2018/09/06

180905鹿島1-1川崎(YLC QF #1)

鹿島1-1川崎(カシマサッカースタジアム, 19:00KO, 7,145人)

G大阪戦(J1 #25)から中3日。
代表ウィークとなり、YBCルヴァンカップ(YLC)が開催される。
準々決勝の第1戦は、鹿島とのアウェイゲーム。
ACLに出場したため、YLCはシードされて準々決勝が初戦となる。














G大阪戦の先発から登里、エウシーニョ、谷口、中村が残り、7人が代わる。
小林、車屋、守田は日本代表に参加、ケガで代表を辞退した大島も欠場。
阿部、家長はベンチ、ソンリョンはベンチ外となった。

CBは舞行龍と奈良、ボランチには谷口と中村で組む。
前線の4人は鈴木、齋藤、赤﨑、知念が出場する。

YLCは、21歳以下の選手を1名以上先発させる規定がある。
(2017年は決勝のみ適用除外だったが、2018年は全試合に適用される。)
しかし、宮代がU19日本代表に選出されたため、適用は免除された。














鹿島はJ1リーグでは10勝6分9敗の8位。
ACLでは勝ち進み、準々決勝に進出している。
日本代表に三竿健斗(20)、韓国代表にチョン・スンヒョン(5)が選出されている。

■1st half
川崎は早めにボールを前線の4人に入れていく。
しかし、難易度の高いプレーが多く、ボールを長く持てなかった。

鹿島は逆にじっくり攻めてくる。
19分、遠藤康(25)の左クロスから西大伍(22)のヘッドで先制。
奈良が吊り出され、中央が手薄なところを狙われた。

川崎は簡単なミスパスも見られたが、良い形も作っていく。
30分、齋藤が縦パスを知念に入れる。
ターンしたところを町田浩樹(28)が倒し、PKとなった。
知念が自らゴール右側に決め、同点に追いついた。

どちらかというと鹿島ペースの前半だった。
PA近くまで入り込み、ポジションを入れ替えてギャップを作った。

■2nd half
一進一退の攻防が続くが、65分あたりから鹿島の攻撃が長くなった。
ハーフコートに押し込まれ、クリアしてもセカンドボールを拾われた。
ただ、川崎が引いてブロックを組むと、鹿島はボールは動かせていても攻め手を欠いた。

72分に家長、76分に阿部を投入すると、川崎が盛り返す。
2人がパスの中継点となり、ゆっくりと攻めることができた。
反面、赤﨑と知念が外れて0トップとなり、中央で待ち構える人が減った。

82分、家長の右クロスを阿部がヘッドするとポストを叩く。
さらに鈴木が押し込むと、GK曽ヶ端準(21)はかわしたものの、ゴールラインで西にクリアされる。
最後にエウシーニョの右足ミドルが、ポストを再度叩いた。
3つ連続で決定機を作り出したが、決められなかった。

■summary
鹿島は最終ラインからボールをつないできた。
規則的なポジションを敷いて、パスコースを作った。
ボランチのレオ・シルバ(4)と永木亮太(6)が攻守に効いていた。
簡単にはボールを失わず、長い時間を使って攻撃を仕掛けてきた。














川崎は前線の4人の特徴を生かし、早い攻撃となった。
そのためパスの成功率は低く、ボールを渡してしまって守備の時間が増えた。
鈴木、赤﨑、知念とハイボールに秀でた選手を揃えたため、セットプレーの守備は安定していた。

内容的にはほぼ互角だったが、若干鹿島が押していた。
川崎にとっては、アウェイゴールを持ち帰ることができ、悪くない結果。
次戦は中3日で味の素スタジアムでのホームゲーム(YLC QF #2)。
厳しい内容も予想されるが、良い結果を導きたい。

■goal
19西大伍(22)
32PK知念慶(20) 

■judge
新井章太(30) 6.0 失点は惜しくも弾き出せず。67分、遠藤のループシュートをキャッチ。
エウシーニョ(18) 6.0 ドリブルで右サイドから仕掛ける。82分の美しいボレーはポスト。
舞行龍(29) 6.0 ハイボールを処理し、相手に飛び込むタックルでボールを奪った。
奈良竜樹(3) 6.0 強いパスを供給して起点となる。対人守備では強く当たっていった。
登里享平(2) 6.5 遠藤と西の攻撃をケアし、スペースを埋めて全体のバランスをとった。
谷口彰悟(5) 6.0 ボランチでの出場。早く前線に入れる。鋭い読みで縦パスをカットした。
中村憲剛(14) 5.5 スルーパスを狙うが、出す先が限られた。後半スペースを与えてしまう。
鈴木雄斗(27) 5.5 ポストプレーをこなした。58分、赤﨑へのクロスはオフサイド。
齋藤学(37) 6.0 自らドリブルで仕掛けながら、周囲を使ったプレーも多かった。
知念慶(20) 6.5 PKを奪取して決め、アウェイゴールを獲得。積極的にシュートを放った。
赤﨑秀平(9) 6.0 精力的なプレス。オフサイドだったが45+2分、58分とチャンスに絡む。

■sub
59(37)長谷川竜也(16) 5.5 ドリブルで相手との間合いを調整し、ファウルをもらった。
72(9)家長昭博(41) 6.0 ショートパスの中心となった。82分と90+2分にクロスを入れる。
76(20)阿部浩之(8) 6.0 82分のヘッドはポストを叩く。素早く戻って守備陣を助けた。

■bench
安藤駿介(24) エドゥ(23) 下田北斗(22) 田坂祐介(6)

■coach
鬼木達 6.0 ターンオーバーしつつ、中村と谷口をボランチで起用。悪くない結果を導いた。

■referee
飯田淳平 5.5 偏りなく判定した。ただ、川崎5枚、鹿島2枚のイエローカードは多すぎ。

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鈴木雄斗と安西幸輝。
赤﨑秀平と永木亮太。
齋藤学と内田篤人。