2018/05/13

180512柏1-2川崎(J1 #14)

柏1-2川崎(三協フロンテア柏スタジアム, 15:00KO, 12,584人)

GW後半、浦和戦(J1 #12)FC東京戦(J1 #13)と等々力で2連敗。
 久しぶりに中6日と間隔が空き、柏とのアウェイゲーム。
 太陽が強く照り、気温も高い環境となった。
 今シーズンからネーミングライツで、日立台は「三協フロンテア柏」と呼ばれる。













ターンオーバーを行ったFC東京戦から先発6人変更。
 エウシーニョ、家長、中村、阿部、小林と出場停止明けのソンリョンが復帰する。
 浦和戦から見ると、負傷のネットが守田に変わっただけで、残り10人は同じ先発。

ベンチにはJ1リーグで初めて鈴木雄斗が入り、登里がケガから復帰。
 大久保、齋藤学がベンチ外となった。













柏はJ1リーグ5勝2分6敗の9位。
 ACLでは川崎と同じく、グループリーグで敗退している。

■1st half
柏はGK中村航輔(23)からパスをつなぎ、両サイドを広く使う。
 6分、小泉慶(8)がミドルをバーに当て、13分にも小泉と伊東純也(14)でゴールに迫る。
 さらに32分。小池龍太(13)のフィードを受けた伊東が、美しいターンから先制点。
 単発の攻撃ではあったが、素早くボールを運んでゴールを奪った。

川崎は車屋と阿部が組んだ左サイドからの攻撃が主体。
 右サイドでもポイントを作るが、中央からはなかなか攻められない。
 28分、PA内で大島から小林へダイレクトでつなぐが、シュートは打てない。
 ボールは持てても、柏を攻略しきれない展開となった。

■2nd half
川崎は引き続きサイドを使って攻めていく。
 ただ、中央を固める柏を崩せず、膠着した状態の58分。
 守田がキム・ボギュン(15)からボールを奪って、拾った小林がそのままミドル。
 矢のようにゴール左上に向かう弾道で、GK中村は触れることができなかった。

その後も川崎が長くボールを持って攻めていく。
 ハーフコートに押し込み、左右にボールを振りながら、中央での楔のパスを狙う。
 柏はボールを奪えないまま、守備の時間が長くなる。
 選手交代が遅く疲弊する中でも、なんとか凌いでいたが、90+2分。
 長谷川のクロスを、ファーサイドの鈴木雄斗がヘッドで合わせ、決勝点を決めた。

■summary
1週間空いても、それまでフル稼働が続いた大島は今ひとつ。
 運動量が少なく、相手の裏に隠れていることが多かった。
 その分、献身的に守田がパスを受けに行き、ゲームを作った。

鈴木雄斗(27)













後半は一方的に攻め立てた。
 適切な時間に3枚の交代を使い、その途中出場の長谷川と鈴木で勝ち越した。

柏は伊東のゴラッソで先制したものの、尻すぼみ。
 後半はバイタルをまったく埋められず、左右に振られてサンドバック状態。
 同点にされても、下平監督は動かず、守備がルーズになっていく。
 カウンターを仕掛けるべき江坂任(10)やクリスティアーノ(9)までも、守備のタスクに追われてしまった。

次はホームの清水戦(J1 #15)。
 ワールドカップ中断前、最後の試合となる。
 中7日と間隔が空くので、クオリティを高めたいところ。

■goal
32伊東純也(14)
58小林悠(11) 90+2鈴木雄斗(27)

■judge
ソンリョン(1) 6.5 69分、キム・ボギュンの2つのシュートをファインセーブ。
エウシーニョ(18) 5.5 細かいボールタッチでリズムを生み出す。84分、強烈なシュート。
奈良竜樹(3) 6.0 最終ラインを果敢に上げる。クリアボールも味方につないでいった。
谷口彰悟(5) 5.0 伊東に振り切られて失点を許す。これ以外は悪くはなかった。
車屋紳太郎(7) 5.5 高い位置で仕掛け、34分、76分にシュート。ロストも目立った。
大島僚太(10) 5.5 まだ動きは鈍いものの、後半はパスの起点としてチームを差配した。
守田英正(25) 6.5 何度も動き直してパスコースを作る。ピンチの芽を素早く摘んだ。
家長昭博(41) 6.0 溜めながら周囲の動き出しを促す。ドリブルでも縦に仕掛けた。
中村憲剛(14) 6.0 49分、54分、83分とミドル。トップからボランチまで柔軟に動いた。
阿部浩之(8) 5.5 サイドに流れず中央でDFを引き寄せる。ボールに触る機会が少なかった。
小林悠(11) 7.0 ポストプレーをこなす。58分のゴラッソで停滞した空気を変えた。

■sub
66(8)長谷川竜也(16) 6.0 試合にうまく入り込めなかったが、最後に決勝アシスト。
74(25)森谷賢太郎(19) 6.0 柏のブロックの外側からパスを繰り出して揺さぶった。
86(18)鈴木雄斗(27) 6.5 右SBだが積極的に前に進出。90+2分、高さを生かし決勝ヘッド。

■bench
新井章太(30) 武岡優斗(17) 登里享平(2) 知念慶(20) 

■coach
鬼木達 6.5 的確な時間に交代策を講じて、勝利を手繰り寄せた。

■referee
上田益也 5.5 全体的に及第点。3枚のイエローもそれぞれ妥当だった。

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