C大阪戦(J1 #7)から中2日で迎える仙台戦。
厳しい日程の中、内容は悪くないものの、勝ち点を伸ばせていない。
先発はセレッソ戦から7人を変更。
ソンリョン、谷口、大島、知念が連続して先発する。
この4人は、セレッソ戦3日前の横浜FM戦(J1 #6)も先発している。
先発を外れた武岡、登里、大久保、長谷川はベンチに入る。
エドゥアルド、ネット、小林はベンチ外となった。
仙台は、J1リーグ4勝2分1敗で2位と好調。
去年(2017 J1 #5)のアウェイも、同じ4月だったが、14時キックオフ。
今年はナイターで、観戦するには少々寒かった。
ボールが落ち着かない展開でスタート。
川崎が高い位置で奪うようになると、ゴールに迫った。
家長が18分にヘッド、25分には右足でポストを叩いた。
逆に25分をすぎると、仙台の時間となる。
マンツーマンで川崎の自由を奪い、ロングボールを蹴らせる。
孤立する知念を複数で囲い込み、簡単にボールを回収して押し込んだ。
32分にジャーメイン良(19)、42分に野津田岳人(16)、44分に中野嘉大(23)と立て続けにシュートを放った。
■2nd half
後半開始から大久保を投入する。
知念は起点になれなかったが、大久保は数的不利でもキープして、味方の押し上げを促した。
いつもながらのファウルを誘うプレーも見せ、時間を作った。
仙台のプレスが緩んだこともあり、中央から攻めていく。
GKの近くまで深くPA内に侵入したが、シュートはできなかった。
中央突破に偏重してしまったが、サイドも織り交ぜてバランス良く攻撃したかった。
仙台の活路はセットプレーのみとなる。
中野のドリブルで2枚のイエローを与えたが、ゴールは遠かった。
守りに注力し、川崎に決定機を許さなかった。
■summary
仙台は前半25分からの20分間、多くのチャンスを作った。
ボールを川崎に渡しても、素早いプレスバックで奪い返した。
この時間帯でゴールできなかったことが、ドローの原因となった。
中野嘉大(23) |
川崎は負けなかったが、勝ちきれない。
ポストを叩くシュートが3本あり、攻撃は機能していた。
とはいえ、連戦の疲労感がチームを覆っていることは否めない。
谷口、大島、知念の3人は特に動けていなかった。
全体的に踏み出しが遅く、セカンドボールを仙台に拾われた。
ターンオーバーが奏功せず、選手のコンディションがばらついている。
ベンチ入りを続けていても出場がない森谷を起用すべきだった。
ケガ空けの大島を休ませることができたはず。
齋藤も3試合連続で途中出場させたが、もっと大事に起用したい。
次は蔚山現代戦(ACL GL #6)。
ACLはすでに敗退が決まっている。
そのため、完全なターンオーバーが可能。
下田、鈴木、脇坂、田中、田坂、赤﨑など、ベンチ入りできていない選手を積極的に起用すべき。
次の週末鹿島戦(J1 #9)でメンバー入りが考えられる選手は、起用すべきでない。
■goal
■judge
ソンリョン(1) 6.0 正面のものも多かったが、シュートをすべて防いだ。
エウシーニョ(18) 5.0 51分、シュートをポストに当てる。守備では狙われた。
奈良竜樹(3) 5.5 ラインを上げるが、縦ポン対応のスピードで後手を踏む。
谷口彰悟(5) 4.5 疲労でクリアボールをつなげない。いつものクオリティではなかった。
車屋紳太郎(7) 5.5 ボールをもらえば仕掛けたが、回数が少なかった。
大島僚太(10) 5.0 動きが少なく、さらにキレがない。ミスパスが目立つ。
守田英正(25) 5.5 粗さは残るものの、動き回って周囲をサポートした。
家長昭博(41) 6.0 ポストに2本当てるなど、攻撃を牽引。ダッシュも繰り返す。
中村憲剛(14) 5.0 スルーパスが合わなかった。後半は下がってパスを散らす。
阿部浩之(8) 5.0 25分、家長へラストパスを供給。左サイドは崩せなかった。
知念慶(20) 4.5 ロングボールのターゲットだったが、孤立して保持できなかった。
■sub
HT(20)大久保嘉人(4) 6.0 前線でキープしてチームを救う。中央突破にこだわる。
64(8)齋藤学(37) 5.0 ドリブルで仕掛けたが、打開はできなかった。
86(14)登里享平(2) 5.5 左ウィングに入る。効果的なプレーはなかった。
■bench
新井章太(30) 武岡優斗(17) 森谷賢太郎(19) 長谷川竜也(16)
■coach
鬼木達 5.0 谷口、大島の疲労度を見誤ったか。結果を出せなかった。
■referee
西村雄一 7.0 基準が明確でぶれがない。素晴らしかった。