さらに37分、永木亮太(6)のクロスボールを新井がパンチングミス。
小さく弾いたボールを山本にダイレクトで蹴り込まれ、2点目を失う。

44分にも安部裕葵(30)のシュートを奈良がゴールライン上でクリアするなど、危ない場面が続いた。

■2nd half
アウェイゴールを2点許したため、川崎が勝ち抜けるには3点が必要となる。
後半開始から赤﨑に変えて長谷川を投入し、左サイドから攻めていく。

50分、中村のスルーパスに抜け出した登里が遠藤に倒されてPK。
阿部がゴール左に蹴り込み、まずは1点を返すことができた。
その後も得点を狙い、PAに入り込んで圧力を掛けていった。

鹿島は4バック4ボランチでしっかりゴール前を固める。
ボールを奪うと前線のセルジーニョ(18)にロングボールを入れる。
セルジーニョは競り勝つことも多く、早い攻撃で時間を費やした。

72分、安部のスルーパスからセルジーニョがゴールを決める。
3点目のアウェイゴールで、残り時間でさらに3点が必要となる。
しかし、ボールがつなげず、有効な攻撃ができなかった。

■summary
鹿島はロングボールを多用して、セルジーニョの高さを生かした。
第1戦のようなパスゲームよりも、川崎の守備を崩していた。
いい時間帯に山本が2ゴールを奪い、事実上前半で試合を決した。

脇坂、安藤、中村。













川崎はソンリョンに加えて家長も欠場し、クオリティを保てなかった。
0-0のドローであれば勝ち抜ける状況だっただけに、下田を起用しなかったのは失策だった。
2戦ともフル出場の中村に、守備で多くを求めるのは難しい。
谷口も27分にイエローカードを受けたため、ボランチの守備が機能しなかった。

YBCルヴァンカップは2戦合計で2-4となり、準々決勝で敗退。
内容も良いところが少なく、残念ながら妥当な結果といえる。

■goal
51PK阿部浩之(8) 
28,37山本脩斗(16) 72セルジーニョ(18)

■judge
新井章太(30) 4.0 痛恨のパンチミスで2点目を失う。87分、永木のFKはよく弾いた。
エウシーニョ(18) 5.0 3分、25分に高い位置でシュート。失点後は攻撃に比重を置いた。
舞行龍(29) 5.0 粘り強く守ったが、防ぎ切れなかった。3失点目はマークが重なった。
奈良竜樹(3) 5.0 苦しみながらハイボールを処理。オフサイドラインを統率しきれず。
登里享平(2) 5.5 スプリントを活かして左サイドを攻めた。50分にはPKを奪取する。
谷口彰悟(5) 5.0 落ち着いてバランスを取る。イエローを受けて厳しく当たれなくなった。
中村憲剛(14) 5.0 フリーでボールを持つ。後半、疲れから守備で機能しなかった。
鈴木雄斗(27) 5.5 11分、CKをヘッド。多くのチャンスに絡むが、1失点目ではマークミス。
阿部浩之(8) 5.0 素早い戻りで守備を安定させる。攻め急ぎすぎてパスが合わなかった。
知念慶(20) 5.0 25分、右サイドをドリブルで破る。中央を離れてポストプレーをこなす。
赤﨑秀平(9) 4.5 動きが重く、プレスを掛けられなかった。チャンスを生み出せず。

■sub
HT(9)長谷川竜也(16) 4.5 左サイドで1対1になっても、消極的なプレーに終始した。
75(27)齋藤学(37) 4.5 右ウィングに入る。良さを出せなかった。
79(18)田坂祐介(6) 5.0 右SBに入る。82分、スペースにドリブルで仕掛ける。

■bench
安藤駿介(24) エドゥ(23) 下田北斗(22) 脇坂泰斗(28)

■coach
鬼木達 3.5 手駒は少なかったものの、状況に応じた采配に失敗し、結果を出せなかった。

■referee
山本雄大 6.0 接触プレーでファウルを多く取ったが、おおむね妥当だった。

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