川崎0-2浦和(等々力, 19:00KO, 22,817人)
神戸戦(J1 #11)から中3日。
ミッドウィークの試合が5週続いているが、いよいよ最後の試合となった。
先発は神戸戦から1人だけ変更。
大久保がベンチに入り、中村が先発に復帰する。
残りの10人は連続して先発することとなる。
浦和はここまでJ1リーグ14位。
4月2日に堀孝史を解任し、オズワルド・オリヴェイラが新たに監督に就任した。
川崎と同じく中3日だが、先発4人を変更している。
■1st half
川崎はショートパスをつないでいく。
すっと動いてフリーになった選手にパスを入れて前に進む。
攻撃は機能していたが、浦和の3バックが固めるPA内では自由がなかった。
浦和はロングボールをサイドに入れてくる。
成功する可能性は低いが、いったん通ると少ない人数でチャンスを作った。
15分、宇賀神友弥(3)が左サイド深くからクロスを入れる。
エウシーニョに当たったボールを、フリーの興梠慎三(30)がヘッドで決めた。
失点後の川崎は焦りが目立ち、簡単なパスミスも出てしまう。
両サイドを使っていくが、同点にはできなかった。
■2nd half
川崎が立ち上がりから攻勢を仕掛けるが、50分にカウンターを浴びる。
オフサイド・ラインから走り出したアンドリュー・ナバウト(19)にロングパスが通る。
PA内まで持ち込まれ、中央の興梠がクロスに合わせて2点目を許した。
2点を追って、52分に齋藤、57分に大久保を投入。
さらに69分に守田を入れたところで、浦和のロングボールが一閃。
遅れて飛び出したソンリョンが、抜け出したナバウトを倒して一発退場となった。
ソンリョンはボールに触れておらず、妥当な判定。
その後は奈良が安藤のユニフォーム(24番)を着てGKを務める。
10人となったが、11人のときよりも良い攻撃を展開した。
84分に齋藤のカットインから家長のロングシュートなど、ゴールに迫った。
■summary
浦和は2012~2017年に在任したミハイロ・ペトロヴィッチのスタイルを転換。
美しさを追求する攻撃的なサッカーではなく、守備を重視する戦術となった。
個人的には残念だが、結果が出なければ仕方がないかもしれない。
5バックで固めてラインを下げ、ロングボールをスペースに蹴り込む。
川崎の最終ラインに対してスピード勝負を仕掛け、興梠が2ゴールを決めた。
川崎は連戦の疲労から、神戸戦に続いて運動量が少なかった。
それでも技術の高さを活かし、パス交換からゴールに迫れていた。
ただ、ゴール前でのダイレクトプレーが少なかった。
シュートに至るまで時間をかけてしまい、浦和の5バックを崩せなかった。
内容も悪く、結果も出なかった。
1点差のまま浦和の疲弊を待つことができれば、勝機はあったかもしれない。
しかし、50分というタイミングでの2失点目が重くのしかかった。
ターンオーバーをしなかったことが、大きな敗因といえる。
3~4人でもフレッシュな選手が先発していれば、内容は良くなったと思われる。
ソンリョンが70分に退場し、ロスタイムの6分間を含めて、10人で戦った。
2点を追いかける展開だったため、最後まで走り続けなくてはならなかった。
体力を消耗したが、中2日で2位のFC東京戦(J1 #13)を迎える。
厳しい状況だが、鬼木監督の選手起用に期待したいところ。
■goal
15,50興梠慎三(30)
■judge
ソンリョン(1) 4.5 54分、興梠の決定機を防ぐ。70分に飛び出す判断を誤って一発退場。
エウシーニョ(18) 4.5 上がって空けたスペースを浦和に使われた。宇賀神にも劣勢。
奈良竜樹(3) 5.5 ミスパス多く、スプリントも負けた。GKを急遽務めるが、素晴らしかった。
谷口彰悟(5) 5.0 カウンターで何度も決定機を作られた。リスクを制御できなかった。
車屋紳太郎(7) 5.5 10人になっても上下動を繰り返し、左サイドで積極的に仕掛けた。
大島僚太(10) 5.5 マークが厳しく窮屈にプレー。それでも的確にパスを散らした。
ネット(21) 4.5 集中力を欠けた。雑なパスが多かった。40分、守備に歩いて戻った。
家長昭博(41) 5.5 いつもより動きは少なかったが、何度も攻撃に絡んでいった。
中村憲剛(14) 5.5 3分、ミドルシュート。29分、小林にスルーパスを通した。
阿部浩之(8) 5.5 スルーパスを狙って味方を走らせた。28分、ミドルシュート。
小林悠(11) 5.0 20分、33分にシュートを放つ。好調だが、ゴールは遠かった。
■sub
52(8)齋藤学(37) 5.5 ドリブルやクロスで仕掛けていった。ボールロストもあった。
57(14)大久保嘉人(4) 5.5 58分、66分にうまく倒れてファウルをもらう。
69(21)守田英正(25) 6.0 ボランチで入ったがすぐCBに移動。ボールを受けてさばく。
■bench
新井章太(30) エドゥアルド(23) 武岡優斗(17) 知念慶(20)
■coach
鬼木達 4.0 疲労の濃い選手を先発起用。内容も悪く、結果も出せなかった。
■referee
木村博之 5.0 判断がばらつく。有利な状況でも流さず、プレーを止める。
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