メルボルン・ビクトリー1-0川崎(レクタンギュラー・スタジアム, 19:30KO(17:30JST))
G大阪戦(J1 #3)からメルボルンへの長距離移動を挟み、中2日。
メルボルン・ビクトリーとは6日前にホームで対戦(ACL GL #3)し、ドローだった。
中村やネットを日本に残して、中規模なターンオーバーを行う。
ベンチに小林、登里、エウシーニョ、阿部が回り、G大阪戦から先発を6人変更する。
新たに先発するのは知念、大久保、長谷川、森谷、守田、エドゥアルド。
加入後初めて、下田がベンチ入りを果たした。
メルボルンVは週末にAリーグの試合がなかったため中5日。
ACLは3試合で2分1敗の3位となっている。
GL突破を狙うために、4位の川崎から勝利を得たいところ。
■1st half
スタートから川崎が攻勢を仕掛ける。
大島を中心に、知念のポストプレーや家長のキープ力を生かしていく。
左サイドは車屋が的確に上がり、長谷川がフリーでクロスを上げた。
大久保が10分のミドル、31分のヘッド、39分のゴール前と惜しいシュートを放っていった。
最初押し込まれたメルボルンVだったが、20分過ぎからペースを掴む。
パスミスが少なく、ピッチを広く使ってスペースを作る。
サイドでポイントを作り、中央にパスを入れながら、ゴール前まで押し込んだ。
川崎はフル出場を続ける家長や大島、谷口の第1歩の動き出しが遅くなる。
セカンドボールを拾えず、メルボルンの時間が続いた。
どちらのチームも決定機を作ったが、ゴールは生まれなかった。
■2nd half
両チームともに運動量がみるみる落ちていく。
ゴール前からゴール前へとボールが動きつづける展開となる。
中盤でのプレーが少なくなって、縦に蹴り合ってボールを追いかける。
57分、家長がドリブルで2人を抜いてPA内に入る。
後ろから抱えられて倒されたが、ファウルの位置はPA外でFKとなった。
58分、小林と登里を投入する。
しかし、2人とも中2日のためか動けず、状況を改善できない。
特に登里が入った左サイドは攻め手を失ってしまった。
78分、家長を下げてからは防戦一方となる。
ロングボールを前線に入れられて、何度も決定機を作られる。
ぎりぎりで耐えていたが、ついにロスタイムに失点した。
■summary
谷口、大島、家長と要所に主力を残して、勝利を狙った。
前半の攻勢の時間帯にゴールを決めることができなかったことが大きく響いた。
後半、交代を仕掛けたが、3人ともにチームを救えなかった。
メルボルンVの守備は、サイドを空けつつも中央をがっしり固めてきた。
サイドからクロスボールを上げられても、中央でクリアしていった。
川崎は中央から仕掛けていきたかったが、守る人数が多く難しかった。
中2日で3試合目となる厳しい日程の影響が強かった。
前半はいい時間帯もあったが、後半は顕著に走れなくなった。
最後に失点を喫したことは妥当な結果。
だが、現状のチームでベストを尽くしたと思う。
これでACLのGLは4試合が終了した。
1位 上海上港 勝ち点10 3勝1分
2位 蔚山現代 勝ち点 5 1勝2分1敗
2位 メルボルンV 勝ち点 5 1勝2分1敗
4位 川崎 勝ち点 1 1分3敗
蔚山とメルボルンVを上回らなければ突破できない状況となっている。
今後のACL2試合は、詰まった日程で開催される。
3月31日から5月5日までの36日間で、J1リーグ9試合とACL2試合が組まれている。
ACLでは11人全員のターンオーバーを行い、さらにJ1リーグでもローテーションが必要。
その上で、わずかに残っているGL突破の可能性を追求したい。
■goal
90+1コスタ・バーバルーゼス(9)
■judge
ソンリョン(1) 5.0 20分に小さなクリアで、65分にスローミスで決定機を与える。
守田英正(25) 5.0 判断が遅く、PA内でもタックルを仕掛けた。攻撃はまずまず。
谷口彰悟(5) 6.0 大きなスペースをカバーして、ゴール前に立ちはだかる。
エドゥアルド(23) 5.0 パスミスや背後を取られる。はっきりとクリアした。
車屋紳太郎(7) 5.0 左サイドを突破できなかった。最後は疲れて走れくなった。
森谷賢太郎(19) 5.0 守勢に回るとスペースを埋め切れず。最終ラインに負担を与えた。
大島僚太(10) 5.5 疲労は否めないが、ゴールに近いポジションでパスを出した。
家長昭博(41) 6.0 ボールを保持してドリブルを仕掛けた。スプリントは少なかった。
大久保嘉人(4) 5.5 決定力を見せることはできなかったが、シュートを多く放った。
長谷川竜也(16) 5.0 左サイドを縦に突破したが、クロスは跳ね返される。
知念慶(20) 5.5 きれいなトラップで囲まれても起点を作る。2分、7分とシュート。
■sub
58(20)小林悠(11) 5.5 右サイドでプレー。72分、大久保へラストパスを通す。
58(16)登里享平(2) 5.0 効果的な攻撃を仕掛けることができなかった。
78(41)阿部浩之(8) 5.0 周囲と距離が遠い状況で、特徴が出せなかった。
■bench
新井章太(30) 武岡優斗(17) エウシーニョ(18) 下田北斗(22)
■coach
鬼木達 6.0 結果は出せなかったが、日程を考えたベターな采配だった。
■referee
アンマル・アルジネイビ 5.5 落ち着いたジャッジ。微妙な判定も少し見られた。