2018/03/10

180310川崎2-0G大阪(J1 #3)

川崎2-0G大阪(等々力, 13:00KO, 22,520人)

ドローに終わったメルボルンV戦(ACL GL #3)から中2日。
厳しい日程が続く中、先発は2人を変える。
中村と、ケガから復帰するソンリョンが入った。














代わりに奈良がベンチ外、新井がベンチとなり外れている。
エドゥアルドがケガから復帰してベンチ入りを果たす。

ミッフィーが人参をプレゼント。















車屋が左CBに、登里が左SBに入る。
代表SBである車屋を別のポジションで使うのは贅沢なこと。















ガンバは新監督にレヴィ・クルピを迎えた。
しかし、J1リーグを2連敗スタート。
直前のルヴァンカップ第1節も負けていて、今シーズン勝利がない。

■1st half
川崎はワンタッチのショートパスを繰り広げる。
ボランチに家長、阿部、中村が流動的に絡んでいった。
余裕を持ってパスを回しながら、前に向かっていく。
ガンバのプレスはFWのみで、中盤での守備は緩かった。

8分、中村の右CKから、ネットが体幹で回転しながら右足で先制。
このあとも、ミドルシュートを何度も放っていく。
ゴール前にも入り込み、チャンスを作った。

ガンバは動きが鈍く、今ひとつ。
攻撃はアデミウソン(9)のポストプレー頼み。
ただ、ボールを受けるために下がりすぎ、脅威とならなかった。

■2nd half
ガンバは後半開始から長沢駿(20)に代えて泉澤仁(39)を投入。
両サイドのスペースを突く戦略だったが、改善は見られない。

川崎は何度もバイタルを使って崩し、55分に追加点。
阿部の柔らかいクロスボールを、右ファーサイドの家長が右足でダイレクトボレー。
シュートは弱かったが、GK東口順昭(1)が動けないコースに決めた。

ガンバは58分にファン・ウィジョ(11)、72分に福田湧矢(34)を投入。
エウシーニョの裏のスペースに、長いボールを入れて起点を作る。
ただ、左サイドを深くえぐっても、クロスを上げられない。
逆サイドは登里がしっかり締めていたため、崩せなかった。

川崎は最終ラインを無理に押し上げず、カウンターを狙う。
75分に入った長谷川が単独で突破して時間を費やした。

■summary
ガンバはまだまだ構築中といった印象。
攻撃も守備も中途半端で、迫力は感じなかった。
我慢の時期がしばらくは続くかもしれない。

川崎は前線の4枚が相互にポジションを動かしていく。
ショートパスを美しく交換するのは、見ていて楽しかった。
今シーズンで初めて、完璧な試合運びだった。
ガンバの不調にも助けられたが、良い内容で結果を出した。

試合後インタビューに向かう家長。














次はオーストラリアに遠征し、中2日でメルボルンVと対戦(ACL GL #4)。
GL突破の可能性が低く、崖っぷちとなっているACL。
主力を休ませながら、あわよくば勝ち点3を持ち帰り、望みをつなげたい。

■goal
8ネット(21) 55家長昭博(41) 

■judge
ソンリョン(1) 5.5 クロスボールを処理する程度で、仕事は少なかった。
エウシーニョ(18) 5.5 高い位置まで上がって攻撃参加。後半、背後を狙われた。
谷口彰悟(5) 6.5 余裕のある展開となり、落ち着いて守備陣を統率した。
車屋紳太郎(7) 6.5 左CB。スピードを生かして守り、パス出しも良かった。
登里享平(2) 6.5 マークされにくいポジションをとった。アデミウソンを抑える。
大島僚太(10) 6.0 ショートパスの中心となった。素早いプレスで攻撃の芽を摘む。
ネット(21) 6.0 1ゴール。ミスも少なかった。73分、足を痛めて早めの交代。
家長昭博(41) 7.0 簡単に相手ボールを奪う。キープ力も無双状態。1ゴール。
中村憲剛(14) 6.0 周囲にパスを委ねつつ、要所ではラストパスを狙っていった。
阿部浩之(8) 6.0 スプリントを繰り返す。縦への仕掛けも効いていた。
小林悠(11) 6.0 ハイボールに競り勝ち、的確にポストプレー。ゴールには絡まず。

■sub
73(21)森谷賢太郎(19) 5.5 スペースを献身的に埋める。82分、ミドルシュート。
75(14)長谷川竜也(16) 5.5 1人でカウンターを仕掛け、ゴール前まで運ぶ。
85(18)守田英正(25) 5.0 逃げ切りを図って右SBに入るが、肝心の守備が緩かった。

■bench
新井章太(30) エドゥアルド(23) 大久保嘉人(4) 知念慶(20) 

■coach
鬼木達 5.5 中2日であっても主力を起用し続け、結果を出した。

■referee
飯田淳平 6.0 判断基準が分かりやすく、ストレスなく裁いた。