柏戦(J1 #14)から中7日。
ACLで敗退し、予定されていたミッドウィークがなくなった。
過密日程を抜けて、ワールドカップ中断前の最後の試合。
試合前、5月16日に逝去した西城秀樹氏への黙祷が行われた。
2000、2004~2006、2008~2017年、ハーフタイムにヤングマンを歌ってくれた。
今後とも、市制記念試合ではヤングマンを流し続けてほしい。
J1リーグ100試合出場のエウシーニョ。 |
先発は柏戦から1人変更。
肉離れの小林が外れて、1トップには阿部が回り、左WGに長谷川が入った。
ベンチには、J1リーグで移籍後初めて赤﨑が入った。
清水はYLC札幌戦から中3日。
ただ、ターンオーバーを行っていて、先発10人が変わる。
左SBの二見宏志(26)だけが連続先発する。
出場停止となった松原后(25)の代役となっている。
■1st half
清水はほとんどプレスに来なかった。
ボールへの寄せが甘く、川崎のボールをまったく奪えない。
ゴール前は固めていたものの、バイタルやサイドは空けていた。
川崎は試合間隔が空いたため、動きが良かった。
守田がボールをまず受けて、大島、中村、家長が絡む。
斜めのショートパスで抜け出して、前に進んでいく。
ボールホルダーに余裕があり、多様なアイディアを織り交ぜていった。
前半のゴールは2つ。
19分の中村の直接FKと、33分の阿部のターンからのゴール。
このほかにも14分の長谷川、28分の阿部と決定的なシュートを放った。
■2nd half
清水はハーフタイムで右SBの飯田貴敬(27)を立田悠悟(28)に交代。
車屋と長谷川に押されていた右サイドを修正する。
2点差となって、川崎はペースを落とす。
清水がボールに強く寄せてきたこともあり、パスをつなげなくなった。
コースを消され、GKソンリョンまで戻しては前に蹴らされた。
57分、GK六反勇治(13)からパスを受けた河井陽介(17)を中村が急襲。
ボールを奪い、最初のシュートは河井にブロックされたが、こぼれ球を決めた。
劣勢の時間帯にあって、貴重なゴールとなった。
3点差となっても清水の時間が続いた。
何度も二見が左サイドからクロスを上げて、中央でクリスランが競る。
ただ、奈良と谷口が粘り強くラインを押し戻し、対応した。
70分に鄭大世(9)が入り、清水はさらに圧力を強める。
しかし、72分に武岡、73分に鈴木が投入されると、右サイドの守備が安定する。
二見の攻め上がりを封じるとともに、川崎がボールを持てるようになった。
88分には赤﨑を入れ、テストしながら試合を終えた。
■summary
清水は前半があまりにも悪く、2点を失った。
後半盛り返したとはいえ、決定機を作ることはできなかった。
河井のミスから3点目を与えると、勝ち点を得るチャンスはなくなった。
クリスラン(20)へのロングボール主体の攻撃は精度が低く、カウンターも不発。
4トップ気味にピッチを広く使おうとはしても、ボールが届かなかった。
川崎は後半、守田と大島が疲れてしまい、押し込まれた。
ただ、ネットと小林を欠いても、質を落とさず完勝できた。
1トップに入った阿部は、距離感が周囲と合わなかったが、1ゴール。
3試合連続して先発した守田はロストが少なく、守備力を発揮。
中村が相手のミスをきちんと突いて、素晴らしい結果を生んだ。
ワールドカップ中断前を2連勝で終えた。
J1リーグは暫定3位。1位広島とは勝ち点10差。
6月6日の天皇杯を挟み、J1リーグの再開は7月18日。
内容あるサッカーを取り戻し、広島を追いかけていきたい。
■goal
19,57中村憲剛(14) 33阿部浩之(8)
■judge
ソンリョン(1) 5.5 62分、CKがブラインドとなったがセーブ。仕事は少なかった。
エウシーニョ(18) 5.5 4分、66分に惜しいシュート。後半、二見に押し込まれた。
奈良竜樹(3) 6.5 ロングボールを安定して跳ね返し続けた。フィードもまずまず。
谷口彰悟(5) 6.5 クリスランとのマッチアップを制する。鄭大世にも力勝負を挑んだ。
車屋紳太郎(7) 6.5 積極的に高い位置まで入り込んだ。66分、82分に左クロスを供給。
大島僚太(10) 6.0 落ち着いた動きでボールを失わず、ラストパスを何度も狙った。
守田英正(25) 6.5 効果的にさばき、ロングボールを繰り出す。守備も効いていた。
家長昭博(41) 6.5 体幹の強さでキープし、走り続ける。素晴らしい働きでチームを助ける。
中村憲剛(14) 7.0 圧巻の2ゴール。最後までプレスを仕掛け、チームを鼓舞した。
長谷川竜也(16) 6.0 14分のループを外す。裏へのスプリントを繰り返し、パスを呼んだ。
阿部浩之(8) 6.5 28分の決定機はGKに当てるが、33分、ターンから鋭いシュートを決める。
■sub
72(18)武岡優斗(17) 6.0 右サイドを完璧に封じ、清水の攻勢を止めた。
73(16)鈴木雄斗(27) 5.5 右WGに入り、ポストプレーをこなす。プレーに工夫が欲しい。
88(10)赤﨑秀平(9) 5.5 移籍後J1リーグ初出場。90分、右からロングシュート。
■bench
新井章太(30) 森谷賢太郎(19) 登里享平(2) 知念慶(20)
■coach
鬼木達 6.5 完勝に導く。右サイド2人の交代で、清水の攻撃を封じる。
■referee
佐藤隆治 5.5 大きなミスはなかったが、ファウルの判断基準が少し動いていた。
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