2017/04/02

170401仙台0-2川崎(J1 #5)

仙台0-2川崎(ユアテックスタジアム仙台, 14:00KO, 13,122人)

第29回多摩川クラシコ(J1 #4)に負けて、2週間ぶりのJ1リーグ。
ACLがあって疲労の蓄積が見受けられたが、いいタイミングでの中断期間。
フル代表に小林が追加招集されたが出場なし。
U20代表には板倉と三好が招集され、ドイツに遠征した。

FC東京戦から先発2人が変更。
田坂と阿部が外れて、ハイネルと長谷川が入る。
ハイネルも長谷川もFC東京戦で途中出場していて、順当な選択。

エウシーニョ、武岡、舞行龍、井川と離脱した右SBは、田坂の欠場でついに枯渇。
奈良、谷口、車屋で3バックを組み、WGの右にハイネル、左に登里を配置した。
ケガ人が相次ぎ、残っている選手を組み合わせた苦肉の陣形となった。

ベンチからは発熱の森本が外れ、狩野、知念、大塚が入る。
愛知学院大学から新卒加入の知念は、広州恒大戦(ACL GL #3)に続き2度目のベンチ入り。














仙台はここまで3勝1敗で4位と好調。
川崎からはMF中野嘉大(23)が期限付き移籍しているが、左副靭帯損傷で離脱中。

■1st half
川崎は中断期間に休んだ影響で、出足が早くセカンドボールを拾う。
しかし、10分過ぎから仙台がペースを掴む。
流れの中からCKあるいはFKを獲得し、ゴールを狙う。

20分を過ぎると、川崎がユアテックのピッチに馴れてミスが減る。
仙台のプレスを食いつかせてボールを動かしていく。
パスコースが多く、サイドも有効に使っていた。

27分、右サイドのハイネルが小林を縦に走らせる。
小林はDF石川直樹(5)を周り込んでかわしてクロス。
長谷川にピタッと合わせて、右足で蹴り込んで先制。

その後も不安定な仙台の守備を突き、押し込んで攻撃を仕掛ける。

■2nd half
後半、仙台は1点を追って押し込んでくる。
川崎にしては珍しく、カウンターを仕掛ける。
49分、50分と連続して小林がシュート。

52分、大島がCKの守備の中で座り込む。
ふくらはぎの違和感で担架に乗ってピッチを去り、森谷と交代になる。

仙台は65分、石原がスルーパスで抜け出すが、ソンリョンが1対1を止める。
80分にはCKから混戦となる。
石原のシュートが谷口に当たってコースが変わるが、ソンリョンが抑えた。

ずっと仙台の攻撃が続いていたが、82分。
ようやく川崎のパスが長くつながると、最後は右サイドの小林へ。
再び石川を振り切ってクロスを入れて、森谷が流し込んだ。

■summary
仙台は最終ラインを高く保ち、真っ向勝負に来た。
このところ、川崎の相手は引いて守ってくることが多い。
ボールを奪っても、カウンターを仕掛けるスペースはなかった。

この試合は1点先制したこともあって、カウンターが多くなった。
長谷川やハイネルが大きなスペースを使って駆け巡った。














大島に続き、74分にネットもケガで交代。
森谷と板倉で埋めたが、唯一安泰だったボランチにもケガが押し寄せる。

中断期間にケガ人が復帰するどころか、逆に田坂、阿部まで離脱。
4月はACL2試合を挟んで、7試合をこなさなければならない。
離脱者が1人でも多く戻ってきてほしい。
武岡、家長あたりが復帰してくれればと強く願う。

ロスタイムには知念がデビュー。
時間はなかったが、ハイボールのターゲットとして機能した。

仙台は右サイドからの攻撃が多かったが、登里と車屋を崩すことはできなかった。
ハイネルが守る左サイドから攻めたかったが、MF永戸勝也(2)は迫力を欠いた。

ユアテックの観客の入りは13,122人と今ひとつ。
アクセスも地下鉄で中心から近く、専用スタジアム。
満員の観客が埋め尽くせば、もっと素晴らしくなる。

■goal
27長谷川竜也(16) 82森谷賢太郎(19)

■judge
チョン・ソンリョン(1) 6.5 ビッグセーブを65分、85分、90+1分と繰り返し、無失点に貢献。
奈良竜樹(3) 6.5 シュートブロックを含め破綻がなかった。攻め上がりはぎこちない。
谷口彰悟(5) 6.0 後半攻められた局面で少しバタついた。ラインをきちっと保つ。
車屋紳太郎(7) 6.0 右CBとして出場。攻め上がらずに守備に専念。44分、CKからシュート。
エドゥアルド・ネット(21) 6.0 ミスパスや荒いトラップもあったが、緩急を付けたパスで攻撃を差配。
大島僚太(10) 5.5 守備ではファウルが多くなった。パスはまずまずだったが、ケガで交代。
ハイネル(22) 5.5 スペースを突いてドリブルを仕掛けた。守備はもっと粘り強く頑張りたい。
登里享平(2) 5.5 仕掛けることは少なかったが、攻守のバランスをうまくとった。
中村憲剛(14) 6.5 トップからボランチまで自由に動く。カウンターでのパスは素晴らしかった。
小林悠(11) 7.0 2アシスト。62分のミドルはGK関憲太郎(21)のスーパーセーブに阻まれる。
長谷川竜也(16) 6.5 20分、反転ボレー。27分にゴール。長い距離を厭わず走り続けた。

■sub
53(10)森谷賢太郎(19) 6.5 55分のミドルはDFに当てる。82分、試合を決めるゴール。良い内容だった。
74(21)板倉滉(28) 5.5 フリーになってボールを受ける。守備でスペースを埋めた。
90+2(14)知念慶(20) 5.5 短い時間だがデビュー戦。ハイボールを競り合った。

■bench
新井章太(30) 三好康児(13) 狩野健太(25) 大塚翔平(27)

■coach
鬼木達 6.5 3バックを機能させ、ボランチ2枚の負傷交代に対応。知念もデビューさせる。

■referee
福島孝一郎 6.0 接触プレーを厳しくファウルをとり、試合を落ち着かせた。