磐田戦(J1 #1)から中4日。J1リーグの等々力での開幕戦。
次の水曜日にACLが組まれているため、金曜日の開催となった。
3月になったばかり。昼は暖かかったが、夜は観戦するには寒かった。磐田戦の先発からソンリョンが外れ、新井が出場。
ベンチにはポープ・ウィリアムが入る。
昨年移籍してきたポープは、川崎での初のベンチ入りとなった。
湘南は2017シーズンのJ2優勝チーム。
J1リーグ第1節では、同じく昇格組の長崎に勝利している。
■1st half
湘南は運動量は豊富だが、ボールへのプレスは控え目。
最終ラインを高く設定して、スペースを消して守る。
川崎は1トップの知念がボールを呼び込む動きを繰り返す。
知念はロングボールをきちんとキープして、周囲のサポートを待った。
湘南が引かざるを得なくなると、空いたバイタルを使って攻めていった。
湘南は川崎の素早いプレスに苦しみ、ミスが出てしまう。
セットプレーは多く獲得していて、攻撃の主体となった。
33分、知念が中央からDF2人をかわしてミドルシュート。
GK秋元陽太(1)に防がれたが、いい攻撃だった。
■2nd half
後半、川崎は車屋と家長で左サイドを使って攻めていく。
56分、家長が早いタイミングでクロスを入れる。
ゴール前に走り込んだ小林が、ピンポイントで頭で合わせて先制。
その後も58分、62分と車屋がクロスを入れるなど、攻め続ける。
しかし、66分。湘南の左CK。
アンドレ・バイア(4)が落とし、松田天馬(18)がゴール。
湘南はチャンスを作れていなかったが、セットプレーで同点に追いついた。
川崎は69分、知念に代えて大久保を投入。
大久保は78分、ゴール前で小林のクロスをフリーでヘッド。
知念が下がったため深みのある攻撃は少なくなったが、チャンスは作れていた。
■summary
湘南は最後まで忠実にスプリントを続け、ゴールを守った。
杉岡大暉(29)がエウシーニョの左サイドを使い、クロスを上げていく。
1トップのイ・ジョンヒョプ(9)が抑えられたため、決定機は作れなかった。
しかし、自陣に引くことなく川崎に堂々と立ち向かった。
セットプレーでドローに持ち込んだのは、上々の結果。
川崎はシーズン5試合目。
早いタイミングでロングボールを入れ、知念のキープ力を生かす。
ショートパスでの崩しやサイドからも仕掛け、攻撃パターンが多彩。
相手を崩し切る前に家長がクロスを入れて先制点を決めるなど、攻撃が噛み合ってきた。
勝ち点1だったのは残念だが、少しずつ調子を上げていきたい。
次は中4日でACLメルボルン戦。
その後、中2日が2試合続く過密日程となる。
大きなターンオーバーを施したいところ。
■goal
56小林悠(11)
66松田天馬(18)
■judge
新井章太(30) 6.0 90分、野田隆之介(15)との1対1を防ぐ。プレー機会は少なかった。
エウシーニョ(18) 5.0 右サイドを狙われ、守勢に回る。攻めるスペースも限られた。
谷口彰悟(5) 6.0 ハイボールを適切に処理し、湘南にチャンスを与えなかった。
エドゥアルド(23) 5.5 はっきりしたクリアで攻撃を断った。19分、ケガで交代。
車屋紳太郎(7) 5.5 左サイドを何度も突いて、クロスを上げる。守りも鉄壁。
大島僚太(10) 5.5 積極的にラストパスを出した。後半はタッチ数が少なくなる。
ネット(21) 5.5 司令塔として攻守を差配。危険なロストなど荒さも見られた。
小林悠(11) 6.0 右サイド。GKとDFの間の狭いスペースを狙って先制。
中村憲剛(14) 5.5 下がり気味だったが、要所では攻撃を組み立てた。
家長昭博(41) 6.5 切れ味鋭いドリブルで圧倒。1アシスト。イエローは残念。
知念慶(20) 6.0 開幕戦に引き続き1トップ。5分、33分と良いシュート。
■sub
19(23)奈良竜樹(3) 5.5 右サイドを広くカバー。90分、タックル失敗で決定機を許す。
69(20)大久保嘉人(4) 6.0 72分、78分と決定機をつかむ。球離れが遅かった。
83(14)阿部浩之(8) 5.5 左ウィングに入るも、チャンスは作れなかった。
■bench
ポープ(31) 登里享平(2) 守田英正(25) 長谷川竜也(16)
■coach
鬼木達 5.5 結果はドローとなったが、適切に交代策を講じた。
■referee
荒木友輔 5.5 微妙なジャッジが散見されたが、中立的だった。