2018/04/30

180428神戸1-2川崎(J1 #11)

神戸1-2川崎(ノエビアスタジアム神戸, 16:00KO, 19,847人)

爽やかな気候に恵まれたノエビアスタジアム。
快晴で陽射しは強いが、湿度は低く、過ごしやすい。














鳥栖戦(J1 #10)から中2日。
西日本でのアウェイ連戦で、チームは川崎に戻っていない。
鳥栖戦からのターンオーバーは3人。
大島と小林、大久保が先発し、中村、守田がベンチスタート。
知念はベンチ外となり、代わりに田坂がベンチに入った。














神戸はJ1リーグ4勝3分3敗の6位。

ノエビアスタジアムは、今シーズンからハイブリッド芝を導入。
これまでのように、剥がれて土色が目立つピッチではなくなった。
グラウンダーのパスが曲がることもなく、大きく改善した。

■1st half
先制点は7分、家長の右CKから生まれた。
谷口が落とし、大久保のシュートはGKキム・スンギュ(18)がブロック。
浮き上がったボールを宮大樹(15)がクリアしようとしたが、先に谷口が押し込んだ。
宮はバウンドを待ってしまい、クリアが遅れた。

川崎は縦に早く進み、攻撃していく。
大島や家長、ネットが簡単に神戸のプレスをはがしていく。
プレスの背後に空いたスペースを使って、まっすぐゴールに向かった。

神戸はボールを持つが、最終ラインでのやりとりが多い。
30分あたりからはバイタルまで入ったが、決定機は作れない。
川崎の最終ラインは高く保たれたままだった。

■2nd half
川崎は連戦であることもあって、エネルギーを節約する。
プレーが切れるとゆっくりと時間を使った。

神戸は76分までに3枚の交代カードを使う。
78分、谷口がヘッドで高く上げたクリアボール。
三田啓貴(8)のダイレクトボレーで同点に追いつく。
流れるような美しい軌跡を描き、ネットを揺らした。

同点直後の81分。
チョン・ウヨン(5)が2枚目のイエローで退場すると、川崎が攻勢を強める。
神戸はゴール前を固めるが、クリアは蹴るだけになってしまう。
両サイドを使って揺さぶられ、最後は88分。
大島がDFを背負った小林に縦パスを入れる。
トラップからの素晴らしいターンでDFを抜き去り、ゴールを決めた。

■summary
神戸はパスサッカーに転換して、長くボールを持った。
53分、78分にチョン・ウヨンがバーに当てるなど、チャンスは作れていた。
ただ、前に向かってチャレンジするパスがもっと観たいところ。
怖がらずにゴールを目指し、魅力的なサッカーを追求してほしい。















川崎はスペースがあれば躊躇せず、前に運んでいった。
すぐにゴールに近づいたため、ボールを保持する時間は短くなった。
7分と早く先制したこともあり、消耗しないようにプレー。
そして78分に追いつかれるとギアを上げ、終了間際に勝ち越した。

連戦の中、稼働率が高まっている選手が多い。
田坂を起用して、途中で家長や阿部を下げることができた。
あと1週間で連戦は終わる。
選手の入れ替えを行いつつ、クオリティを保ち、勝ち点を重ねたい。

■goal
78三田啓貴(8)
7谷口彰悟(5) 88小林悠(11)

■judge
ソンリョン(1) 5.5 仕事は少なかった。三田のゴールは止めるのは難しい。
エウシーニョ(18) 5.5 右サイドを何度も突いた。上がったあとの右サイドを狙われる。
奈良竜樹(3) 6.0 ハイボールを処理。強い当たりで守るが、危険なプレーもあった。
谷口彰悟(5) 6.5 中央でどっしり待ち構えた。ラインを高くコントロール。1ゴール。
車屋紳太郎(7) 6.0 左サイドで仕掛け、ゴール近くまで深く突破していった。
大島僚太(10) 6.5 無双状態を持続。プレスを簡単に無力化した。1アシスト。
ネット(21) 6.5 周りの厚いサポートを受け、質の高いプレーを落ち着いて続けた。
小林悠(11) 6.5 美しいトラップ&ターンから決勝ゴール。消えている時間もあった。
家長昭博(41) 6.0 右サイドでポイントを作る。疲れがあったのか運動量は抑え気味。
阿部浩之(8) 6.5 早い球離れで、ダイナミズムを生み出した。ピンチでは素早く戻る。
大久保嘉人(4) 6.0 1トップでプレスを主導する。うまく倒れてファウルをもらった。

■sub
68(41)長谷川竜也(16) 5.5 左サイドで仕掛けたが、ドリブルは不発だった。
70(4)中村憲剛(14) 5.5 セットプレーを担当。決定的なパスはなかった。
82(8)田坂祐介(6) 5.5 高い位置に陣取り、狭いスペースでパス交換に参加。

■bench
新井章太(30) エドゥアルド(23) 武岡優斗(17) 守田英正(25)

■coach
鬼木達 6.5 疲労はあっても勝利を導いた。稼働率が高い選手が気になるところ。

■referee
飯田淳平 5.0 川崎に有利に吹いた。チョン・ウヨンの退場は妥当な判定。

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